「学校で 唯一会える この時間 伝わらずとも 時間は過ぎゆく」の批評
添削した短歌: 学校で 唯一会える この時間 伝わらずとも 時間は過ぎゆく
素敵なうただと思います。
自分の想いが相手との会話で使われる言葉としてにじみだしているのに,その温かさやきらめきが相手に伝わってほしいのになかなか伝わらない現状が目に浮かびました。
自分の気持ちが言葉としてではなくとも,相手に伝わってほしいが今伝わらなくてもいいな,という相反する感情からもどかしさや悲しさがうまれ,複雑な気持ちになりそうですが,作者さんは誰よりも緩やかに進んでいくこの時間がいとおしく,楽しくいらっしゃるように思います。また,「引退まであと…」とこの愛しい時間が無くなってしまうはかなさと寂しさも感じられました。
たくさんの解釈が生まれていますが,うたの意味を1つに絞らず,様々あっていいと思います。うたを見た人の想像に任せてもうたは崩壊しませんので…。
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