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ソラナキさんの返信一覧。最新の投稿順7ページ目

元記事:戦記ものについてなのですが……の返信

まず、古代的な都市国家と、中世的な都市国家は本質的に性格が異なります。中国の周をイメージされているのなら古代的な都市国家ということになりますが、そこは理解されているでしょうか?

古代的な都市国家について、ざっとご説明します。これは簡単に言うと、自然発生的に成立した農耕集落の発展形と考えてください。
都市国家よりも広い領域に広がる上位の権力構造は、事実上まだ存在しません。したがって上位の権力によってもたらされる「制度」「法律」もありません。経済も自給自足が基本なので、「金」というものは実質的には機能していませんでした。
「制度」「法律」「貨幣」というものが機能してくるのは、歴史の発展プロセスからいうと次の段階になるんですね。

古代都市国家は、成立した段階では「農耕集落」に毛が生えた程度の小さな単位です。まだ法律や上位の権力が存在しないため、いつ外敵から侵略されるかわからない状態に置かれています。それでは危険なので、集落のまわりに城壁を築いたり、武装を整えたりするようになります。また都市国家同士で手を結んで敵に備えたり(外交)、「交易」によって力を蓄えたり(経済)、武力によって他の都市国家を支配下に組み込む(軍事)勢力も現れてきました。
このようなプロセスを経て広大な領域を支配する「大国」という存在が割拠する時代に移行し、大国の支配者は「王」を名乗り、その流れの中で初めて原始的な形での「制度」「法律」「貨幣」などが作られるんです。
中国の周~春秋戦国時代はまさにそういうプロセスの渦中にあった時代で、戦乱の中で未熟な形ながら農耕集落の域を超えた国家が成立し、この状況は秦の始皇帝による中国統一によって一応の完成をみます。中国において「制度」「法律」「貨幣」「度量衡」「官僚制度」などが確立したのは秦の時代以降ということになります。
秦の時代以降何度も統一王朝が崩壊し、一時的に戦乱と群雄割拠の時代に逆戻りしたことがありますが(三国志の時代が有名)、秦が基礎を作った制度・社会・経済・権力構造が完全消滅はしなかったため、中央と地方の制度が混在する複雑な状況になったんですね。

このような前提からご質問に回答するなら。

>その都市国家間で戦争を行うことは可能なのでしょうか?

可能です。というより、上記のように小勢力の統合が進んだ時代であり、統合の大きな原動力が戦争でした。

>戦争を行う為には金が必要ですが、

金は必ずしも必要ありません。必要なのは金ではなく、人間集団に対する「動員力」です。
例えば日本の歴史に置き換えて考えてみてください。平安時代末期の源平合戦では、源氏や平家の軍勢は別に金で雇ったわけではないんですね。平家の方の平清盛は日宋貿易で経済力を蓄えるということも進めていましたが、これは当時としては物凄く先進的。対する源頼朝は東国の武士たちが自ら開拓した土地への権利を保障するという形で主従関係を結び(封建制)、貨幣の力は使わずに平家に勝利しました。要するに金がなくても集団を従わせる手段があれば、農業も栄えるし軍隊だって作れるじゃないですか。もちろん支配者には農民や兵士を食わせていく力は求められますが、それは現物支給でもかまわないわけです。(正確に言うと封建制というのは自分で農作物を作って確保する権利を保障する形をとります)
それから何百年かたった戦国時代でも、織田信長が現れるまで武将たちは貨幣をそれほど重要視していません。武田信玄の軍団も主力は元々の家臣団と農村から徴発した兵力です。だから農繁期には戦が起こしにくいという弱点があったりしました。堺の商人との結託や楽市楽座(自由経済の推進)で金を蓄え、それによって足軽を雇ったり鉄砲を購入したりしたのは織田信長の革命的なアイデアだったんです。

上記の回答(戦記ものについてなのですが……の返信の返信)

スレ主 ソラナキ : 0 投稿日時:

おお、ありがとうございます……!
なるほど、戦争に必ずしも金は必要ないと。確かにそうですね。

なら、一度大陸が統一された状況が崩壊し、各地に都市国家が発生。主人公はその中でも一際大きな都市国家の王の継承権を持ち、という形でいいでしょうか?
一度大陸が統一されたので紙幣制度などはある程度残り、崩壊した後も各地の都市国家で似通った元の法律が使用され、度量衡もある程度統一されているような感じで。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 戦記ものについてなのですが……

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元記事:初めが書けない

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上記の回答(初めが書けないの返信)

投稿者 ごたんだ : 0

ア=メで監獄が拘る部分は恥と恥らしいです。

SMで途切れる部分には特に神経を尖らせるようで…

物語の最初…『ワンブレス』は品質の保証する側からのツッコミも集中します。

何が言いたいかと言うと、『書かない』ことです。
もっと言うと、ページの老いた順に馬鹿正直に書かない。

その為に『ポロット』はあります!

