「絵屏風や七代前は蝋燭屋」の批評
回答者 イサク
こんばんは。
生活季語の「物」の季語は、なかなか取り合わせが難しいです。
これもチャレンジ句ですね~~
一の型の練習が多いようですが、中七下五の部分が
七代前は蝋燭屋
玩具も卸す菓子問屋
ピエロの渡る大車輪
コロッケ買える文具店
と、描写ではなく「なにかの紹介」をしているような形が目立っています。
例えば「玩具も卸す」では菓子問屋の内情を知っている者からの説明、という感じになっています。
描写としては「玩具の並ぶ菓子問屋」というような表現になるのでは・・
さて、この句は「七代前は蝋燭屋」というのはすごく興味深い句材です。
季語「屏風」という【冬】の季語の本質は風除けの「モノ」で、それと響きあうかどうか?
この句では「屏風」として使われているかどうか?「蝋燭」と近いかどうか?「蝋燭」は目の前にはないが、それと取り合わせになっているかどうか?
たとえば「絵屏風」にこだわらずに「絵襖」や「唐紙」、「障子」「冬座敷」などではどうなのか?
ダメではなく、屏風以上に合う季語をもっと探してみたい感じですね。
点数: 1
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江戸時代に蝋燭屋から始まった蝋燭屋は、とても繁盛していたと祖父母から聞いたことがあります。
その時分に絵屏風を手に入れたのだと聞きました。
絵屏風は、仙人の住む渓谷の山々が描かれている水墨画です。古いものですが、傷みが激しく作者不明で、価値のあるものではないそうです。
よろしくお願いしますm(_ _)m