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添削について3(元記事)

添削例 3

原句

◎空を裂き唸る波濤へ鰤起し
作者 たけたけ  
投稿日 2018年12月25日

自解コメント(俳句の意味。悩みどころ)//
「鰤起し」が季語だなんて嬉しいです😲
富山県氷見市出身なら絶対詠まなくちゃ!と思うけど、ただただ漢字を並べただけで、私の力ではうまく詠めませんでした…。
小学生のとき「ノストラダムスの大予言」の特番で人類滅亡のイメージ映像を観たのですが、「あれ、鰤起しやちゃ。あんなんで滅亡せんちゃ。」とクラスのみんな言ってました。
調べてみると、中七に「神の寝返り」と詠んでいる方もいらっしゃって納得…。
来年は上達して、地元の方が「これぞ、鰤起しの俳句やちゃ!」と認めてもらえる句が詠めるといいなと思います。

最新の添削
「空を裂き唸る波濤へ鰤起し」の批評
回答者 銀水
2018年12月26日
こんばんわ。
鰤起し、面白い季語ですね。
先ほどの「砂紋描く」の凛とした厳格なお寺のイメージから
今回は荒れた日本海のイメージ。
年越しへの全力投球、気合十分な印象を受けました。
ちょっと使わせていただいて
自分は子供相手の仕事をしてるので変な句で
◎参考句「うおにへそあるはずないよと鰤起し」
最近は雷なってもお腹を隠す子はおりませんが。
~【原句の力み過ぎた句にくらべ、添削ではありませんが好参考句を提示しております。
悠】

季語
鰤起し/ぶりおこし

鰤起し/ぶりおこし
三冬

北陸の沿岸や佐渡
などで十一月の終
わり頃から強風と
共に雷が鳴ったり
する。その頃鰤が
回遊してくるので
その雷を鰤起しと
いう。漁師には鰤
漁の始まりの合図
であり、人々には
冬の到来を告げる
ものでもある。
~きごさいより。

例句

鰤起し旅寝の手足まだ覚めず 奈良文夫

立山の襞引き締めて鰤起し 蔵 巨水

鰤起し白山へ雨ともなひ来 新田祐久

鰤起し悪人の名に虚子あげて 茨木和生

鰤起し米山さんの辺りより 江島つねを

一湾の気色立ちをり鰤起し 宮下翠舟

茶畑の空はるかより鰤起し 飯田龍太

夜に入りて木屑香たつ鰤起し 橋本 薫

流人墓地みな壊えてをり鰤起し 石原八束

鰤起し大佐渡小佐渡つらぬけり 皆川盤水

鰤起し入江に波をたたせけり 森田 峠

佐渡の上に日矢旺んなり鰤起し 岸田稚魚 『負け犬』

流人墓地みな壊えてをり鰤起し 石原八束 『黒凍みの道』

鰤起し入江に波を

添削について4

スレ主 一本勝負の悠 : 3 70代以上 男性 投稿日時:

◎トロッコよ行けども行けども遠花火
作者名 ハオニー
回答数 : 3
更新日時: 2017年08月15日

【意】
トロッコでどこまで行っても花火は遠くの空にある。

季語

花火/はなび
初秋
 

種々の火薬を組み
合わせた品物。爆
発させ燃える火や
音を楽しむ。もと
もとは、秋祭りの
奉納として打ち上
げられた。日本一
の四尺花火が打ち
上げられる新潟県
小千谷市の片貝地
区では、子供の誕
生や入学就職記念、
追善供養など、
生活の節目節目に、
住民が花火を奉納
するという。  

もの焚て花火に遠きかゝり舟
蕪村「落日庵句集」
舟々や花火の夜にも花火売
一茶「一茶句帖」
一雨が花火間もなき光かな
其角「五元集」
月白と雲にぬかりし花火かな
浪化「続有磯海」

~きごさい~

遠花火とは遠くの空に揚がる花火のこと。

【例句】

大輪の花火の中の遠花火 野澤節子

人と逢ふ胸の高さに遠花火 藤木倶子

遠花火一人見てゐて母の病む 吉田 慶子

遠花火とりすがれるは冬布団(七月六日夜三句) 『定本石橋秀野句文集』

おとうとの吃音つづく遠花火 仁平勝 東京物語

音もなし松の梢の遠花火 正岡子規

遠花火ひとりよがりの恋をして 黒河内多鶴子

泣いてゐるやうにも見えて遠花火 渡井一峰

足許の闇濡れてをり遠花火 平賀扶人

遠花火思ひ出のみな純白に 田中とし子

遠花火闇深ければ闇に凝る 加古宗也

童話読むことも看とりや遠花火 及川 貞

添削

原句

トロッコよ行けども行けども遠花火
作者 ハオニー

上五の(よ)が句意を解らなくしています
呼掛けなのか、切れ字の(や)の誤用なのか?

仮に後者とすれば、

・トロッコや行けども行けども遠花火

次に中八の(行けども)の繰返しが字余りとなっているが、この場合はトロッコの動きに情趣とリズムを与え、音読しても気にならない。

【添削句】

トロッコの行けども行けども遠花火

今日の一句

六十年忍ぶる恋や遠花火

カテゴリー : その他 スレッド: 添削について

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