か細きも太きも鰹節製す
お借りしました
確かこのような作品だったと記憶しています
鰹節をつくる人の腕の太さを詠んだそうです
しかし第三者には「鰹節の鰹の太さがいろいろある」とか「たくさんの人が鰹節をつくっている」ようにしか見えません
意図に近づけるには、どの言葉が外せないかを考える必要があります
季語「鰹節製す」と「太き」は絶対に外せません
外しても俳句としてはなんとかなるのですが、添削としてはアウトです
よって「か細き」が不要で、「腕」が必要だと分かります
「腕が太い」というのがメッセージなので、語順を変えて最後に持ってきましょう
簡単に一例を
鰹節製する腕の太きこと
・「太さかな」という詠嘆も選択肢にはあるのですが、「ああマッチョだなぁ」というしみじみとした詠嘆は果たして合っているのでしょうか?
・「製す」はサ行変格活用のため連体形は「製する」となり、腕は「うで」と素直に読んでいただく分の音数しかないのです(「腕」を「かいな」と読ませる方法はいずれ機会があれば)
参考にこそなれど敢えて余白を残してあります
私の添削例を絶対の正解とせず、違う答えにたどり着いてほしいのです