>主人公が殺害された理由
殺害の動機は、この話ではそれらしければ何でもいい気がします。
コナンを読んでいても、「え、そんなしょうもない理由で?」とか「ありがち」
というような動機で人が死んでいます。
コナンは、謎解きを楽しむということが面白ポイントだから、
犯人が殺人をおかした理由なんて何でもいいんだと思います。
>事件の真相が明かされる場面
>そして、遂に警察に小柳8がやって来た。彼は、頭部から再生した事から、自分が何故やられたかという記憶があった。
この場面でしょうか。
この場面が緊迫感に欠ける理由は、主人公(視点主)が何も行動をしていないのに
勝手に真実が歩いてやって来てくれるからです。
主人公が推理によって真実を導きだしたり、主人公が正しい選択をしたそのアクションの結果、真実が明るみになるような設計じゃないと面白くありません。
同じ理由で、クライマックスでも、組員の方から勝手に主人公に会いに来てくれているので、そこもいまいちだと思います。
何故かというと、「犯人を捜す不条理ホラー」というキャッチコピーの作品だから。
主人公が捜すというアクションをしないと看板通りと言えません。
気になった点は、「なんで増殖するんだろう?」という謎です。
この話は犯人が誰かを捜すことをテーマとされているようですが、
普通は殺したら再生するはずがないので、なんで主人公は再生するように
なったんだろう? という謎の方が気になってしまいました。
例えば、コナンみたいに、組織が研究していた薬を飲まされて、
あるいは注射されたせいで、スパイダーマンみたいに蜘蛛に噛まれて、など、
中盤くらいには理由がわかった方がいいと思いました。
他にも、私ならこうする、という案はありますが、
それを書いてしまっては押し付けになってしまいそうなのと、
創作の楽しいところを横取りしてしまうことになるので、今回はここまでにします。
私もいま、三幕構成を勉強しなおしているんですが、
どういう展開のさせ方をすれば面白くなるかわかって良いので、おすすめですよ。