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タイトル:7人の僕が世界を作り直すまでの批評 投稿者: うっぴー

セリシールさん、はじめまして。『ノベル道場』の開発、運営をしています、うっぴーと申します。
1章3話『彼岸花(前編)』まで読みました。

情景描写や比喩表現が不安とのことですが、文章はうまいと思います。

>夏の暑さが終わりを遂げたと思った矢先に冷たい風が流れ込み寒空が顔を出した頃だ。

9月後半の気候を的確に表現しています。
うまい情景描写は、視覚、聴覚、皮膚感覚などの五感を織り交ぜて書くのがコツですが、これが上手にできていると思います。

>それもその辺の船などではなく、世界中で詐欺や横領をして集めた資金で購入した自分の豪華客船。

主人公がかなりの悪党であり、ナイフで刺されて重症を負ったにも関わらず健康体である、という謎と衝撃を持った状態からスタートするのは良い冒頭だと思います。

キーパーソンである女神にいきなり会うのも良いと思うのですが、名前がアテナであるのには引っかかりを覚えました。
アテナはギリシャ神話のオリンポス十二神の一人で、守りを司る戦いの女神です。
ギリシャ神話は有名なので、アテナを知っている人は、このイメージに引きずられてしまいます。

特に、聖闘士星矢を知っている私などは、1章『集え彦星、女神の下に』などと言われると、聖闘士星矢を連想してしまいます。
もう頭の中が、燃えろ俺のコスモ!ペガサス流星拳!になってしまうのです。

ギリシャ神話とは関係のない、まったく新しい神話の神として登場するのでしたら、アテナという名前は変えるか、この作品の女神のイメージに合う女神の名前に変えたほうが良いでしょう。
名前の持つイメージの力とは絶大です。

時空神であるならクロノスでも良いのではないかと思います。

ギリシャ神話では、アテナの助力を得たペルセウスが敵として登場するのも、多少の引っ掛かりをを覚えます。
アテナの敵なら、アラクネ、テイレシアスでも良いのでは?

主人公のキャラはかなりおもしろいと思います。

>「この世界を全てプログラム化し、それを全て一度に消去する。そして僕が新しい神となり、新世界を作り出す」

主人公の野望と目的が早々に示されるので、話の筋がわかりやすくなります。
ただ、この台詞はデスノートの夜神月を連想してしまうので、ちょっと手直しした方が良いでしょう。(私にとっては聖闘士星矢と少年ジャンプつながりで連想しやすくなっています)例えば、この世界の設定に合わせて

「この世界を全てプログラム化し、それを全て一度に消去する。そして僕は神々を超える超越者となる」

といった感じです。

難点を言えば、主人公には大義がないことです。
デスノートの夜神月には犯罪のない世界を作り出すという理想がありましたが、彼にはありません。

悪人を主人公にしても良いのですが、そこには自分の理想や正義のために悪を行うといった何か共感できる設定が必要です。
人はまったくの悪人には共感することも応援することもできません。

例えば、アドルフ・ヒトラーは第二次世界大戦を起こした悪人ですが、先の大戦で疲弊したドイツを豊かにしようという大義と理想があったから、魅力的な人物としていろいろな物語に登場しています。

超越者を目指すのは、己の利己的な野心だけでなく、なにか共感できる理想を用意した方が良いでしょう。

ただ、悪人であるが故に、他人の協力を求めず、自分しか信用しないから、異なる時間軸から異なる自分を連れてきて仲間にしようとする展開は、おもしろかったです。

以上です。
すいません。少々、厳しめになってしまったかも知れませんが、本当に応援していますので、これからも更新頑張ってください!

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