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タイトル:黄泉街の批評 投稿者: さそり

こんにちは。先日は批評をありがとうございました!
最後まで読ませて頂いた感想としましては「主人公のキャラを掴みづらく、全体的にややご都合展開が目立つかな」という感じです。

グロテスクでじっとりとしたダークな雰囲気や、猟奇的な事件をきっかけに日常から非日常へ転がり落ちて行く様子は、よく書けていると思います。どのキャラにも希望を感じさせるさっぱりとしたラストも好きです。

その分、主人公でちょっと損してるかなと思います。性格、行動、言動に連動性がなくて、ちょっとキャラを掴みづらかったです。
「こういう生い立ち【だから】こういう性格になり、この行動や言動をする。【でも】こういう経験をして心身ともに成長した【から】こういう行動や言動をするようになった」といった変化の流れが、もう少し見えてほしかったと思います。それが見えないと、どれだけキャラが活躍しても「急に言い出した、行動した、どうしてそうなった」となって、ご都合展開に思われてしまいます。
キャラの要素や性格を箇条書きにして、どれを軸にするか、どう成長(変化)させるかを決めれば、より物語のブレもなく深いものになると思います。

誤字脱字は、私が見つけられなかっただけかもしれませんが、気になりませんでした。
描写も丁寧で、街や人の様子はよく分かりました。あえて言うなら、せっかくの一人称視点なので、かさねが感じたことがもっと伝わってくるといいかなと思います。最初は「混沌とした不気味な街」だった場所が、後半になると「ガチャガチャしているけど楽しい街」に印象が変っていく感じでしょうか。

キャラや情報の出し方も上手です。やや説明的で駆け足気味ですが、大きく混乱せずに読み進められました。
少々展開が強引に見えるのは、主人公が巻き込まれてばかりであることや、伏線回収が分かりづらいからでしょうか。主体性のない、言ってしまえば何事にも無気力な主人公が『能動的に動かざるを得ない理由』があれば、読む方も共感できてスッと物語を追えると思います。

ひとくちに伏線と言っても、いくつか種類があります。
・割と早い段階で回収される伏線
・かなり後で回収されるけどちゃんと覚えておいてほしい伏線
・気づいても気づかれなくてもいいけどできれば気づいてほしい伏線
作中のどこに「謎」と「ヒント」と「答え」を置くか、読者がどこに意識を向けるかを予想しながら物語をコントロールするといいと思います。

偉そうに長々と失礼しました。
起承転結もしっかりしていますし、世界観や設定もオリジナリティがあってとても好きです。
改稿作業、頑張って下さい。終わったらまた見せて頂きたいです。
応援しています。

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