季語を詠む
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季語を詠む《一》(元記事)
◆ 冬ざれ ◆
万物枯れて荒涼とした様子
例句
冬ざるる夜の木更津甚句かな
清水基吉
冬ざれや乾きて白き河原石
村田近子
冬ざるる残留孤児のイヤリング
高木篤子
冬ざれの文士の墓は石ひとつ
松宮幹彦
俳句自習帖
・見ると観るの違い
見るというのは肉体の目で見ること
観るは観察の観で表面のみではなく
心の認識まで至る、いわば心眼で対象に迫ることを指す
俳句は対象の本質を認識し直観し
575の詩で表現するものですから
見るのではなく観ることが大事です
よろしければ冬ざれで一句どうぞ
季語を詠む
スレ主 一本勝負の悠 : 0 70代以上 男性 投稿日時:
季語を詠む 《3》
・冬林檎
冬林檎/ふゆりんご
三冬
寒林檎
林檎の収穫は秋に
終わるが、収穫
後に凍結しない
程の低温に貯蔵
して冬に食べる。
まつさらな空がいちまい冬林檎 市原光子
思慮深し鏡の中の冬林檎 大竹広樹
刃をあててかがやきが増す冬林檎 今瀬剛一
二番目の孫は女よ冬林檎 小俣由とり
病者あれば小さき幸欲し冬林檎 角川源義
実の緊まりよき冬林檎真二つに 橘川まもる
あかあかと柩の底に冬林檎 藺草慶子
冬林檎宇宙ひろがる話して 鎌倉佐弓
俎を傷つけて割る冬林檎 今瀬剛一
不平あらば壁に擲て寒林檎 日野草城
机上の林檎一つあかるし冬の真夜 原 裕
ひとり剥く冬の林檎を廻しつつ 林 桂
黒きまで冬の林檎や養母の忌 川口重美
One point
風が吹く仏来給ふ気配あり
高浜虚子
虚子の句は、その時の気持ちをストレートに剛直に詠んだ句が多い。
決して上手く詠もうとしていない。大事なことです。
冬林檎//寒林檎で一句どうぞよろしく。
今日の一句
冬林檎噛めばをんなのせつながり