逃水やこゑに反抗期の兆し
作者 慈雨 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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「逃水やこゑに反抗期の兆し」の批評
回答者 鈴蘭
こんにちは、御句拝見しました。
近いか遠いか、確かに迷う句ですね。不思議な感覚です。いずれ親元を離れていく子供のイメージと、逃げていく水のオーバーラップと読めなくもないけれど、それだけだと句の世界が狭まってしまって勿体ないような。余白の問題ですかね…?
「反抗期の兆しが出てきた子」と取り合わせるには、逃げ水が儚すぎるのかもしれません。とても感覚的なことを言うのですが、最後を「す」にするなどいかがでしょう。
逃水やこゑに反抗期の兆す
この兆すは終止形とも連体形とも取れてしまいますが、連体形として何かを省略したような形とすると、掴もうとしてもつかめない逃げ水ともっと響き合うかも……と小手先ですが一案としてお送りします。つまり何なのかと言われると難しいですが、正直わからないです。反抗期の兆す年頃か、それに対する思い入れか、この年頃もすぐに過ぎ去ってしまうなあという感傷か。親自身にもつかめない親心、のような感じで。
こゑを平仮名に開いてあるのが好きです。
点数: 1
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親目線で詠みました。季語「逃水(にげみず)」。
逃水と反抗期の取り合わせ、どうでしょうか?近すぎる(発想が安易)か、遠すぎる(意味がわからない)か。
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