添削道場
秀句の56
峠越ゆる日の移ろいや秋時雨
作者 千日草
投稿日 2019年10月22日
晩秋の落日の峠を越えてゆく秋時雨を鮮やかにとらえた秀句ですね。
季語
秋時雨(あきしぐれ)晩秋
2011/05/19
【解説】
秋も終わりの頃に、降ってはすぐにやむ雨のことで、どこか侘し い感じを残す。『古今集』以来用いられている。時雨は冬。
【例句】
竹売つて酒手にわびむ秋時雨
北枝 「東西夜話」
秋しぐれおちくぼの君が寝顔見ん
暁台 「暁台句集」
秋もはや日和しぐるる飯時分
正岡子規 「子規句集」
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