ノベル道場/小説の批評をし合おう!

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元記事:骸の子(仮)の批評の返信の返信

割りと丁寧に返してくれたので、追加を。

>【眇める】が差別用語という根拠は何でしょうか。

TV放送の放送禁止用語だったか、文科省の不快用語かで、昔出ていたはず。
『眇(すが)め』(片目がちいさい)『ひんがらめ』『ロンパリ』と同じような扱いだったため。

【くずおれる】に関しては、こちらの不勉強でした。謝ります。ごめんなさい。

> 正直、語彙力が乏しい乏しいと言われても、どこまでのレベルを求められているのかが分からないと改善のしようがありません。明治の文豪レベルなのか、公募の大賞レベルなのか、webの書籍化レベルなのかで、使う語彙も表現も変わってくるのでは?

仰る通りだが、公募に関しては昔の応募要項だと「平易な文章で書いた作品」とあった。
これは読者にわかりやすい文章という意味合いが強い。
孔子の言葉にも「辞は達するのみ」とあって、人に伝わらないと意味がないという教えらしい。
要するに、面白い面白くないよりも人に伝わるかが第一関門。

難解な「背凭(もた)れ」などが目についたので、そういう結論に至った。
読者、ライトノベルは特に現在進行形で日本語修得中の学生がターゲット。社会一般の語彙とは異なる。
気配りしているであろう箇所も目についたが、かえって冗長に思えたのもあって。

>それでいて万人に確実に伝わる文章』とか大ベストセラー作家並みのことを要求されたら、「趣味で書いてる底辺には荷が重い」としか言えませんけれどね(笑)

万人に伝わる文章は存在しないと思う。
でもまあ、趣味で書いているにせよ。読まれたい気持ちはあるはず。
人生においても、伝わる言葉をチョイスするのは利点が大きい。
セリフなんかは、こなれているだけに勿体ない気がした。

>参考までに、ラプラス変換様が今まで読んだ本の中で『語彙力・表現力が素晴らしい作品』を教えていただきたいです。

これについて答えるのは難しい、何万冊と読んでいるので。
新人賞に応募している人の作品もかなり読んでいる。それだけ。

上記の回答(骸の子(仮)の批評の返信の返信の返信)

スレ主 さそり : 0 投稿日時:

 返信ありがとうございます。

【眇める】に関しては、動詞として1、2回使う程度であれば問題ないということでしょうかね。明らかにそういう目的で使うのならまだしも、本当にアウトであれば流通する前に校正が入るでしょうし。

>答えるのは難しい、何万冊と読んでいるので。
 うーん……正直そこが一番聞きたかったというか……。何を基準に作品を「下手だ」と仰っているかが知りたかったんですよね。
 創作は小説だろうが絵だろうが、ハンドメイド作品だろうが見る相手の価値観によって、巧拙が分かれるものだと思っています。世間では大ベストセラーでも、Aさんにとっては50点くらいの出来だったり、Bさんにとっては全く響かず0点だったりします。個々の中にそれぞれの基準があり、それに照らし合わせて「下手だ」と判断するでしょう。

 同じ理由で「平易な文章を書け」と言われても、ちょっと迷うんですよね。どれくらいが「平易」なのかも、感じ方ですから。
 まぁ、辞書を引かなきゃ分からないような言葉を使うなってことでしょうから、漢字もなるべくひらくか、ルビを振るようにしていこうと思います。個人的には高校生~社会人辺りがターゲットかなと思っているので。

 今回はありがとうございました。自分では色々と気づけない部分に気づけたので、参考にさせて頂きます。

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要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 骸の子(仮)

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元記事:日記

反ルッキズムを書きたいと思い、外見に執着することがいかに醜いかを表現しようとしました。地の文の中の描写と説明の割合がよくわかっていないので教えてください。

上記の回答(日記の批評)

投稿者 若宮 澪 : 0 投稿日時:

 こんにちは〜若宮澪といいます。純文学自体は好みなんですが、耽美派的な文章(いわゆる色気が強い文章)に対して致命的なまでの苦手意識があるので、第六話くらいまでしか読めてません……ので、それを踏まえてくださいますようお願いします。いや、本当に、ものすごーく苦手なので許してください。
 それで、ですが。端的に述べれば、以下のように集約される印象があります。

