とんぼうや雲描きたる浅間山
鳥越暁さん、書き込み拝見しました。
最初季語が動くかなーと思ったのですが、季語「蜻蛉」をちゃんと調べてみるとよく考えられた季語の採用だったのだと分かりました。
蜻蛉でも何でもハネを持つものは何かを描くように飛ぶことが多いと思います。この俳句の面白味は、「とんぼうや」と、ばすっと切っておいて「雲を描く、多分蜻蛉ではない何か」が新たに中七に登場し、そして最後に主語が明らかになって読み手の不安感を解消させるという構成に一つあると思います。
これは入選の作品との事ですが、もっと評価されていいのではとさえ、私は思いました。
私も一つ
野性俳壇佳作
老鶯の鳴いてゐるなり川は雨