古池や蛙飛込む水のおと
芭蕉「春の日」
最近、鳴き声どころか、とんと見かけなくなりました。
◆蛙/かわず/かはづ
三春
殿様蛙/赤蛙/土蛙
初蛙/昼蛙/夕蛙
夜蛙/遠蛙/筒井の蛙
蛙合戦/鳴く蛙
苗代蛙/田蛙
カエル目(無尾類)
の両生類の総称。
変態し、幼生はオ
タマジャクシ。晩
春の交尾期が、最
もやかましく鳴く。
芭蕉の「古池や」
の句で親しまれて
いる生きものであ
る。
痩蛙負けるな一茶是に有
一茶「七番日記」
田を売ていとど寝られぬ蛙かな
北枝「喪の名残」
山蛙けけらけけらと夜が移る
臼田亜浪「定本亜浪句集」
門しめに出て聞て居る蛙かな
正岡子規「寒山落木」
漣の中に動かず蛙の目
川端茅舍「川端茅舍句集」
夜の雲にひびきて小田の蛙かな
蛇忽
熱の子に早鐘打つて遠蛙
龍太
夕蛙いもうと兄を門に呼ぶ
安住 敦
~きごさいより。
老の耳傾けて聴く遠蛙
悠
ストローを差し込まれをる蛙かな
蛙跳びするボクサーも今ゐづこ
自習室
高く心を悟りて俗に帰るべし。
~芭蕉
意訳
非常に高いイデー(観念)を、日常具体の事物に置き換えれば、句材は無限に広がるべし。
一句どうぞ。