小説の創作相談掲示板:小説の書き方Q&A。執筆の悩み相談をしよう!

返信する!以下は元記事

タイトル:短編連作のあらすじの書き方の返信の返信の返信 投稿者: サタン

「あらすじ」として読んだ場合、「だから何」感があります。それはオチが無いからですね。
雰囲気は伝わってくるけどそこにどんな物語があるのか伝わってこないので、物語の地図としての用途としては機能していません。
荒廃した世界で人々は救世主を待ち望む、その結果どうなるのか、救世主が現れるのか現れないのか、例えばこのあらすじの最後にでも「一人は大切な者を失い一人は自ら全てを投げ捨て一人は明日に希望を持てず慈悲の神に恨み言を吐く。誰もが悲観にくれるなか、力がなくとも自分が立ち上がらなければならないことに気がついてゆく」とか、こんな感じのことが書いてあれば、「そういう一人一人の話だな」というのがわかるので、ギリギリあらすじとして機能するかなと思う。

ただ、「あらすじ」つまり新人賞に添付するものや作者が自分で物語を把握するために使うあらすじは、まあ作者が自分でイメージをつかむためにも使うと思うので雰囲気がわかるだけでも意味はあるんだろうと思うけど、基本的には物語の設計図であるプロットの簡易版みたいなものなので、短編集であればその短編一つ一つの要素をあらすじに込めたほうが良いと思う。
私の例の場合は「一人は~~で一人は~~で」と短編に出てくるだろう人物の、それぞれのエピソードのオチを書いてるつもり。苦し紛れに付け加えただけになってるけど、本当なら、というか私が書くんであれば、世界観とかの部分はカットするし全体的に書き換える。

「紹介文」として読んだ場合。いいんじゃないでしょうか。
でも、全体的に世界観を伝えるのみで内容が皆無、例として挙げられた「武装島田倉庫」の場合は
>「物資と食料を狙い跳梁跋扈する組織略奪団や「北政府」と呼ばれる謎の勢力と闘いながら、「ただ生き延びること」だけを目的に日々を生きる男たちがいた」
と、「目的はないけど生きるために戦ったりしてる人の話だよ」と、ちゃんと書かれています。
スレ主さんの場合、物語の内容は「簡素にまとめられた」どころかまったく触れられてないので、そこは改善したほうが良いと思う。
この紹介文ではどんな話なのかわからないので、例えば「そんななか一人の救世主が現れて大活躍する冒険活劇です」でも通用しちゃう紹介文かなと思う。
終末世界を舞台に無双する主人公の話かな?と誤解して読み始めて暗いモブの日常ばっかだったら想像と違うため期待はずれになってしまうので、作者の感覚・感性で書くのは良いけど、その前にこの文の目的をしっかり認識すべきでしょう。

「プロローグ」として読んだ場合。正直微妙かな。
プロローグは物語の導入ないし前座なので、「こういう前提ですよ」って内容なんだけど、それで読むと「誰もが救世主が現れるのも待ち望んでいた」って始まりだから、その救世主が現れる内容って感じに読めちゃう。
でも物語本編はモブの日常が書かれてるだけなんで、「いつ救世主が出てくるの? 全然話進まないんだけど」って感想になっちゃうんじゃないかな。
プロローグとして使うなら世界観の説明だけで残りは切ったほうが良いと思う。
>文明と自然のありとあらゆるものが蝕まれ、世界は荒廃の極みに達した。
ここまでで。
こうした世界観の説明だけでなくエピソードとして物語れば、つまり、「帝国と魔王との戦争は大陸全土に広がった」という話題と「その結果世界は荒廃した」という話題がまとまってれば、プロローグとして成立するでしょうし良いのではないでしょうか。

コメントは4500文字以内。

「私はロボットではありません」にチェックを入れてください。

トップページへ 「短編連作のあらすじの書き方」のスレッドへ

小説の書き方Q&A:創作相談掲示板の使い方・利用規約(必ずお読みください)。お問い合わせ