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タイトル:百合より椿の批評 投稿者: カイト

はじめまして、カイトと申します。
貴作読ませていただきました。掌編、短編、長編と、それぞれの良さがありますので、短すぎるから悪いということはないと思います。
あくまで個人的な感想ですが、もっと思い切って短くして、『完璧だけど実はエキセントリックな真利亜と、それに惹かれつつある自分を冷静に分析する桐花』という構図をひたすら丁寧に描くだけでも良いかと思いました。
たとえば、作中に「この人に毒されている」という言葉が二回出てきますが、一回目が「毒されているのだろうな」に対し、二回目は「毒されているのだろうか」となっています。これは逆の方が、「毒されているのだろうか」という疑問が、「毒されているのだろうな」という諦観めいた確信に変わり、桐花が短い間に確実に真利亜に惹かれていく様、それを客観的に眺める彼女の冷静さが表現されるように思います。

それと、作中のキーになっている椿オイルなのですが…。
椿オイルって、基本的に良い香りはしないんですよね。オイルですから。そもそも椿自体にそれとわかるような強い香りはなく(花に顔を近づけると爽やかな香りをかすかに感じる程度)、香りづけをしてある椿オイルも販売されているようですが、それはローズとかラベンダーの香りであったりします。
椿オイルを手に取った時の「ねとぉ」という表現も、官能的で良いのですが、椿オイルの粘度を表すには粘つきすぎていて、蜂蜜とかワセリンを思わせます。
椿オイルは祖母の自家製、という描写があったので、もしや特殊な製法で香りや粘度が市販のものと異なるのかもしれせんが、ちょっと引っかかりました。

細かいところばかり指摘して申し訳ありませんが、作品作りの一助となれば幸いです。

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