○キャラクターについて
こちらもプロット同様、コンパクトにまとめなければならなかったので説明不足になってしまいました。追記しつつ、解説していきます。
・主人公 ヘルカ・メクィチ
性別:女性
年齢:26歳
MBTI:INTJ(建築家)
階級:少尉
家族構成:軍人家系で、3兄妹の末っ子。兄は戦死している。機兵嫌いの父との諍いにより、ほぼ絶縁状態にある。
見た目:身長181cmと高身長。痩せ型。黒髪の直毛をおかっぱにしており、眼鏡をかけている。
艦上機兵部隊を支援する機兵通信士《ベンディガー》。
多くの部下を死なせ、周囲から『死神』『永遠の未亡人』等とあだ名される。 彼女の明確なミスで死なせたことは無いが、部下の慢心による独断専行、信頼関係の問題、やむを得ない決死の作戦等が要因。それらにも個人的には大きな責任と後悔を持っている。
それなりの軍人家系の生まれで、幼少から学問から音楽や芸術、武術の英才教育を受けていた。歌が上手いのはこの経験から。
それ故に生真面目で責任感が非常に強く、部下の命を背負うプレッシャーから心を守るために、無関心を徹底し冷徹な態度をとる事で心を守っている。
しかし、生まれつきの性格は素直で温か。だからこそ、死や損失には人一倍敏感である。
新しい部下を持つ時は、徹夜してでも新人のプロファイルを読み漁り、深く理解しようとする。
彼女の行動原理は部下を死なせたくないというその一点にある。少なくとも、軍人向きの正確では無い。HSPのきらいがある。
また、非常に正確な時間感覚と計算力も持ちあわせ、通信支援中に秒刻みでの指示をする。
指導者としての才覚もあり、的確な状況判断、解析能力から、優秀な部下を多数育てあげた。権威や昇進には全く興味が無いので、それらを自慢に思うこともなければ報告することも無い。
ぶっちゃけ、かなりめんどくさい性格。
・スノウマン (メルヴェル・アイザック)
性別:男性
年齢:28歳
MBTI:INFJ(提唱者)
階級:少佐
家族構成:戦災孤児。死亡した母親から未熟児として生まれた。
見た目:身長161cm(機兵に搭乗できるギリギリの身長)。ウェーブのある、薄い茶髪の猫毛。常に眠たげな顔をしており、柔和な印象。
陸軍第七山岳師団の機兵操縦士《ヘッツァー》 。スノウマンはパイロットとしてのTACネーム。由来は、着任初日に上官を待ちきれず雪だるまを作っていたことエピソードから。また、エーデルワイス(高貴な白)の暗示。
非凡な操縦技術を持ち、若くして少佐にまで昇進。陸軍で五本の指に入るエースパイロットとして名を馳せたが、腕を買われて任された精鋭部隊を三度も全滅させてしまった過去がある。
腕は確かだが、他の兵士から怖がられすぎて避けられているため無謀な作戦に単騎で投入されたりと不遇な扱いを受けた。しかし、機体を損傷したり、怪我を負うことはあれど大きな戦果を挙げることは多く、敵味方双方から「シュベルの死神」とあだ名され畏怖されるようになる(シュベルは南方戦線の激戦区の地名から取られた)。
部下の死は致し方無いもので、絶望的な土壇場でついてこられなかった部下が死んだという結果である。ヘルカと同様に『シュベルの死神』と二つ名を付けられる。しかしこれは敵味方双方からのもの。嘲笑混じりで言われるヘルカとは異なり、畏怖を含めたニュアンス。
デリンネビュラ機兵部隊の再編にあたり、外部顧問としてヘルカの下で戦うことになる。
機兵に乗ることがなによりも好きで、幼い頃から機兵に乗ることが夢だった。日々修練に励む彼の姿は周囲から極端にストイックだと思われている。
人懐っこく人たらしで、お人好し。あっけらかんとしており、細かいことを考えていない軽薄な振る舞いをしているが、それは部下の遺族から恨まれたり、ぞんざいに扱われることに対する防衛機制である。
実際は思慮深く、とても冷静。失った部下の顔や、細かな失敗を忘れることはない。
○シャルロ・ランブラン
性別:男性
年齢:49歳
MBTI:ENTJ(指揮官)
階級:大佐
家族構成:結婚しているが、身体的な問題で子どもはいない。
見た目:身長177cm。恰幅のいい紳士で、清潔感のあるナイスグレー。
デリンネビュラの艦長。重症を負い退役したヘルカの父とは同期だった。
娘と絶縁した彼女の父に代わり、親代わりとしておせっかいを焼いている。
面倒見がよく、気さく。冗談もよく言うし、プライベートの時はだらしなさもある。完璧な人間なぞいないというポリシーがあり、そんな自分も受け入れている。
仕事の時は毅然としており、威厳のある軍人に変貌する職業軍人。部下からの信頼も厚く、多くの修羅場をくぐってきた経歴から上司である参謀陣からも一目置かれている存在。
○敵キャラクターについて
これが良い手段かどうかは分かりませんが、敵キャラクターの描写は本当に最低限に抑えたいと思っています。
単純に実力だけで強キャラ感を演出したく、描いたとしても無線で僅かなセリフがある程度。なのであまり練り込んでおりません…
・マクシミリアン・タウンゼント
男性 56歳
敵。盟友連合加盟国の大フランキア王国、その王立海軍に所属する提督。新技術を採用した新鋭艦で構成された精鋭、新月艦隊を指揮し、ヘルカたちを苦しめる。
部下にはとても信頼されており、立場が違うだけでランブランと瓜二つの中身。
・リュドミラ・ローセンダール
孤児院の出のうら若き女性パイロット。その実力から若干21歳で少佐相当官の地位に上り詰めた。
教本をまるで無視した機兵の扱いは粗暴で、整備員泣かせで有名。
機兵に乗ることが何よりも好きで、雑魚は纏めて蹴散らし、強敵と出会うと一騎打ちを挑むなど、純粋に戦いを楽しんでいる節がある。二つ名は「パトリクの山猫」
・ヴァルター・フュンク
男性 49歳
メフィリアが内戦により暫定政府に置き換わる前から存在する精鋭部隊、黒衛団のエース。生粋の職業軍人で、個人的な恨みなどは一切持たずに淡々と戦う。義勇兵として志願したのも上司からの指示。フランキアの新月艦隊に乗艦し、ヘルカ一向を苦しめる。
プロローグでヘルカの部下を殺したのも彼である。
・ナヴィク・ウリヤノフ
カルト教団から勃興した国家、ナジア教主国の近衛騎士団に所属する騎士。本来臆病な性格だが、神の為に戦えば救われるという教えを信じ、恐怖に震えながらも鬼神のような戦いをする。
近衛騎士団特有の巨大な実体剣をふた振り携え、自衛用に搭載された機銃を除き銃火器は扱わない。二つ名は「泣き虫」
聖ナジア記念工廠が製造し、近衛騎士団が運用する特注機兵、SNp.IIIR カロリス・イ・バルダは、最も成功した重機兵と評される高性能高機動機である。
概ね、これでご指摘についてはお答え出来たと思います。
世界地図まで作っており、一国一国も細かく練り込んではあるのですが、文量が多くなるのと本筋からは離れるので割愛します。
以上です。長々と申し訳ありません。
ご意見がいただけただけで、喜びのあまり熱が入って散文になってしまったと思いますし、ところどころ言い訳がましく感じられる部分もあるかも知れません。
しかしお伝えしたかったことは全て書ききれたと思います。
また気が向きましたら、改めてご意見頂けたら嬉しいです。
何卒よろしくお願いします。