「裏切る」ということについて質問者様ご自身がよく理解できていないと仰っているので、こちらとしても質問の真意が把握できません。
スパイダーマンを例にあげているところから一応私もサタンさんと同しように、「信頼関係にある二人が不幸な経緯や誤解から敵対するようになるストーリー」をイメージされているのかなと思いました。(スパイダーマンは観たことがなく、あらすじだけからの判断ですが)
それは必ずしも「裏切り」ではありません。敵対するとしても双方に正当な理由があり(価値観や立場の違いなど)、お互いに相手の心情や立場を理解したうえで敵対するケースも有り得るからです。
それに対して「裏切り」というのはただの敵対行為ではなく、多くの場合「不意打ち」という要素をはらみ、何らかの理由から不当で卑怯な行為と見なされる場合に言います。
質問者様がイメージされているのは、どちらに近いですか?
なお、後者に近い裏切りを描いた名作として、古典ならば夏目漱石の『こころ』があります。
それから手塚治虫さんの長編には、わりと後者に近い対立を描いた作品が多いかもしれません。あの作者の作品は意外と勧善懲悪じゃないんですね。善が悪に変わったり悪が善に変わったりというキャラの変化を描く名手で、なんとも言えない余韻を残す作品が少なくないですよ。