俳句クラブ『今日の一句』。俳人友達の交流掲示板

管理人かぎろい氏へ告ぐ

スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 投稿日時:

雪催

妖村正二尺四寸雪催/稲島帚木

村正(むらまさ)の作った刀を、実際に見たことはない。妖刀と言われるだけあって、チャンバラ映画や小説ではお馴染の刀だ。なぜ妖刀なのかは、『広辞苑』にゆずる。「(村正は)室町時代の刀工。美濃系と見られる。伝説多く、鎌倉の正宗に師事したが破門され、伊勢国桑名郡で刀剣を製作したという。徳川家康の祖父清康がこの刀で殺害され、また、嫡子信康がこの刀で介錯されたなどの伝えから、その作は徳川幕府の禁忌にあい、妖刀視された。同名が数人ある[広辞苑第五版]」。付け加えれば、家康も村正で手に傷を負ったという伝説がある。友人の父親が刀剣のコレクターで、学生時代に何振かを見せてもらった。「(刀身に)息を吹きかけるな」にはまいったが、正座してそろそろと抜き眼前に構えると、不思議な気持ちになる。殺人の意識が伴うせいか、息詰まるような緊張感がわいてくるのだ。そのうちに、刀身の輝きに吸い込まれるような感覚も生まれてくる。作者のように妖刀と承知して眺めれば、なおさらだろう。ましてや、表はどんよりとした雪催(ゆきもよい)で、何かドラマでもはじまりそうな雰囲気である。雪が来る前は、どういうわけか血が騒ぐ。さて「妖村正二尺四寸」、いかなる嵐を呼ぶか血を呼ぶか……。漢字だけの作意も、この気持ちにはぴったりだ。実感の強さが、よく出ている。ちなみに、囲碁にも「村正」という定石があって、少しでも対応を間違えると危ないところから名づけられたらしい。「俳句研究年鑑」(1995)所載。(清水哲男)
増殖する俳句歳時記より転載。

今日の一句

老妻の米借りにいく雪催ひ

カテゴリー : その他

返信する!
コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ ページの先頭へ

他の投稿一覧

たまには自由律を

投稿者 腹胃壮 回答数 : 0

投稿日時:

タイトル通りです。特にお題はありません。 続きを読む >>

今日の一句:橋桁のエロ本

添削道場について

投稿者 眠りねこ 回答数 : 0

投稿日時:

特定の人たちのによる特定の人たちによる場所と化しています。 そこでの俳句観と合わない者は排除されるように感じています。 季語使い... 続きを読む >>

もんなさんの夕焼けや鍬持つ父を眺めた日について

投稿者 伊勢史朗 回答数 : 0

投稿日時:

もんなさんへ。 どうもこんばんわ。俳句添削道場の「受け売りの受け売り」や「批判の為の批判」には距離を置きたくこちらに講評いたします... 続きを読む >>

▼書き込みの検索

▼投稿者の検索

俳句クラブ『今日の一句』の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ

関連コンテンツ