宿怨の浮かぶ泉や吾子の世へ
回答者 卓鐘
八重姫から触発された句なので、そこはわからなくてはよく、そういう不遇の女性
の最後のイメージを出したいという方向での提案句
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作者 白南風 投稿日
回答者 卓鐘
八重姫から触発された句なので、そこはわからなくてはよく、そういう不遇の女性
の最後のイメージを出したいという方向での提案句
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回答者 卓鐘
歴史がお好きなようですね!とても奥が深そうです。俳句で趣味や好きなものを詠むことは多いに結構なことだと思います。ただ「孫俳句」なる言葉あるように、思い入れが強いものについて詠むと独りよがりになりがちです。(そうでなくても僕もそういうことは多々ある)10人が10人句意を理解する必要はないと思いますが、10人中7,8人くらいは理解できるもしくは調べるヒント(できれば調べたくなる工夫)が欲しいものです。
この句ですが、「恨みのある奴の首が浮かんでいる泉に入りました」というなんともホラーな句になっています。なんとか、水面を見ながら恨みのある奴の顔を浮かべて泉に入ったくらいまでは読もうと思えば読めますが、入水はあくまで入水なので、自殺まではイメージが難しい。。奴と言っちゃうと女性より男性のイメージが出てるのも気になります。
さて、もう少し意味が伝わるように提案句をあげたいのですが、2つ方向があると思います。
・八重姫であることを連想してもらう(わからない人には調べもらう)方向
・八重姫から触発された句なので、そこはわからなくてはよく、そういう不遇の女性
の最後のイメージを出したいという方向
(掲句はどちらの方向がぶれている気がします。)
ここは、前者を持って提案句としたいと思います。
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推敲しました。
八重姫は源頼朝の最初の奥様です。実際に頼朝の子供を産んでいるのですが、八重姫の父親の伊東祐親は頼朝との結婚を大反対し、子供に重りをつけて海に沈めています。
そして違う男性と結婚させられました。
後に源頼朝が伊豆で挙兵をした際に伊豆に向かうのですが、そこには北条政子が正室としていました。もう自分には居場所はないと誘ったのでしょうか、八重姫さんは入水自殺をされています。(諸説あります。)
この俳句では、奴としています。
この奴は、源頼朝なのか、恋敵である北条政子なのか。皆様の想像力におまかせします。