自分のコントラクトに合わせ、好きなものを先に書けばいいのです。

名瀬さん、後の成長した自分の方が難しい場面を描けるようになっているはずだからっ!!?

書けないなら、というか最初からこれなら書ける最低限、割りに割った
極シンプルな話しで第一校を書いてしまいます。
その後、主人公の性別を変えたり、好きな属性を交えた改稿だの、俗稿だの書けばいいのです!!!
このやり方だと、何かで大手術をする時に態勢が付きますし、締め切りで筆を投げても編集が文字通りの仕事として自動で取り付くってくれたりします!!!!

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: 初めが書けない

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投稿日時:

元記事:読者が知っておきたい『設定』とは

 大野です。ここ半年ほど煮詰めているロボットアクションの原稿があるのですが、煮詰めすぎて段々訳が分からなくなってきました。
 俺個人としては、出来るだけ『作者のウザい設定語り』をしないように努めてロボット・世界観に関する設定紹介を切り詰めて書いたつもりだったのですが、方々からは『大事な情報がかなり後にならないと出てこない』『その設定、見え見えではあったけど先に言っといてほしかった』などの意見をもらうこともあり、これは一度『どういう情報を読者が欲しているのか』を聞いた方が良いかな、と思いスレッドを立てました。
 この案件に関しては、『具体的な問題』が見えていないのが最大の問題なので、突き詰めて質問内容を書くことができないのですが、『読者が欲しい情報・ほしくない情報』の区別について、どなたかご教授いただけると幸いです。
 また、もし俺の作品を読んで知っているよ、と言う方は具体的な『この情報は最初から出してほしかった』と言うのを言ってもらえれば幸いです。

上記の回答(読者が知っておきたい『設定』とはの返信)

投稿者 t : 0

こんにちは
以前、冒頭から不殺、盗掘屋、GG、成長(主人公)と、書きたいものが4つあったと記憶しています。質問の回答ですが、作者様がどれを一番書きたいかで情報の出し方・見せ方は大きく変わります。


盗掘屋だとします。一人前ならGGを見た瞬間に査定の金額が分かりそうなものです。
廃墟から運び出す前に状態をチェックする腕のへこんだ装甲の隙間から内部を確認し、駆動パーツが故障しているからこれは売れるか売れないかといったシーンがあってもいい。査定でも〇〇社製の△△人工筋肉で市場に流せば……と書くとやり取りも、〇〇社製の△△人工筋肉という部分があるかないかで、それっぽくみえてきたりします。
読者は具体的にそれが何か分からなくてもいいんです設定集を読んでいるわけではないので、こうした情報の積み重ねが、いかにも盗掘屋らしいと思わせる、知識だったり経験則からくるものだなと勝手に繋がっていくわけです。


改稿ではありませんでしたが冒頭の不殺は順番としては間違っていませんでした。
母?に教わったここだけを抜き出して書くとありきたりすぎて弱い。例えば今にも殺す殺される場面で不殺を選び理由が母の教えとし、それでも不殺を選び続けると不殺に説得力が増します。その後の展開でも、不殺か不殺でないかを選択するシーンにたどり着くとする情報の出し方を続けていくと、読者は不殺が浸透している物語と認識していきます。


GG(ロボ)なら。好き嫌いはわかれますが革命機ヴァルヴレイヴが、この世界におけるロボとはこういうものであるといった情報の出し方や、どの情報が視聴者に刺さって、それをどこへ向けて集中させているかなど秀逸です。


成長させたいなら弱さを見せるところから始めないといけません。

『読者が欲しい情報・ほしくない情報』といっても結局のところ、自分が何を一番に書きたいか物語で何がしたいのかで変わります。不殺、盗掘屋、GG、成長(主人公)なら、どれもこれも同じような情報量で伝えようとすればパンクします。
このあたりのことは、不殺や街での会話を減らしテンポよくなった改稿の感覚をイメージしてもらえば分かりやすいはずです。

つまり、
『この情報は最初から出してほしかった』なら、何を一番に書きたかたったのかそれによって、Aでは許されたものがBではダメだと言われるようなことが起きてきます。
それでも共通して最初からだした方が良かった情報は2つ。

1.GGについての外観(フォルム)
2.これが魔法で動くなら、前提としてそもそもこの世界における魔法とは何かの説明です。

盗掘屋を一番書きたかったとしたら、冒頭で廃墟、GGの状態をチェックしているシーンから始めたとします『作者のウザい設定語り』にならない程度で、自然な流れでGGに必要な情報を引き出せます。街に戻る途中で魔法が切れたとか挟めば魔法についての説明も済みます。それでも『作者のウザい設定語り』と思う読者は一定数います。
SFでさらにロボットとなると序盤に説明が多くなってしまうのは避けられません、もともと読者を選んでしまう類いのものです。

