俳句添削道場(投句と批評)
イサクさんのランク: 師匠2415段 合計点: 7,362

イサクさんの俳句添削依頼

最新の投稿順に並んでいます。回答が付いた投稿が先頭に移動します。

工事車の音に振り向く冬烏

回答数 : 3

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北からの車に雪の残る夜

回答数 : 4

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冬至きて今日のカレーは南瓜入り

回答数 : 4

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雲の来て冬夕焼の彩を抜き

回答数 : 2

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冬夕焼なんと些々たるグラデーション

回答数 : 3

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イサクさんの添削

「咲いてよし散りゆくもよし桜かな」の批評

添削した俳句: 咲いてよし散りゆくもよし桜かな

こんにちは。

「厳しくしてください」ということで。

この句は「桜」の一物仕立ての句ということになりますが、「桜」という季語の説明で終わっているように思います。
季語の説明、という句には弱点がいくつかあります。この句の場合は以下。

◆日本人の多数が、桜といえば「咲く美しさ、散る美しさ」は頭の中に浮かぶと思います。
 なので「桜の花」という映像を句の中に出すだけで、「咲く美しさ、散る美しさ」は想像できるもの。その「当たり前」をあたかも自分の意見として言っているだけ、ということになります。

 こういう、「皆が【桜】と聞けば思うことを、皆と同じように説明しただけ」という句は、一見良い内容にみえても薄っぺらい俳句と言わざるをえず・・
 誰も気づいてないことを「言われて気付いた!」と思わせるような発見ならば、詩になりやすく、俳句としても驚きを感じさせるものなのですが。

「桜は咲いてよし散ってよし」ご意見として間違っているとは思いませんので、それはそれで添削しようもなく(句が変わってしまうので)

回避する方法ですが、
「桜」と聞いてすぐに連想できるコトをわざわざ句に出すのは十七音にもったいないので、「桜」と聞いてすぐには思いつかない「コト」「モノ」を中心に句に描いていく、という方法があります。
以下名句、ご参考まで。

さまざまの事思ひ出すさくらかな/芭蕉
三つまたやどの道行かば山桜 /子規
散るさくら空には夜の雲愁ふ/波郷

点数: 3

「名の由来知らぬ世代や昭和の日」の批評

添削した俳句: 名の由来知らぬ世代や昭和の日

再再訪です。先に再訪を読んでください。

やや極端な例ですが、自社の新入社員複数名が挨拶がうまくできなかったときに、その世代すべてを「挨拶のしかたを知らない世代」と括ってしまっているような危うさ、と言えば伝わりますかね?

上手く言えませんが、「固定電話の取り方を知らない世代」ならまだ諧謔かなあ?とは思いますし、「昭和を知らない世代」「戦争を知らない世代」という表現なら問題ないと思いますし、内容次第だとは思いますが。

点数: 0

「名の由来知らぬ世代や昭和の日」の批評

添削した俳句: 名の由来知らぬ世代や昭和の日

再訪です。

私のコメントが言葉足らずだったかもしれません。若干の誤解を与えているようです。

平成生まれ世代にも「昭和の日」の由来を知っている人もいると思います。「知らぬ世代」でくくるのは乱暴な言い方、知っている人に失礼な言い方、場合によっては若干上から目線に見える言い方なのでは・・という話でした。

小学生低学年世代ぐらいなら「昭和の日の由来をだれも知らない世代」かもしれませんが、その場合「知らぬ世代」という言い方にはなりませんよね。

由来を知らない人が多い世代もあることは、おそらく正しいのだろうと思います。
そのぐらいの句意なら「知らぬ世代」よりも言い方が他にあるのでは?という話でした。

(たとえば、私も私の子も1964年東京オリンピックには生まれていませんが、「体育の日⇒スポーツの日の由来を知らない」わけではありませんし・・・)

点数: 0

「羽田便穀雨の山河下に見ゆ」の批評

添削した俳句: 羽田便穀雨の山河下に見ゆ

おはようございます。

あらちゃん様、みつかづ様はわかってらっしゃるようですが、他の方向けに念のため。

【穀雨】という季語は【時候】の季語で二十四節気。
天文の季語ではないので、この句は「雨」のことは言っていません。
二十四節気【穀雨】には毎年絶対に雨が降る、そんなわけないですよね。

特にこの句は「穀雨の山河」というかたちで「穀雨という季節の山河」に注目しています。雨が降っているか降っていないかはこの句では注目していません。

(補足:二十四節気には他にも「雨水」「白露」「霜降」「小雪」など天文っぽい言葉がありますが、いずれも天文季語ではないので、天気のことは言ってません)

ということで句の話に・・・

◆下五「下に見ゆ」、特に「下に」が気になりました。「下に見る」という慣用句が頭をよぎるからでしょうか・・・?

・羽田便穀雨の山河越えゆけり
・機窓より見ゆる穀雨の山河かな

点数: 2

「朽ち果てし藤棚に咲く藤の花」の批評

添削した俳句: 朽ち果てし藤棚に咲く藤の花

こんばんは。

一気に大量に句を投句すると、結局どの句にも意見が付きにくくなることがあります。
あるあるです。

ひとまず、この一句より。

◆「朽ち果てし」という言葉があるので「もう経年劣化で壊れたりして原形を留めていないもの」を想像します。
 「朽ち果てし藤棚」で、もう壊れて落っこちている藤棚を想像するのですが、そこに「咲く藤の花」???
 ということは、まだ朽ち果てていないのでは?と疑問になりました。

 大げさに言っているのか、本当に朽ち果てていて地面に落ちている藤棚に藤がたくましく咲いている映像なのか、どちらでしょうか?

点数: 2

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