「芋の露こぼれこぼれて千曲川」の批評
回答者 丼上秋葵
おはようございます!
今日はぐったり、おくらです。
拙句「ロケット」の句にコメントを下さり、ありがとうございます!
あきゆやけの補足は助かりました💦
一つ目のコメントはあまりに汚すぎて放置してしまったのですが、私が「ゴム」とか「ロケット」とか連想してしまうような単語を連発したのも問題だったのかもと反省しております💦また「男根」と「墓石」も、エロスとタナトスとのよい対比になっており、実はとても鋭い御返句だったのでは! と思い直している今朝のおくらです。
恐縮ながら、御句「千曲川」の句に、感想を述べさせていただきます。
◆芋の露連山影を正しうす/飯田蛇笏
◆五月雨をあつめて早し最上川/松尾芭蕉
御句は、上記の名句を彷彿とさせながら、被災者に対する哀悼と慈愛がみっちり詰まった、悠様らしい句だと思います。
「芋」は正に〈生活の糧〉であり、一つ一つの「芋」は〈日々を生きる人々そのもの〉の暗喩とも捉えることができますね。
その「芋」に生じた「露」は、今回の被災で受けた〈悲しみの涙〉とも、復興するために流すであろう〈努力の汗〉とも、様々な解釈が可能だと思います。
その沢山の〈涙〉や〈汗〉が「こぼれこぼれて」被災地の「千曲川」に流れ込んでいくんだよ、と。
とても素晴らしい句だと感じました。(´;ω;`)
「こぼれこぼれ」た小さな〈涙〉や〈汗〉の一つ一つは一本の大きな流れとなって、母なる海へ注ぎ、やがて慈雨となって、また被災地に降り注ぐのでしょうね。
被災地の復興を、心より強くお祈り申し上げます。
大変勉強になりました!
点数: 1
添削のお礼として、丼上秋葵さんの俳句の感想を書いてください >>
此の度の水害被害者の皆様へ、衷心より御見舞い申し上げます。
◆露/つゆ
三秋
白露/朝露/夕露
夜露/初露/上露
下露/露の玉/露葎
露の秋/露の宿
露の袖/袖の露
芋の露/露の世
露の身/露けし
露は一年中発生す
るが、秋季に最も
多いので単に露と
言えば秋である。
大気中の水蒸気が
湿って、夜間、草
の葉や石などに水
滴となって付着す
る。露は動植物の
命を育んでいる。
今日よりは書付消さん笠の露
芭蕉「奥の細道」
しらつゆやさつ男の胸毛ぬるるほど
蕪村「蕪村全集」
分けゆくや袂にたまる笹の露
蝶夢「熊野詣」
露の世は露の世ながらさりながら
一茶「おらが春」
蔓踏んで一山の露動きけり
原石鼎「花影」
金剛の露ひとつぶや石の上
川端茅舎「川端茅舎句集」
露の玉蟻たぢたぢとなりにけり
川端茅舎「川端茅舎句集」
生きるとは死なぬことにてつゆけしや
日野草城「人生の午後」
白露や何の果なる寺男
松本たかし「鷹」
~きごさい~