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主人公の設定と表現の過激さについて (No: 1)

スレ主 サイド 投稿日時:

こんにちは、サイドです。
普段は掌編や長編の投稿でお世話になっている者です。

少し長くなってしまうのですが、お聞きしたい事としては、作品内においての主人公の設定についてです。
長編を書こうと思い、色々考えていたのですが、設定について分からない点が出て来たので書き込みをさせて頂きました。

主人公と物語の設定としては、「高校生の主人公は法律兼探偵事務所でバイトをしており、そこへ訪れた依頼者のトラブルを解決する」としています。
疑問に感じたのは、「現実社会では法律、探偵事務所で高校生のアルバイトを雇う事はほぼ有り得ないのに設定として使うのはアウトではないか?」と言うものです。
実際に法律事務所で働いている友人から意見を聞いた所、「個人情報の管理上、その重要性が分からない未成年を雇う事は考えられない」との事でした。

これらを踏まえ、法律、探偵等に関係なく、現実では未成年を雇う事のない職業(警察・反社会的勢力など)に主人公が関わるのはダメなのでは? と思いました。
法令順守と言う点でもラノベ・ライト文芸として、また、新人賞などにおいて最初から弾かれてしまう対象となってしまうのでしょうか?
今まで触れて来た作品での主人公・悪役達は特にそう言った制約は無く、自由な設定で動いているものが多かったので問題は無い様に思うのですが……。(中学生がバーテンダーをやっていたりとか……)

また、敵側にいる人間は暴力やお金に訴えて来るパターンもありますが、悪役とは言え無茶をやらせ過ぎたらアウトなのか、と言う点も気になっています。
どのジャンルにおいても以前と比べたら、表現の過激さ(暴力・性的表現や差別など)は話題になっていると思うので、皆さんの助言・ご意見など頂けたら幸いです。

カテゴリー: 設定(世界観)

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主人公の設定と表現の過激さについての返信 (No: 2)

投稿者 サタン : 1 No: 1の返信

投稿日時:

>新人賞などにおいて最初から弾かれてしまう対象となってしまうのでしょうか?
そんなんで弾かれる事はないです。まずない。100%ない。
むしろ逆。
というのも。

最弱の主人公が最強の敵を倒す → 現実に考えてあり得ません。
高校生が傭兵部隊の軍曹・秘密組織のエージェント → 普通に考えて有り得ないです。
肋骨が二本折れてなお戦いに向かう → いや動いたら折れた肋骨が内蔵に刺さるから。
探偵が刑事と知り合いで事件現場に入る → 刑事に権限あるのか知らんけど、事件関係者じゃなけりゃ私情で入れたって事だからかなりヤバイ行動じゃね?
IQ200の超天才が、大人の弁護士相手に論破する → 口先が回る事と頭がいい事は別じゃないかな。バカでも処世術の上手い人のほうが良く立ち回ると思うが。

とまあ、よくある、ないしありそうな展開や状況を挙げてみましたが、ここから一つの事がわかると思います。
それは、「有り得ない事を実現してるから面白いんだ」ということ。
つまり、考えが逆です、ってことです。
高校生が法律兼探偵事務所でバイトしてるのが不味いんじゃなくて、その状況に説得力がないから不味いと思っていて、更に現実の法律と照らし合わせるとなお説得力がなくなる。これが「物語の設定的に」不味いわけです。
だったら、説得力を加えりゃいい話です。
んー……例えば、
うーん、例にできそうなピンポイントな探偵ものは思いつかんな……
ああ、ちょっと違うけど、あれだ。
ONEの漫画「モブサイコ」は、除霊事務所を開いてる人物が高校生の主人公を雇ってるという形ですね。
普通有り得ないけど、雇い主は詐欺まがいの事をしてるため法に無頓着で、主人公はマジモンの超能力者なんで、主人公がいないと事務所が成り立たない。だから雇い主はどうあっても主人公を雇い続ける。
「個人情報の管理」とか、それ以上の理由を持ってくれば(物語の中では)法律・常識なんてどうにでもできます。
モブサイコに真似れば「主人公が凄い、それを利用してる雇用主」という形にすればいいし、そうでないなら「雇用主の探偵に弟子入りした主人公」という図にすれば、弟子が仕事を手伝わないのは、それこそ有り得ないでしょ。
まだまだ案はあるよ。
王道で言えば「主人公の事件を解決したが謝礼が払えないので肉体労働で返している」とかよくあるよね。ヒロインがそうなる場合が多いけど。
とまあ、「法律兼探偵事務所でバイトしてる主人公」という図に説得力をもたせりゃ、どうにでもできます。

