推薦いたします。
◆木枯らしに身を低くして逆らわず
詠者:大浦美津子/2017年12月8日投句
寸評:
粗削りな表現が「木枯らし」にマッチしている。「身を低くして」「逆らわない」と説明的と捉えられそうだが、本句の場合はそこが魅力である。
びゅうと吹いた木枯らしに一瞬にして身を屈めて、息を止めて耐える様が、ありありと浮かぶ。「逆らわず」にしろ「身を低くする」にしろ他に表現を探すことはできるが、あえて中七下五は手を入れない方が臨場感がある句である。
※本句に関しては、添削したくなる要素があり、評価の分かれるところでしょう。あくまでも私個人の推薦句です。