俳句添削道場(投句と批評)

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近づけず傘から滴り肩濡れる

作者 うえの  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

初めて投稿します、めちゃくちゃ初心者です。
梅雨の時期、付き合いたての恋人と相合傘をするも、まだ恥ずかしさがあり肩を寄せ合うことができずお互いの肩が濡れる様を詠みました。
これから俳句のスキルを磨きたいので是非添削をお願いいたします。

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「近づけず傘から滴り肩濡れる」の批評

回答者 イサク

こんにちは。はじめまして。よろしくおねがいします。
初心者さんですね。
【五七五に収めよう】【季語を入れよう】という心意気は感じます。

ここからの工夫としては、まずは大きく二点。
◆その1 報告にしない
 「近づけなくて傘から水滴が落ちて肩が濡れた」と、普通の文章にすぐに直せてしまいます。この時点で、「詩」っぽくなく、「報告」っぽいなあと思います。
 なので、「詩」「俳句」にはどうしたらいいか。
 余計な説明を省く、とか、語順を変えてみる、とかありますが、そこはおいおいと。
◆その2 季語は大事に
 「滴り」は、たーとる様からあるとおり、山や森の植物に滴る水滴の季語です。
 雨の日に傘から滴る雫は、年中ありますものね。これでは季語としてうまく働かず、季節がわからないです。
 雨で濡れるならば、別の季語にした方がいいですね。

あとは、受け手に委ねるところもありますが
◆「近づけず」でこの句は相合傘とわかるのかどうか?
 私はわかりませんでした。
 「お互いに傘を持っていて、傘が邪魔で近づけない」ということかと思いました。
 この「相合傘とわかるかどうか」というのはこの句で非常に大事なところです。遠回しに言わずに【相合傘】と書いてしまうのをお勧めします。
◆幸せなのか、緊張なのか、不安なのか
 選ぶ季語によって、句から受けとる二人の気持ちが変わってきます。
 「付き合いたて」なので、私ならなんだかんだと幸せな二人をイメージさせたいと思います。とすると温かさを感じる季語を・・・

ということで下に提案の句。中七下五はたーとる様と一致。季語だけ違います。

・春雨の相合傘に濡れる肩

上五は「春の雨」と名詞で置いて、そこで一旦切ってもいいですね。

次をお待ちします。

句の評価:
★★★★★

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「近づけず傘から滴り肩濡れる」の批評

回答者 たーとるQ

句の評価:
★★★★★

うえのさん初めまして。たーとると申します。御句ですが、五七五を書くにあたって雑になった箇所が散見されます。
まず上の句が雑。「近づけず」と最初に出たとき読んだ人は「何がどう近づけないんだ?」となります。ここは「相合傘」というワードを素直にもってきたはうが分かりやすいですかね。
次に中の句も雑。中の句が八音になっており、これは「中八」と呼ばれる俳句ではできるだけ避けるべき事柄です。
さらに中の句にある季語の使い方も雑。季語は夏の季語である「滴り」でしょうが、本来は岩や植物から垂れる水の事をいうので傘への表現にはそぐわないですし「濡れる」と合わせて水の表現が重なるのもくどくなる印象です。
以上から私なりの添削
・梅雨冷えや相合傘に濡れる肩

相合傘なのになぜ濡れるのか?→肩が濡れている?→そうか二人が入りきれないのかという流れになりますので、近づけない恋人っぽさも出るのではないでしょうか。(残念ながらそこまで書こうとすると俳句におさまらなくなりますが)

かなり批評しましたが、過去の苦い思い出から句を編み出すという心意気は良句を生みだすものです。是非ともこれから切磋琢磨してまいりましょう。

点数: 1

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添削対象の句『近づけず傘から滴り肩濡れる』 作者: うえの
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