[長所]
・「美醜」の表現
 →美しい、醜いの表現が心に残りやすい、というか身体全体に響く印象がある
・地の文の「形」と会話とのバランス
 →心理/情景描写を挟むタイミングとその分量が心地良い、地の文と会話の比率も良い
[短所]
・やりたいことが伝わらない
 →第一話時点で【外見への執着の醜さ】よりも【身体への背徳的な美】が強く伝わる
・日本語のミス
 →文章のねじれ、文章間の断続、てにをはの選択ミスが散見された
[賛否両論]
・あまりにも直接的で淫らな描写
 →男女に関わらず裸体の細かで淫靡な描写は人を選ぶ、また描写があまりにも直接的なのもそれを助長
・話の組み立て方
 →短編集的な話の組み立て方は賛否両論ある、特に一話辺りの描写と話の展開が短いためより人を選ぶ

◆◆◆

 まず、地の文の語彙選択や意味などから「美しい」「醜い」の対比がよく伝わってきます。それこそ身体全体にボディーブローでも喰らったのかな、ってくらいには深く、衝撃的には。語彙の並べ方と選び方は特に良い感じがします、ちょうどよい語彙をちょうどよい並び順で並べてるから、身体全体に響きますね。
 地の文の「形」も良い気がします。目の前の情景の描写量、その情景に対して抱く感情の描写量の比率も良いと思いました。読んでてリズムが良くて、すっ、としながらも深く響く感じ。地の文で思考に溺れる主人公に、不意に誰かが話しかけることでその思考が断ち切られ、さらにまた別の思考が……みたいな思考の断続と連続も上手いこと表現できていると思います。なんだろ、どことなく心理の流れ的なものを感じる。
 対して、日本語の文章そのものについてはねじれや「てにをは」の選択ミス、文章間での意味の断続が見られました。表現技法として使っているのなら明らかにその意図は失敗してますし、そうでないなら推敲ミスっぽいかな? 主人公の思考のねじれであると考えてみても明らかに変なミスが散見されます。何回か読み返してもう少し推敲するのを、私からは推奨します。
 そして何よりも、第一話からコンセプトが明らかではない。たとえ純文学といえども、示すコンセプトの方向性のミスは頂けないんじゃないかな……? 【整形そのもの】というよりも【整形の背徳的美】に焦点が合っているせいで、コンセプトである【整形の醜さ】へと焦点があってない気がしました。仮に【整形した肢体の背徳的美】に対して【背徳的美の無意味さ】を説くのならばこのままの構成でも良いとは思うのですが、その場合だと今度は第一話で主人公が【整形した肢体の背徳的美】に対して惹かれすぎているような……。そこからさらに【背徳的美】に対して魅力を感じていた主人公がその魅力の無意味さに気づき【整形の無意味さ】へと至る、という形に持っていく、といった組み立てでもないような気がする(七話以降さらっとしか目を通してないです)ので、【整形の無意味さ】を主張するというコンセプトならば破断しているようにも思えます。
 そして、その割にはテーマ性があまりにも前面化してて露骨なのも[賛否両論]な点かなあ。あまりにも話の展開や描写がストレートすぎて、ちょっと萎える。作者の思想全開だからこそ、合わない人にはとことん合わないです。官能的な描写が嫌い✕整形非否定派の私にとっては、単刀直入にいえば「気持ち悪い」と感じられました。言い方良くないのは分かるんですが、読んでて割と本気で吐きそうになって……。
 (外見に固執したって別にいいじゃない、内面を見てほしいとかそういうのはもちろん分かるし賛成だけど、でも外見に固執するのが醜いって、って思いながらこの感想書いてます)
 話の組み立て方もちょっと賛否両論かな。複数の短編的な話を連鎖させることでテーマを描き出すっていうやりたいことは分かるんですけど、ならもう少し一話あたりの文字数を増やしたほうが良いと私は思いました。今の状態だと話の連関が少し見えづらい気がしますし。ただまあ、そこら辺は人の好みなので賛否両論だと思います。今みたいに文字数を少なく端的にした形のほうが読みやすいって人ももちろんいると思います。

◆◆◆

 一言でまとめれば【中途半端に良くて悪い 物語】だと思います。良い部分が悪い部分を助長させてしまっているのも散見されるので、何回か読み直したあと方向性を直したり余分なパートを削除したり、あるいは必要なパートを付加したりが必要かな……?
 あーだこーだ言ってますが私もまだまだ小説家になろうで底辺作家してる未熟者です、指摘ミスもあるかもしれません。なので、あくまでも自分のやりたいことや書きたいことを見失わない程度に、参考にしてくださいませ。
 執筆応援しております!

