潮風に若葉の葉音かすれゆく
回答者 卓鐘
厳しくいかせてもらいますね(笑)
潮風が木々の間を通り抜けて、葉音が遠くなって行く、まるで潮風が葉音の連れて行っているようだ!という感性はいいと思いました。
ただ、指摘しないといけないところがいくつかあります。
■季語がない
潮風も葉擦も季語にならないです。季語は、季節だけでなく言葉そのものに詩があったり、いろんな五感を伝えてくれたり、連想を広げさせる効果があるので使わないのは勿体なさすぎます。例えば、「若葉風」「風薫る」「青嵐」などの季語だけで、若葉を揺らしながら抜けて行く様子も十分連想されます。また、時間帯もある連想させれます。
■下手な擬人化
あまり慣れないうちは、擬人化はやめたほうがいいと思います。結構成功させるの難しいです。「連れて行く」という擬人化は、コメントで気にされている通り、うまくいっているとは言い難いです。(感性はわかりますが。)
■気をつけないといけない助詞
「も」がかなり焦点をぼかしてます。葉擦れの音以外に何を連れて行くのでしょうか?おそらく、潮の香りなどを言いたかったとは推察できます。ただ、潮風というだけで潮の香りくらいは読者が連想してくれるので、わざわざ「も」をつけられると、「想像を強制」させられているようでうるさく感じるし、かえって焦点がボケて感動が薄れます。(もちろん「も」が成功している句もたくさんあるけど難しくて要注意な助詞ということ)
■散文的
全体的に、XXが、XXXをXXXしました。という普通の文で俳句の韻文を作るという意識のない句になっています。
■全体を通して
以上の指摘がつみかさなって、いい句とは言いづらい状態ですね。
点数: 3
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下5の表現がむずかしいです。また、全体的にこの句はいいくなのでしょうか。
葉擦の別の表現ってありますか?