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タイトル:ドリーム名鑑 赤い機人と原子力教団 の批評 投稿者: 若宮 澪

こんにちは~、若宮澪と申します。
取り敢えず、光のバシュタ教団まで読了しました。個人的には、この話まで読んだ時点でこの作品の良い所も悪い所もある程度は出尽くしたと判断したのでここに書き込ませていただきます。

まずは良かったところから。

文章力、物語構築能力、キャラクターなどについては十分に高いレベルに到達していると感じました。わかりやすい表現をしているようですし、その話「単体」ならば十分に楽しめる。実際、一話目を読んだときには「短編としては」良い出来だな、と思いました。

まあ何というか、少しマイナーっぽいジャンルを狙ったせいでポイント評価やブックマークが入らなかったのかな、といった印象です。初動で読んでくれた読者が少なかったので、そのままポイントやブクマも入らなかったみたいですね。

それを踏まえた上で、今度は悪い点。

まず1つ目に、作者様は、長編ではなく「短編集」を書いておられるのか、と思いました。なんと言えばいいのかわかりませんが、一番的確なのは、本来は筋の通ったストーリーが何個か存在していて、それをたくさん分割したあと、適当に挿入した、でしょうか?

あまりにも頻繁に主人公が変わるがために、感情移入する暇もなく、ただストーリーが流れていく印象を受けます。もう少し視点を減らしてみるか、あるいは一人の視点が連続する区画をもう少し長くしてあげたほうがいいかな、と。
このままだと、「群像劇」ではなく「ストーリー断片の寄せ集め」にしかなりません。

次に第00話について。
これは引きの問題というか、語りすぎが原因だと思います。主人公の過去の一人語りがずっーと続くせいで、まあ確かに読みにくいですし、あまり興味もそそられません。
作品の序盤で主人公の過去語りって、あんまり良くないと思います、たぶん。というのも、読者はやっぱり序盤はさっさと進んでほしいと思うのが普通ですし、それに過去語りのせいで余計な情報が増えている気がします。
仮にその情報がどうしても序盤に必要なのだというのなら、どこかに外伝として挟み込むのがおすすめ。ある程度序盤で物語が動いてくれたのなら、「まあちょっと情報量多いけど、次の話気になるし、まあ読むか」というふうに読んでくれます、というか読んでくれるはずです。(そんなことが、有名な創作論のブログに書かれてました)

ということで色々書きましたが、まとめです。

(1)物語自体は面白い。文章力もある、キャラクターも立っていると感じた。
(2)現在の状態は「群像劇」ではなく「短編のストーリーを積み重ねただけ」であり、視点を減らして誰かを「主人公」と置いてしまうか、あるいはもう少し一人あたりの連続する描写を増やすべき。
(3)第00話は、確かに魅力は備わっているが、それ以上に読者を引き離しかねない要素が詰まっている。(cf:主人公の長い過去語りによる情報過多、その結果としてのジョバンの躍動感の阻害)仮にこの話での主人公の過去話で語られる情報がどうしても序盤で必要なら、他の人物の視点にうまく分散するか、あるいは序盤の真ん中くらいに外伝として挿入してしまうべき。そうではなく、あくまでも「こういう人がいるんだよ」ということが伝えたい、あるいは「戦闘シーンで魅せていきたい」と思うのなら、過去話を一旦削ってしまうべき。

ここからは細かい指摘です。
・効果音を「」で括らないでください
 効果音は地の文で出すべきものです。「カチッ」は誰かのセリフではないから、取り敢えず「」を外しましょう。スイッチを入れた描写のところです。流石にスイッチのカチッ、も生き物の鳴き声って言うわけじゃないですよね……?
・「......」ではなく「……」を使ってください
 作者様、ひょっとして「……(三点リーダー×2)」ではなく「......(コンマ×6)」にしていませんか? コンマ×6にすると、実際に読んでみた時違和感を感じます。どーでもいいことではありますが、なんだかすごい気になったので。
・「……」を使いすぎない
 正確には、一画面上に見える「……」の数をもう少し減らしてください。私もよくやらかしますし、作者自身は全く気にならないのですが、読者は「……」が多すぎる、と感じると思います。体感で、3割くらいまで減らして打とう、というふうな感じにしたほうがいいと思います。

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