『どういう情報を読者が欲しているのか』、これについては経験です。
たくさん書いて読んでもらって読者から感想を貰う。同じ読者でも評価シートのようなプロになると、作品のツボとなるような、見ている場所が違います。これも知らないよりは知っておいた方が上手くなれます。

そして自分で色んな方の作品を読んで1回目は読者として純粋に楽しみ、読めたところまででいいので、200点満点でもいいですし文庫本として売っていたらいくらまでならだせるか考えます。そこでまぁ100円かなと思ったら、なぜ? の理由がでてくるはずです。
あのキャラクターは好きだけどこのキャラクターが……とか。
主人公の名前が記憶に残らなかったなんでだろうといったように、上手い作品ならどうして主人公の名前が記憶に残るのか理由や書き方を分析し、そうでない作品ならどう書いてあれば記憶に残ったのかを分析します。
そうやっているうちに自分目線で、もし自分が読者だったら、『どういう情報を読者が欲しているのか』が分かってきます。

応援しています。

カテゴリー : 設定(世界観) スレッド: 読者が知っておきたい『設定』とは

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投稿日時:

元記事:ヤンデレが書きたいのです!!

 ヤンデレが書きたいのだ。
 主人公にデレッデレっ! ってくらいで依存しまくってて、さらに主人公を想う他の女を全部殺していくような独占欲強めの、愛がやたらめったら重いヤンデレを書きたいの。
 具体的にどうすればいいのでしょうか?

 カテゴリー通りの描写とセリフで迷っています。

上記の回答(ヤンデレが書きたいのです!!の返信)

投稿者 サタン : 9 人気回答!

ヤンデレ。
ツンデレもそうなのだけど、これはキャラクター性の話で、その表現の仕方で回答も変わるので、どんなのが書きたいかで結構違うと思います。

大別すると性格として書く場合と、キャラとして書く場合があると思う。
性格として書く場合、「ヤンデレ」を書くわけだから、ヤンデレがテーマの話を書くことになる。
つまり、「その人が病む過程」を書くことになる。
すると終盤で「病む」という落ちになるわけだから、序盤中盤は「病んでない」わけで、それどころか「病みそうな人物には見えない性格」のほうがより「病む展開」が映えるため「ほんわかした女性像」とか「献身的な女性像」といった描写が主になります。
要するに「まったくヤンデレっぽくないキャラクター」です。
そこへ「病むような展開」があるためにクライマックスで一気に病んで、そのときには手遅れなほど主人公に依存しまくってることが伝えられる。

キャラとして書く場合、「ヤンデレ」というのは一種の記号です。
ですので、病むような演出をしていけば良いだけで、そこに使われるツールは主に「嫉妬」でしょう。
また「病んでる」という事を表現するため自己中心的な言動をするので、まあヤンデレによくありそうなセリフとしては「どうしてわかってくれないの」とか「なぜ逃げるの」とかですね。
ようは「病んでそうな場面」を用意すれば良いだけで、そのための演出に終始します。

おそらく書きたいのは前者ではなく後者なのではないかなと思う。
前者は序盤中盤では病んでないのでそのキャラクター性を書けないし、対して後者は初出からガンガン書いていけるので、Webをはじめラノベの多くで採用されてる形ではないかなと思う。
ですが、
ここで言う「キャラ」というのは、芸能人とかがテレビに出てるとき「キミはそういうキャラでやってくの?」といった笑いがありますが、そういう意味での「キャラ」で、要するに「キャラを演じてる」という意味で書いています。
つまり「キャラ」で書く場合、なんかウソっぽい、そういうキャラを演じてるだけであざとい、そういう印象がついて回ったりもします。
ヤンデレという特徴を書いてるだけで、ヤンデレそのものを書いてるわけではないためですね。
後者はヤンデレを記号として扱ってるだけなので、薄っぺらい印象があり、特徴を上手くアピールできないとキャラクターとしてスカスカな人物になったりします。

個人的には前者をやる事をオススメしますが、Webでは短いページ数で必要な事がわかれば良い作りが好まれるので、キャラで書く後者がウケやすいだろうなとは思います。
理想的には5千~1万文字くらいで前者の「性格としてヤンデレ」を書いて短編か掌編でまとめ、キャラを理解してもらった後に後者の「キャラとしてのヤンデレ」を書いていくのが一番良いだろうと思う。

カテゴリー : 文章・描写 スレッド: ヤンデレが書きたいのです!!

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