テスト用の投稿。動作テストのためのスレッドです。の第2話 全4話で完結
ビッチにはなりたくない、俺は男だテスト用の投稿。動作テストのためのスレッドです。の第2話・A
作者 アメル 年齢指定 : 18禁 得点 : 0 投稿日時:
サクラが舞う。いつもこの時期はこの調子だ。
そして皆が不安と期待に満ちていた。
「はー、受験日以来だなー」
黄桜蔵人は胸を弾ませて校門に立った。
中学の時は背がいまいち伸びなかった。
だから、みんなより少し小さい。160センチと言ったところだ。
(でも、日本人なんてこんなもんだろ)
蔵人は目を細めて学校を見やる。
ずっと入りたかった寺門高校。スポーツも学問もできる生徒が多い。蔵人はここで文武両道の色男になると決めていた。
蔵人の両親は父親が医者をしていて母親がモデルをしている。忙しくてかまってもらえないが蔵人は二人を尊敬していた。
いつかどちらもが手にしている頭脳と美貌を両方手に入れたかった。
そして武道も。
(男なんだから強くなるんだ)
そう思って足を踏み出したとき、一人の生徒とぶつかった。
蔵人と違って背も高くごつくはないがひょろくもない。
髪についた桜の花びらも色気を醸し出していた。
相手は蔵人をちらりと見るだけで何も言わずに歩き出した。
(謝れよ!花びらなんてつけて女かよっ)
内心吠えたが、こんなところでトラブルを起こすのは小さい男だとも思い無視した。
教室に向かい1-Aを探す。教室に入り適当に窓際の椅子に座った。
そこで嫌な予感がした。
前席のやつの頭に桜の花びらがついている。
後ろ姿でもわかる。茶色い髪はさっきの男だ。
蔵人はいやいやながら言った。
「頭に花びらついてるぜ」
相手はちらりと蔵人を見てカバンから手鏡を取り出した。そして花びらをとる。
また無言だ。
(お礼くらい言えよ・・・)
ここまでくるとあきれる。