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タイトル:夜の結者の批評 投稿者: じょうじ

たまにここ覗いてます、タイトル面白そうなので読んでみました。
素人の感想なので話半分に聞いてください。読んだのは一章までです。

まず思ったのが盛り上がりに欠けてます。クライマックスがどこなのかわからないし、一番の主役が誰なのかもわかりませんでした。
最初出た女の子がメインヒロインってのが王道なんですが、そうでもないようでした。加えて色々な人物や用語が出てきて、展開も淡々としてるので結局何が言いたいのかまったくわかりませんでした。
特に気になったのが、確かオノちゃんだったと思うんですけど、彼女が推理を犯人に聞かせるシーン。その描写を場面転換を使って省略するのはさすがにどうかと思います。ここは盛り上がるシーンだと思うのですが。
さらには中盤辺りで、行方君が覚醒して急に戦い方を覚えた描写も理由が省略されてて、主人公がそもそも何かの能力を持っているというご都合主義に拍車がかかって、置いてけぼり感が決定的になりました。
肝心なところはしっかりと尺を取って、いっそのこと読んでる人がくどいと思うくらいの熱量を持って書いたほうがいいと思います。

心理学とかミステリーにありそうなちょっとした小難しい用語が出てきますが、本筋にあまり絡んでいないようなので不要かと思います。なんとなく知ってることを書きたくて書いちゃってる印象を受けました。

好みかもしれませんが、行方君の6歳から9歳までの記憶喪失ってのが好きくないです。記憶喪失で伏線貼るって本当にありがちなんですが、安易にそれやらないでしっかりと設定と背景を練ったほうが絶対に面白い話が作れると思います。そもそもそんな都合よく記憶喪失になるのかって言うのと、殺人を犯したっていう事実だけは覚えてるって言うのは、物語の都合なのが手に取るように伝わってきます。

細かい数字の表現が多いのが、気になります。15、16歳くらいとか、187センチの身長とか。数字を使わずに、シンプルでもいいから言葉で表現したほうがかっこいいと思います。年齢なら、同い年くらい~とか、身長なら、モデルでもやっていそうなくらい背が高い、とか。
数字ばっかだと稚拙に見えます。

自分をコップに例えてるのがよくわからなかったです。後々、明かされるのかもしれませんが、現時点ではあの葛藤の描写は意味不明でした。
人殺しだから筆箱を拾わないって言うのも、なんだかちぐはぐな感じします。もっと説得力が必要だと思います。
人を殺したからってそこまで捨て鉢になるのかっていう疑問と、それが後半わりとあっさり克服されるところも物語が薄味に感じる原因だと思います。
他にもキャラの言ってることや、心理の動きがあまり共感できないです。オノちゃんと行方君のやりとりはほとんど理解できませんでした。
特に、高校生まで生きてて自分の影がないことに気づかないなんてことはないでしょ、と思いました。

あとキャラの心理を視点変更で描くのは、良くないと思います。あくまで主人公は行方君なのだから、少なくとも一章の間は行方君の視点で進めたほうが、感情移入できるし話も入ってきやすいと思います。

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