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タイトル:転生魔王の再転生~俺の平穏を返してくれ~の返信 投稿者: ワルプルギス

こんばんは。プロット読ませていただきました。
ぱっと目に付いたのは「究極大魔王と誤解された」設定なんですが、残念ながらあまり生きていない。
究極大魔王が残っているのに、復活した超魔王を倒したぐらいで勇者が満足するわけがないじゃないですか。
そして、主人公は「平穏な生活が欲しい」と言う割には、物語中でそれに向けた行動が無く、状況に流されて事態に深く関わっている。
語られている動機と行動が一致しないのでうっぴーさんの言うとおり「主人公が何をしたいのか、わかりません」

主人公の身になって考えてみますと、平穏に過ごしたいからってわざわざ殺されてまで現実世界に転生したぐらいの人物です。
弱みをタネに、元の世界に連れ戻されて超魔王討伐に協力はしましたが、終わったならさっさと平穏が待つ現実世界のほうに帰りたいと考えるのではないでしょうか。
しかしここで帰ると話は終わってしまうので、帰れない状況にするか、まだ帰れないと思う動機を与える必要がある。

異世界移動というジャンルとしては帰れない状況の方が王道パターン。
しかし、今回の場合は神に直接乞われて来ているわけで、無駄に呼んだ上に帰すこともできないとなると神の株はガタ落ちです。
登場人物紹介を読んでいると、それでもいい気はしますが、残る動機の方を考えて見ます。

平穏という軸は残した方がいい、というか残さない場合一から考え直しになるので要素を追加します。
最終的に超魔王に敵対することも考えると、魔族に対する義務感が素直かと。
つまり、主人公は「元部下である魔族の皆にも平穏に過ごして欲しい」と願っている。
最初に「勇者に倒されて異世界に転生」という手段を選んだのも、部下たちの命を考えての決断。自分だけ平穏に生きるなら魔王の座を放り出して逃走でも良かったわけですから。
そして、こうすると究極大魔王に間違われているのが問題になります。
神の力で現実世界に戻れば、主人公自身は平穏な生活に戻れるでしょう。
しかし、勇者たちはしばらく存在しない究極大魔王を倒すための冒険の旅を続けることになります。
その冒険の中で倒されるのは魔族たち。これではダメです。
つまり、主人公はもう一度、今度は究極大魔王として勇者に倒される必要がある。
そうすれば、勇者たちは満足して旅を終わりにし、魔族たちはこっそりしたたかに生き延び、主人公は現実世界で心置きなく平穏な生活をむさぼれる。
よし、頑張って勇者に倒されるぞ。

なろう系とか無双とかとは大きく離れてしまった感があるので、この辺で自重しておきます。
素直になろう系するなら、うっぴーさんの言うように、いつの間にか回りに盛り立てられてる方が面白そうです。
いずれにせよ、主役級のキャラの立場で物語を眺めなおすのはやった方がよろしいかと。

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