前回の返信の完全版です。重複している部分がありましてもご容赦願います。
・>>不適合者は選別の時点で死んでしまう→わたし、選別含めて改造と認識していました!!!
ライダーを見直した結果、どうも選別・改造には二パターンあるみたいです。
一つ目は本郷猛のように、あらかじめ選ばれた人を特別に改造するもの。もう一つはとりあえず数をさらい、そこから死を伴う選別を行って兵器などに使えるものを選び出すものです。(そこらの悪漢をとりあえず改造したゴキブリ男など例外はありますが)
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・そんな場合こそ、脳改造でつけられた特殊な回路的な物が物を言うのでは?
その脳改造の実験台が燈、つまり第一号被験体というわけです。脱走者含め他のメンバーは脳改造されてません。
脳改造は難しそうなのかぬるい組織だとやってない例もありますし、ある程度技術が向上してから適当な人間を実験台にしても問題ないかと。
燈の脳につけられた回路の働きは、今のところタガを外して怠惰や小心を改善するくらいです(この程度なら簡単そうですし)。あと途中からは記憶操作か何か(少なくとも人を殺すのが苦痛と感じないように)しようかと。(このへん他のメンバーは訓練で克服です)
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・これ、あまりうまくいくと、ヒーロー達をもうちょい常人寄りに戻せちゃいません?戻してもらえない怒りや絶望も必要では?
実はしっかり手続きを踏んで辞めれば改造人間から常人に(近く)戻してもらえるとか。技術確立前ならともかく、話を聞かずに脱走したり組織から放逐されるようなことをやる方が悪いんです。とはいえ、このあたりまだ煮詰める必要があるかとは考えております。
なお脱走者についてはいかにもヒーローといった正義漢から組織以上にあくどい奴、はたまた金次第でどことでも(それこそ組織から警察まで)与するものなど何パターンか考えています。
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・>>技術の上達や安全性の担保なんて何も知らない一般人を人柱にする→これ燈君ですよね?
いかにも。まあ本人は科学への人柱になれたことに喜々するのですけど。
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・「デザイナーとアーティストの違い」について
ご提示された文章を読んでなのですが、個人的に科学者は実利なぞよりも知りたいこと、やりたいことを突き詰めるべきと考えているので二人とも(それどころか燈も)アーティストタイプでしょうか。違いは燈達の方には予算や設備などの制限が多いとか、報酬を得るために実益が上がるものを創らざるを得ないとか。
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シエルの性格については前回の返信通りポンコツ気味でも、と思うのですが、こと科学技術に対しては一本芯を通し凛とさせたいです。燈がシエルとやっていこうと判断するあたりが「改造人間なんて科学的に無理なんじゃ」という問いに対する「不可能を可能にするのが科学技術の役目」という回答なので。専門以外ではポンコツでも(むしろその方が?)いいかなと。『どんな人の意見も容赦なく聞いたり、リクエストを読み取ったり~』というのは、予定している話の一つに【予算の都合で燈がダメ出しした研究員の企画を添削し、可能な限り実現できるよう仕立て直して強行する】というものがあるので、まんま当てはまるかと感じた次第。
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蛍光蛋白質について
おそらく読むせん様がおっしゃっているのは蛍光色に光って見えるように遺伝子改変された生物(日本で販売すると法に触れる恐れがあります)かと。こういった生物はもっぱら蛍光蛋白質を作るよう遺伝子導入を行い、特定の波長の光を浴びせると蛍光を発するようにしたものです。蛍式の発光は二種類の物質を合成するようにする必要がある上に酸素供給がない部分では光らないのでこの方がずっと楽なんです。ただ蛍と同じルシフェリン‐ルシフェラーゼ系の発光システムは生命探査に利用されています(確か火星探査でも使用されてたような)。