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梅雨寒し平宗盛命乞い

作者 白南風  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

6月に処刑された平宗盛が平末国と改名させられ、処刑間際まで命乞いをしたそうです。
武士の時代は情け無用で人を殺さなければなりません。
400年近く続く無慈悲の時代の幕開けは、きっと梅雨の寒さのように嫌なものだっただろうと思い詠みました。

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「梅雨寒し平宗盛命乞い」の批評

回答者 卓鐘

コメントありがとうございます。
三段切れについて僕の理解を補足しておきます。

名詞を三つ並べたときとコメントにありましたが三段切れは切れが三つある場合です。
切れとして一番分かり安いのは、や、かな、たり、けりなどのいわゆる切れ字や活用語の終止形、命令形の場合です。切れてないのが一番わかり安いのは、てにをは、の、活用語の連用系がある場合です。

ただ形だけではわからないものもあります。御句がまさにそうです。平宗盛命乞いでご本人としては平宗盛と命乞いは繋がっている意識なので切れはないと感じてると思います。その通りで明らかにここに切れはなく繋がってます。なので厳密には三段切れではないです。

ただ三段切れがなぜうまくいかないことが多いかというと、理由は2つとおもっています。一つは、調べが窮屈になって趣が出ないことが多いから。二つ目は切れによって17音しかないのに二回も場面がかわると目まぐるしいから。

御句の場合、意味的にはきれてはいないので二つ目の問題はないです。ただ一つ目の問題があります。平宗盛命乞を音読してみるとなんか命乞いが安っぽく聞こえませんか?中9と2音字余りにしてでものを入れるとその字余りの重々しさが句で伝えたい思いをあらわしているように感じられませんか?のがないと勢いはでます。ただこの句のばあいがその勢いが軽さになってしまいます。

とそんなこんなで本当は三段切れではないけれど、本質的には三段切れ同様のリズムの問題が生じています。

長々とごめんなさい

句の評価:
★★★★★

点数: 2

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「梅雨寒し平宗盛命乞い」の批評

回答者 かぬまっこ

句の評価:
★★★★★

こんにちは(*^^*)
歴史に詳しいのですね。

梅雨寒や平宗盛の命乞ひ

三段切れを避けて中八にしました。処刑されたのが6月なので「梅雨寒」の季語を持ってきたのだと思います。でも、処刑を描くのに「梅雨寒」はおとなしすぎるようにも思います。

虎落笛平宗盛の命乞ひ

点数: 1

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黒榮や平宗盛の命乞い

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

いい句だと思いました。なかなか難しいところのチャレンジですが、思いは伝わります。平宗盛Wikiで読みましたが、恥を晒しても、息子への愛情のため命乞いをし続けた生き様に感動を覚えました。

三段切れの問題、季語の問題はかぬまっこさんに同意見です。
(梅雨寒にしても「梅雨寒や」のやの詠嘆の方が良いと思います。)

私からは、「黒榮」を提案します。(黒南風のことですが、南風の字が弱いので)
榮が、炎で戦っぽいイメージがあり、栄枯盛衰を想起させるんじゃないかという淡い期待から。

点数: 1

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