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 日記

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元記事:日記の批評

 こんにちは〜若宮澪といいます。純文学自体は好みなんですが、耽美派的な文章(いわゆる色気が強い文章)に対して致命的なまでの苦手意識があるので、第六話くらいまでしか読めてません……ので、それを踏まえてくださいますようお願いします。いや、本当に、ものすごーく苦手なので許してください。
 それで、ですが。端的に述べれば、以下のように集約される印象があります。

[長所]
・「美醜」の表現
 →美しい、醜いの表現が心に残りやすい、というか身体全体に響く印象がある
・地の文の「形」と会話とのバランス
 →心理/情景描写を挟むタイミングとその分量が心地良い、地の文と会話の比率も良い
[短所]
・やりたいことが伝わらない
 →第一話時点で【外見への執着の醜さ】よりも【身体への背徳的な美】が強く伝わる
・日本語のミス
 →文章のねじれ、文章間の断続、てにをはの選択ミスが散見された
[賛否両論]
・あまりにも直接的で淫らな描写
 →男女に関わらず裸体の細かで淫靡な描写は人を選ぶ、また描写があまりにも直接的なのもそれを助長
・話の組み立て方
 →短編集的な話の組み立て方は賛否両論ある、特に一話辺りの描写と話の展開が短いためより人を選ぶ

◆◆◆

 まず、地の文の語彙選択や意味などから「美しい」「醜い」の対比がよく伝わってきます。それこそ身体全体にボディーブローでも喰らったのかな、ってくらいには深く、衝撃的には。語彙の並べ方と選び方は特に良い感じがします、ちょうどよい語彙をちょうどよい並び順で並べてるから、身体全体に響きますね。
 地の文の「形」も良い気がします。目の前の情景の描写量、その情景に対して抱く感情の描写量の比率も良いと思いました。読んでてリズムが良くて、すっ、としながらも深く響く感じ。地の文で思考に溺れる主人公に、不意に誰かが話しかけることでその思考が断ち切られ、さらにまた別の思考が……みたいな思考の断続と連続も上手いこと表現できていると思います。なんだろ、どことなく心理の流れ的なものを感じる。
 対して、日本語の文章そのものについてはねじれや「てにをは」の選択ミス、文章間での意味の断続が見られました。表現技法として使っているのなら明らかにその意図は失敗してますし、そうでないなら推敲ミスっぽいかな? 主人公の思考のねじれであると考えてみても明らかに変なミスが散見されます。何回か読み返してもう少し推敲するのを、私からは推奨します。
 そして何よりも、第一話からコンセプトが明らかではない。たとえ純文学といえども、示すコンセプトの方向性のミスは頂けないんじゃないかな……? 【整形そのもの】というよりも【整形の背徳的美】に焦点が合っているせいで、コンセプトである【整形の醜さ】へと焦点があってない気がしました。仮に【整形した肢体の背徳的美】に対して【背徳的美の無意味さ】を説くのならばこのままの構成でも良いとは思うのですが、その場合だと今度は第一話で主人公が【整形した肢体の背徳的美】に対して惹かれすぎているような……。そこからさらに【背徳的美】に対して魅力を感じていた主人公がその魅力の無意味さに気づき【整形の無意味さ】へと至る、という形に持っていく、といった組み立てでもないような気がする(七話以降さらっとしか目を通してないです)ので、【整形の無意味さ】を主張するというコンセプトならば破断しているようにも思えます。
 そして、その割にはテーマ性があまりにも前面化してて露骨なのも[賛否両論]な点かなあ。あまりにも話の展開や描写がストレートすぎて、ちょっと萎える。作者の思想全開だからこそ、合わない人にはとことん合わないです。官能的な描写が嫌い✕整形非否定派の私にとっては、単刀直入にいえば「気持ち悪い」と感じられました。言い方良くないのは分かるんですが、読んでて割と本気で吐きそうになって……。
 (外見に固執したって別にいいじゃない、内面を見てほしいとかそういうのはもちろん分かるし賛成だけど、でも外見に固執するのが醜いって、って思いながらこの感想書いてます)
 話の組み立て方もちょっと賛否両論かな。複数の短編的な話を連鎖させることでテーマを描き出すっていうやりたいことは分かるんですけど、ならもう少し一話あたりの文字数を増やしたほうが良いと私は思いました。今の状態だと話の連関が少し見えづらい気がしますし。ただまあ、そこら辺は人の好みなので賛否両論だと思います。今みたいに文字数を少なく端的にした形のほうが読みやすいって人ももちろんいると思います。

