「風鈴に西瓜頬張る夏休み」の批評
回答者 なお
葉月さん、こんにちは。
御句拝読しました。
涼しげで、日本情緒あふれる句ですね。
俳句の基本として、
・五七五の十七音
・季語を一つ入れる
というのがあります。どちらも原則ですから、例えば「字余り」とかもたまにはありますし、季語なしとか二つとかも全くダメということではないのですが、基本は上の二点になります。
そこで御句を見てみましょう。五七五はいいですね、きれいです。
しかし「季語一つ」のほうですが、「風鈴」「西瓜」「夏休み」これらがみんな季語で、三つも入っています。季語が二つ以上あるのを「季重なり」と言って俳句では避けます。しかも「風鈴」と「夏休み」は夏の季語、「西瓜」はなんと秋の季語なのです。こういうのを「季またがり」と言って、どの季節を詠もうとしているのかわからなくなり、これも避けたい形です。
そこでどうするかですが、とにかく俳句は五七五の十七音しかないので、一つのテーマごとに一つずつ俳句にしていくというのがいいと思いますよ。
例えば風鈴から、
・風鈴や西の国から風はるか
・風鈴の音にこころは古都の旅
西瓜で、
・名のとおり西の香りの西瓜かな
・よく熟れた西瓜頬張る昼下がり
夏休みで、
・憧れの京都の街の夏休み
いずれもご自身のコメントからひねり出したもので、これから推敲していかなくてはなりませんが、雰囲気はおわかりいただけましたでしょうか?
俳句を作る上で、季語は大事なポイントです。それを踏まえて楽しんでいきましょう。
また聞かせてください!
点数: 3
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風鈴の音を聞きながら、西の都、京都を想いながら西瓜を食べた
西瓜は西の瓜と書くので、北国に住む私にはある意味憧れの地。せめて西瓜を食べることで京都に行った気分を味わおうとした気持ちをしたためました。