分かりやすく、嫌味のない掌編になりそうです。お書きのあらすじを箇条書き風にして番号を振ると、以下のようになります。
01:冬に、ヒロインがふたつ下の妹の粉雪と買い物をしていると、
02:五人姉妹を象ったような雪だるまの五人姉妹をみつけ、
03:それらにチョコレートをあげる。
04:翌日、雪は溶けたが、家に雪だるまから雪柄の手紙が届く。
05:それを書いたのはヒロインだった。
06:粉雪は喜ぶ。
既にサタンさんからご指摘がありましたように、感動ポイントとなる05をどうするかですね。出来事の時系列に直すと以下のようになります。
01:冬に、ヒロインがふたつ下の妹の粉雪と買い物に行く。
02:雪だるまの五人姉妹を見つける。
03:妹の粉雪は雪だるまにチョコレートをあげる。
04:ヒロインは妹の粉雪に、雪だるまを差出人にした感謝の手紙をこっそり送る。
05:翌日、雪は溶けたが、家に雪だるまから雪柄の手紙が届く。
06:粉雪は喜ぶ。
これを読者に明かされる情報の時系列にすると、感動ポイントとなる山場を最後に持っていくのが通例だと思います。
かつ、プロットのシンプルさから考えて、ごく短いものになりそうですから、オチをスパッと落とす狙いを考える必要がありそうです。
雪だるまに自分たちが食べるべきお菓子をあげるわけですから、テーマは「優しさ」ということになりそうです。単に優しい行動、言動だけではもったいない。ミスリードしておいて、別の真相を明かす方法を考えてみます。
01:冬に、ヒロインがふたつ下の妹の粉雪と買い物に行く。
02:雪だるまの五人姉妹を見つける。
(02.5:妹の小雪は雪だるまが寒そうと同情し、ヒロインは雪だから平気のはずと言う。)
03:妹の粉雪は雪だるまにチョコレートをあげる(ヒロインは粉雪が食べたほうがいいと言う)。
04:翌日、雪は溶けたが、家に雪だるまから妹の粉雪宛ての雪柄の感謝の手紙が届く。
05:粉雪は喜び、ヒロインは驚いて自分は優しくないからお礼を言われなかったと後悔する(ふりをする)。
06:雪だるまからの感謝の手紙は、ヒロインが書いたことが読者にだけ明かされる。
ヒロインより妹のほうが心優しそうだと示しておいて、ラストで妹が本当に喜ぶ段取りを行ったのはヒロインだった、という例を考えてみました。
もちろん、単なる一例であり、あまりひねりのないベタなものです。スレ主さんはヒロインや妹のキャラを想定してお出ででしょうから、あらすじからプロットに練っていくと、さまざまなものが思いつけると思います。