私はハイポにおける予備審査(表向きの選者以外の人によるふるい分け)はあると思いますが、誰がそれを行っているかは確信を持てません。
新聞の俳壇の選者を務めた方の本には新聞の俳壇にも予備審査があるとはっきり書いてありました。
また、最近表彰式のあった大きな俳句大会では句の内容と選者の講評に違和感があり予備審査どころか本選も他人に丸投げしているのではと思った事がありました。それ以外にも本選ももしかしてと思わせるコンクールやコンテストの類いはいくつかあります。
ですから審査の過程を予め公表している伊藤園の新俳句大賞はかなり稀有な存在です。
予備審査の存在を公にせずに選者の名前だけ発表するのは俳句の世界では常識かもしれませんが一般社会からするとやや非常識かもしれません。ですが実力がある方は予備審査の網を潜り抜けてしまうのも事実です。また、没句であってもいい句であれば他の選者の目に留まると思います。