少し補足すると、漫画、というより絵は見ただけでかなりのことが分かるので、小説と比べると自己評価がしやすいということがあるように思います。
絵であろうと何であろうと自作を完全に客観視するのは難しいことですが、小説よりは容易なんじゃないかと。書くそばから目で見えますからね。
小説というより文章・言語は記号にすぎないわけで。読者の脳内での大幅な補完作業がないと小説の物語は生成されません。大半の読者はそれを無意識にやっています。小説家や評論家の一部は経験値によりその状況を把握して、多少自覚的にやっているかもしれません。
小説を書くという作業はこのような状況があるため、おそらく多くの初心者はそもそも何から始めればよいか雲をつかむような感じなのではないでしょうか?
少なくとも私が初心者のころはそうでした。小説を書くというのはどういうことなのか皆目見当もつかないという状態が数年は続いたものです。その数年の期間の間に諦めてしまわず、まがりなりにも取っ掛かりくらいはわかるようになれたのは幸運だったのかもしれないと思います。
Webの隆盛などもあって小説を書くことの敷居が低くなった今の人たちも同じなのかどうかはわかりませんが。
この掲示板の質問などを拝見していると、つかみどころがなくて困っている人は今でもいるようだなとは思います。
そういう人たちでも今の状況ならすぐにひょいと書けるようになってしまうのか、興味のあるところです。