リアル志向というのを誤解して「現実的に」と考えてしまうと、今回の例は少し違うかもしれませんが、「面白味がなくなる」という結果になります。
なので、再三だけど、「逆」なわけです。
「現実じゃ有り得ない」「法的に無理」しかしそれを可能にしてる、ないし可能に見える物語だから面白いんですよ。

主人公の設定と表現の過激さについての返信の返信 (No: 4)

スレ主 サイド : 1 No: 2の返信

投稿日時:

返信いただき、ありがとうございます。

ご指摘をいただいて考え直してみたんですが、設定が現実的には云々というより、単純に自分の考えた設定に自信が持てなかったから、疑問を持ってしまったのかな、と思いました。

学〇都市やフルメタル〇ニックなどは「世界観が違うし……」とか「ジャンルが離れているし……」と何処かに逃げがあったんでしょうね。
反省です。

>「有り得ない事を実現してるから面白いんだ」ということ。
>つまり、考えが逆です、ってことです。
この「逆」と言う考え方が自分に欠けていたんだな、と思います。
現実に寄せ過ぎてふり幅のない話になったら面白くないですよね。
「デ〇ノート」の月も警察に関わって大暴れしてたってケースもありますし。

>「現実じゃ有り得ない」「法的に無理」しかしそれを可能にしてる、ないし可能に見える物語だから面白い
この辺りが弱い所なので、もっと煮詰めていきたいと思います。

返信、ありがとうございました!

主人公の設定と表現の過激さについての返信 (No: 3)

投稿者 鬼の王の墓標 : 0 No: 1の返信

投稿日時:

悪役ならともかく、主人公が無茶苦茶すぎるのは良くないと思います。主人公の設定というのは、これ一本だけで作品の評価を大きく揺るがしえるものですから。
倫理観が異なる異世界とかならいいとしても、現実世界の価値観を流用する場合には法律などで認可されているということを明確に描写する必要があるかと。

悪役に無茶をやらせすぎるということに関しては(作風にもよりますが)全然構わないと思います。
暴力・性的表現や差別なども取り扱う時点で賛否両論を覚悟するべきものですが、それらを取り扱ったことで高い評価を得ている作品も多いので、批判を覚悟した上で書けるなら十分取り扱ってもいいのではないでしょうか?

主人公の設定と表現の過激さについての返信の返信 (No: 5)

スレ主 サイド : 0 No: 3の返信

投稿日時:

返信、ありがとうございます。

>悪役ならともかく、主人公が無茶苦茶すぎるのは良くないと思います。
主人公は読者の分身ですから、あまり無茶をすると感情移入出来なくなりそうですね。

>現実世界の価値観を流用する場合には法律などで認可されているということを明確に描写する必要があるかと。
僕はファンタジーや能力者バトルがとことん苦手なので、現実に寄せる事が多いので、注意したい所です。

>暴力・性的表現や差別なども取り扱う時点で賛否両論を覚悟するべきもの
個人的には暴力・差別表現などがすごく苦手なので、ストレスフリーな感じを目指しています。
なので、そこへ切り込んで色々書いていける人は凄いなあ、と思ったり。

返信、ありがとうございました!

主人公の設定と表現の過激さについての返信 (No: 6)

投稿者 ヘキサ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

漫画家の荒木飛呂彦氏は「バオー来訪者」にて読者に現実部位のでの虚偽を指摘されて「ちゃんと知識を持っている人にも楽しんでもらうように、嘘のないようにすべきだった」と後悔するタイプだと聞いたことがあるhexaです。

ぶっちゃけ、他に絡んでくる要素とのバランス次第という気がしています。
例えば某名探偵コナンのように、リアリティのあるところとないところの差が激しすぎる作品は、確かにその点があまり好きではないと仰る方を沢山知っていますが、あの無茶苦茶さに慣れてくると逆に、映画の何作目かで「相棒」の脚本家が手がけたストーリーなんかで「なんか違う……あの無茶苦茶無理のあるスピーディさがないとコナンらしくなくて逆につまんないや……」と思ってしまったこともあるくらいです。

荒木飛呂彦氏はジョジョでご存知のように、非現実要素を基本的に入れています。にもかかわらず現実部分での嘘をすごく気にする方だそうです。
コナンは阿笠博士のトンデモ発明以下、無茶苦茶を入れ込んでもいちおう非現実要素はない……少なくともジョジョやバオーよりもない、はずです。なのにあの無茶苦茶ぶりです。

