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タイトル: 添削道場秀句集《 一》の返信の返信の返信の返信の返信 投稿者: 一本勝負の悠

今日の一句: 月夜には女狐さまの御輿入

添削道場
秀句の48

◎一筋に野弧の足跡雪月夜

作者名:ささゆみ
更新日時: 2019年08月24日

◆寸評

作者自解によると、雪路に残る野狐の足跡は四つ足のそれではなく、人間のような二足歩行の足跡だそうである。
句はその不思議な足跡を、幻想的な雪月夜を舞台に詠んだ十七文字のメルヘンである。

◆季語

雪/ゆき
晩冬
 

六花/雪の花/雪の声
深雪/雪明り/粉雪
細雪/小米雪/餅雪
衾雪/今朝の雪/根雪
積雪/べと雪/雪紐
筒雪/冠雪/雪庇/水雪
雪華/雪片/しまり雪
ざらめ雪/湿雪/雪月夜
雪景色/暮雪/雪国
銀化/雪空/白雪
明の雪/新雪

 
雪は、春の花、秋
の月と並んで冬の
美を代表する。雪
国と呼ばれる日本
海沿岸の豪雪地帯
では雪は美しいも
のであるどころか、
白魔と恐れられる。

たふとさや雪降らぬ日も蓑と笠
芭蕉 「芭蕉句選拾遺」 
我雪とおもへば軽し笠のうへ
其角 「雑談集」
花となり雫となるやけさの雪
千代女 「千代尼発句集」
うつくしき日和となりぬ雪のうへ
太祇 「太祇句選」
灯ともさん一日に深き雪の庵
白雄 「白雄句集」
魚くふて口なまぐさし昼の雪
成美 「成美家集」
寝ならぶやしなのゝ山も夜の雪
一茶 「旅日記」
いくたびも雪の深さを尋ねけり
正岡子規 「子規句集」
農具市深雪を踏みて固めけり
前田普羅 「普羅句集」
奥白根かの世の雪をかがやかす
前田普羅 「普羅句集」
ちなみに狐も冬の季語であるが、相殺とならず、むしろ両季語が相俟って、一句の詩的効果を高めている。

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