「8月度俳句生活天選地選訂正版」の批評 回答者 鳥越暁 2020年10月09日 交流掲示板でやってください 句の評価: ★★★★★ ★ 点数: 5 いいね!(+1点) 添削のお礼として、鳥越暁さんの俳句の感想を書いてください >> この批評を非表示にする この人をブロック
8月度俳句生活の天選・地選の句です。
兼題:小鳥
小鳥(ことり) 仲秋
【子季語】
小鳥渡る、小鳥来る
【関連季語】
色鳥、渡り鳥
【解説】
秋、日本に渡って来る鳥や、山地から人里に降りてくる小鳥たちのことをいう。鶸・連雀・尉鶲・花鶏など。
天選 小鳥来て光塗れの家族葬
夏井いつき先生より
秋の季語「小鳥」は、大陸の向こうから渡ってくる小鳥であり、山から里へ下りてくる小鳥でもあります。この句は、地球の反対側から渡ってくる小鳥のイメージと、我が庭を訪れる小鳥のイメージを共存させている点に心惹かれました。「小鳥来て」に続く中七「光塗れの」は、飛び来る鳥の印象を述べた措辞かと一瞬思いますが、下五に出現するのは「家族葬」の場面。家族が取り囲む柩には誰が眠っているのでしょう。荘厳にして優しい「光」に包まれた「家族葬」。秋のさえずり、羽ばたきの音。まるで聖家族を「小鳥」が取り込んでいるかのような一句です。やがてこの家族たちは、季節という大きな時間の懐で少しずつ哀しみを癒やしていくのでしょう。(夏井)
地選
神域や百の小鳥に閲さるる
小鳥来てぴるぴる河馬の耳と耳
小鳥小鳥校歌に自由意志が無い
弱音吐く小鳥はそれを歌にする
バスの来て小鳥を見ていたい子供
俳句生活URL
https://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/haiku/
こちらも夏井先生選の投句窓口です。
こちらは毎月1つ兼題が出されます。