添削道場
秀句の⑫
日溜まりのサイネリアサイネリアサイネリア
作者 みそまめ
投稿日 2019年03月08日
寸評
日溜りいちめんにサイネリアが咲き乱れている
それだけの景がどこまでも広がる、、、意味はない。
詩とはそういうもので、そして俳句は詩である。
◆季語
シネラリア/しねらりあ
晩春
蕗菊/菊蕗/蕗桜/白妙菊/富貴菊/サイネリア
キク科の園芸品種。鉢植えにして鑑賞する。早春、赤・紫・藍・白などの美しい花を開く。「死ね」に通じることから、サイネリアと呼ばれることが多い。
~きごさいより。
◆例句
サイネリア咲くかしら咲くかしら水をやる 正木ゆう子
サイネリア死人の群れが駅を出る 高岡 修
サイネリア幸せの数いくつある 上田日差子
サイネリア待つといふこときらきらす 鎌倉佐弓
サイネリア女声十色にこぼれけり 関 清子
サイネリア花たけなはに事務倦みぬ 日野草城
サイネリア気の狂ふまで咲き続く 仙田洋子 橋のあなたに
若き医師なればサイネリア嗅ぎて見る 大野林火
船室の曇り鏡やサイネリア 福島閑子
サイネリアの花紫に出揃ひし 室積波那女
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・注意
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埋もれた秀句が沢山あると思います。 よろしくお願い申し上げます。
陽炎 記