小説の冒頭、説明を後回しにてどこまで書くといいのかの返信
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小説の冒頭、説明を後回しにてどこまで書くといいのか(元記事)
冒頭〜本編開始の流れは下記のようになっています。
なお、世界はよくある中世ヨーロッパ風異世界で、悪役令嬢ものです。
主人公は20歳くらいの魔法使いの貧乏令嬢です。
1.顔見知りの男性(以下A男)が、ある要人の暗殺計画について話している場面に偶然出くわす。
A男は暗殺計画がバレてしまったことに焦るが、下手に誤魔化すよりは、と説明する。
A男はレジスタンスAに所属しており、今回の暗殺計画はレジスタンスBと共同である。
なお、主人公の両親が要人のせいで殺されたことを調査済みである。
だから今回の暗殺計画は静観してくれ、と頼まれる。主人公にとっても仇が死ぬことに異論はないだろう、と。
主人公はそれを了承する。
主人公はレジスタンスAの基地で、暗殺完了まで監視されることになる。
2.暗殺は成功するが、A男はレジスタンスBに裏切られ、拘束される。
レジスタンスBのメンバーが、A男を人質に取ってレジスタンスAに無理な要求をする。
その要求は到底、受け入れられるものではない(A男以外全員自死しろとかそのレベル)。
このレジスタンスBメンバーはA男と因縁があり、逆恨みでA男を殺そうとしている。
すぐに殺すのではなく、ショーのようにレジスタンスAに向けて実況中継する。
(良い返事がないなら、A男を5分後に殺すぞ。A男は涼しい顔をしているが、その顔が泣き顔になるまでもうすぐだ、とか)
3.主人公はA男を助けようとするが、レジスタンスAはA男を見捨てるように言う。
実は主人公は特殊な力を持っており、それはレジスタンスAがずっと探していたものだった。
A男は死んでも替えはいるが、主人公はそうではない。だから見捨ててほしい。
A男もそれを望むだろう(実際に、A男はそれを望んでいる。)
4.主人公は迷うが、A男を助けに行く。
なぜなら、主人公は10人がかりの魔法を1人で発動できるほど超強い魔法使いだから。このレベルの魔法使いは、二人といない。
瞬間移動系の魔法もあるし、きっと何とかなるだろう。
5.結果、A男の救出作戦は成功する。
↑冒頭
↓本編
6.主人公とA男の出会いは半月前……
質問ですが、冒頭ってインパクトが大事ですが、その分説明は後回しになります。
説明が足りなさすぎると「何で???」がずっと続いて、せっかくインパクトある話なのに頭に入ってこない場合があります。
私が危惧しているのがそれで、「主人公は命をかけてA男を助けに行って救出成功する」という展開自体は緊迫感があって良いのですが、同時に「何で知り合い程度の男のために命をかける??」という疑問が常にあると思います。
一応、冒頭の中では「主人公が(戦闘経験はないけど)世界一レベルで超強いから」という理由が提示されています。
(本編では、もっと混み入った事情を提示しています。)
冒頭の一括りとしては「A男救出成功」までがワンセットだと思っていますが、
読者が「いや、命かけるか???」となって読み進められなくなるくらいなら、A男がピンチになる所で終わって、
本編を読んでもらった上で「それなら命かけて助けに行くよなぁ」と納得した上で主人公が助けに行った方がいいのかなと思ったり……。
冒頭について、どこまで書けばいいのか、逆に追加した方が良い情報などありましたら、アドバイスいただけますと幸いです。
なお、なろうに投稿する予定です。
小説の冒頭、説明を後回しにてどこまで書くといいのかの返信
投稿者 あまくさ 投稿日時: : 1
確かに難しいところですが、私見では示していただいた展開なら(ご質問の案件については)問題ないと思います。
主人公や主要キャラの行動を読者に納得させることは重要ですが、重要性の度合いはストーリーが後半に進むほど強まるのだと考えています。
序盤の段階では読者はまだ主人公のことを知らないのだから、その行動の動機が十分に分からないのは当然で、読者もそれは受け入れてくれると思うんですよ。
あ、もちろん序盤の展開が意味不明すぎるのは、読者が迷子になってしまうから良くないと思います。
ただ、だいたい分かるけど多少疑問もあるという程度なら、読者は「ストーリーが進めば分かってくるのだろう」と想像してくれて、むしろ興味をかきたてる要素にもなり得るかと。
さじ加減は大事でしょうけどね。
繰り返しますが、序盤や前半の適度の「?」は必要なスパイスで、あった方が良いと思うくらいです。
その「?」が先に進んでもなかなか解消されないと、読者はイライラし始めてしまってマズイということなんじゃないでしょうか。
これはけっこう微妙なことなので、本当に個人的な見解ではありますが、一応まとめると。
冒頭は納得感よりもインパクト優先。後半はさらにインパクトも必要ですが、納得感との両立もはからないとダメ。
ただし、後半までには伏線や描写をふんだんに盛り込めるわけですから、インパクトと納得感の両立は十分に可能。
この呼吸が、プロットを立てるということの本質だと考えています。
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