どのへんをリアルに、どのへんを非現実的にするか。その取捨選択もセンスだと思います。
起きる事件やその解決方法の傾向によっても、違ってくるんじゃないでしょうかね。

主人公の設定と表現の過激さについての返信の返信 (No: 7)

スレ主 サイド : 0 No: 6の返信

投稿日時:

返信、ありがとうございます。

>漫画家の荒木飛呂彦氏は「バオー来訪者」
なかなかに懐かしい作品ですね。
漫画で読んだ当時はそれ程、気にならなかったんですが、思い返してみればフィクションの部分が結構あってちょっとついていけなかった記憶があります。

>ぶっちゃけ、他に絡んでくる要素とのバランス次第という気がしています。
某コ〇ンの映画はあまり見た事がないんですが、トンデモサッカーやスケボー等がなかったらスピーディーさが出なさそうです。
多分、その辺りのリアルとフィクションのバランスが大事なんでしょうね。

>荒木飛呂彦氏はジョジョでご存知のように、非現実要素を基本的に入れています。にもかかわらず現実部分での嘘をすごく気にする方だそうです。
最近放送されていた第四部辺りはそこのバランスが絶妙ですよね。
日常に潜む殺人鬼、みたいな。

>どのへんをリアルに、どのへんを非現実的にするか。その取捨選択もセンスだと思います。
以前好きだった空戦ゲームの開発者が「リアリティを追及して殺伐とするのは避けたかった」と言っていたのを思い出しました。
センスはもちろん、作者の好み、もあるんでしょうね。

主人公の設定と表現の過激さについての返信 (No: 8)

投稿者 かにさん : 0 No: 1の返信

投稿日時:

この手の話は、最初から「そういう世界です」と読者に提示しておけば問題ないと思います。要は著者と読者の間に合意が形成できるかどうかです。「現実世界を厳密に継承できているかどうか」よりも、あくまで「著者が最初に提示した世界観が一貫して守られるかどうか」の方が重要だと思われます。「最初に読者と合意した世界観」を著者側の都合で勝手に崩すことが問題なのです。

上記の話は参考サイトがあり、こちらの方が詳しく書かれているため御覧になるとよいかもしれません。
http://p-o-v.sakura.ne.jp/lecture/siten-36.htm
上記サイトの視点36~38あたりが参考になるかと。

主人公の設定と表現の過激さについての返信の返信 (No: 9)

スレ主 サイド : 0 No: 8の返信

投稿日時:

返信、ありがとうございます。

>この手の話は、最初から「そういう世界です」と読者に提示しておけば問題ないと思います。
URL先の「物語契約」という言葉で、なるほどと思いました。
最初にルールを提示しておく事が重要なんですね。

>現実世界を厳密に継承できているかどうか」よりも、あくまで「著者が最初に提示した世界観が一貫して守られるかどうか」の方が重要だと思われます。
他の方からのレスから見ても、僕の考え方がかなり偏っていたというか、硬くなり過ぎていたという感じがしています。
大切なのは「物語契約」とそれを破らない物語の進め方なんだな、と。

リンク先にあった説明にも色々納得出来ました。
やっぱり疑問は誰かに相談するのが一番ですね。
もちろん、自分で考えるのが第一ですが。(^^;

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普段は掌編や長編の投稿でお世話になっている者です。

少し長くなってしまうのですが、お聞きしたい事としては、作品内においての主人公の設定についてです。
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実際に法律事務所で働いている友人から意見を聞いた所、「個人情報の管理上、その重要性が分からない未成年を雇う事は考えられない」との事でした。

これらを踏まえ、法律、探偵等に関係なく、現実では未成年を雇う事のない職業(警察・反社会的勢力など)に主人公が関わるのはダメなのでは? と思いました。
法令順守と言う点でもラノベ・ライト文芸として、また、新人賞などにおいて最初から弾かれてしまう対象となってしまうのでしょうか?
今まで触れて来た作品での主人公・悪役達は特にそう言った制約は無く、自由な設定で動いているものが多かったので問題は無い様に思うのですが……。(中学生がバーテンダーをやっていたりとか……)

また、敵側にいる人間は暴力やお金に訴えて来るパターンもありますが、悪役とは言え無茶をやらせ過ぎたらアウトなのか、と言う点も気になっています。
どのジャンルにおいても以前と比べたら、表現の過激さ(暴力・性的表現や差別など)は話題になっていると思うので、皆さんの助言・ご意見など頂けたら幸いです。

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