添削道場
秀句の41
◎放つ手の風鈴つよく鳴りにけり
作者 竹内 投稿日 2019年07月17日
寸評
風鈴を軒に吊るすや、折しもの風に強く鳴り出した風鈴。。まるで放たれた歓びの小鳥であるかのように。
季語
風鈴/ふうりん
三夏
風鈴売
釣鐘形をした小さ
な鈴のことである。
風に吹かれて、チ
リンチリンと鳴る
涼しげな音が暑さ
を和らげてくれる。
ガラス、金属、陶
器などで作ったも
のがあり、音色も
形も素材により様
々である。鉄製で
は、南部風鈴が有
名。
ふかぬ日の風鈴は蜂のやどりかな
言水「京日記」
風鈴や花にはつらき風ながら
蕪村「遺草」
風鈴や草匂ふほど水きけり
富田木歩「定本木歩句集」
風鈴や古典ほろぶる劫(とき)ぞなし
竹下しづの女「はやて」
~きごさいより。
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陽炎 記