俳句添削道場(投句と批評)

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聖夜にて白き手紙や夜空より

作者 森田拓也  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

こんばんは。
読んで下さって、どうもありがとうございます。

句意は、聖夜に夜空からまるで白い手紙のように雪が降っている、
という表現をめざしました。
「聖夜」という季語があるので、「夜空」の「夜」という言葉は必要ないと感じたのが課題でした。

よろしくお願いします。

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「聖夜にて白き手紙や夜空より」の批評

回答者 腹井壮

森田拓也さんおはようございます。
いつも貴重な御意見ありがとうございます。

ある時他人の詠んだ句に破調しているのに何故か俳句らしい調べがある事に気がつきました。それらに共通しているのは17音ピッタリに設定されている事でした。理屈では自分でもよくわからない不思議な現象ですが事実だと思います。

たとえば

捕手号泣す蜥蜴去る

バス停のダイヤグラム変わる四月

破調しているのに口に出して読むと魅力的かつ俳句らしい調べが生まれます。これはワタシの実作から得た経験ですが初心者向けの本には書いてないので頭の隅に置くなりノートにメモしておいて損はないと思います。

さて酔いどれ防人さんも仰っておられましたが確かに詩的表現ではあります。しかし、現実感に乏しい表現でもあります。
言い方を帰れば白い雪のような手紙が降ってきたのではなく俳句の為に手紙が降ってきた印象が残ります。
取り合えず原句のままでは句意が伝わりずらそうなので季重なりと破調を使い

聖夜の雪や白き手紙の如(し)

如し俳句は俳句自体の良さを損ねてしまうので基本的に推敲するかその句その句自体を捨てます。如し俳句を詠むかどうかは森田拓也さんが判断して下さい。なお、聖夜の雪という表現は必然性のある季重なりだと思います。

点数: 1

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添削対象の句『聖夜にて白き手紙や夜空より』 作者: 森田拓也
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