◆◆◆

 一言でまとめれば【中途半端に良くて悪い 物語】だと思います。良い部分が悪い部分を助長させてしまっているのも散見されるので、何回か読み直したあと方向性を直したり余分なパートを削除したり、あるいは必要なパートを付加したりが必要かな……?
 あーだこーだ言ってますが私もまだまだ小説家になろうで底辺作家してる未熟者です、指摘ミスもあるかもしれません。なので、あくまでも自分のやりたいことや書きたいことを見失わない程度に、参考にしてくださいませ。
 執筆応援しております!

上記の回答(日記の批評の返信)

スレ主 里仲光 : 0 投稿日時:

このような駄作をちゃんと呼んでくれたこと、めちゃくちゃ貴重な意見をいただけたことに感謝します。
指摘いただいた個所は、自分でも思い当たる部分がかなり多いです。元々ネットに投稿する予定の作品ではなかったので、その部分でのズレのようなものはあったと思いますが、それでもやはり至らない点が多かったなと感じています。これに関しては努力と勉強を重ねていこうと思います。
そして、ほめていただいた部分や賛否両論の部分では、自分が伝えたかったことが伝わっていて個人的にうれしかったです。プラスでもマイナスでも強い衝撃を与えられたらいいなと思って書きましたので。やっぱり人から好意的な感想をいただけるのは励みになります。

お互い、努力しつつも楽しんで執筆していきましょうね!

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元記事:BRAVEmanの批評

良い点
・主人公に明確な弱点があり、それでも努力するところが素直な気持ちで応援できる。
・即座におばあちゃんを助けようとするところやナックルスター相手に卑屈さを出したりしないので好感を持てる。
気になった点
・ナックルスターの本名が明らかになる前の段階で「心陽は筋トレ」という文章がある。私がどこか読み飛ばしている可能性もありますが、そのあと本名を知らされ主人公が驚いて、って描写があるのでやっぱり不思議ではある
・転生要素があるのであればもっと序盤の方から匂わせておいてもいいかなと。急に出てきた感が若干ある

参考になれば幸いです

上記の回答(BRAVEmanの批評の返信)

スレ主 しいな : 0 投稿日時:

返信が遅れてしまいすみません。
ご指摘感謝します。
ナックルスターの本名が明らかになる前の段階で の件、さっそく修正させていただきました。
やはり他の方に見てもらうのは大事ですね。
お時間割いてくださり、ありがとうございました。
なお、本作で皆さまから頂いたアドバイスは、今執筆中の新作で活かしております
そのうえで、本作もいつかリメイクしたいと考えております。

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元記事:シャロン・ホームズの助手

また賞に送る予定の一作書けたので、改稿のため感想コメント等をいただけたらと思います。
ジャンルはスチームパンクの冒険活劇です。
全てを読む必要はありません、読んだ範囲での感想で構いません。
感想コメント等をいただけた方が作品を上げていれば、必ず目を通してコメントを返させていただきます。

上記の回答(シャロン・ホームズの助手の批評)

投稿者 大野知人 : 0 投稿日時:

 十二田さん、お久しぶりです。大野です。
 まず二つ謝っておくことがあって。最後まで読むつもりでいるんですが、コメ欄の字数制限に引っ掛かるので前後編に分かれます。後編は夕方までには送ります。
 不躾ではありますが、『読んでるときに思った事をそのまま描いたメモ』をコピペして貼るので、『のちのシーンでフォローされること』について突っ込んでしまっていたらごめんなさい。

 なお、先に4章まで読んでの感想を書くと『物語の流れや文章は読みやすいが、肝心の推理がかなりお粗末に感じる』というのと、『アクションシーンそのものは良いんだが、結果的に推理ではなくアクションですべて解決してしまっていて面白くはない』。
 結論として『推理要素のあるアクション』として書くなら推理要素をもっとちゃんとやってほしいし、『探偵ごっこがしたいけど探偵として中途半端な子たちが結局アクションで解決する話』として書くなら、地の文で『ダメな推理』としてこき下ろすべきと思うし、もっとアクションシーンに尺と描写を割くべきと思った。
 あくまで四章まで読んだ時点での意見なので、どんでん返しはあるかもと思いつつ、1~4章は概ねこの感想です。
 
第一章について。文章はとても読みやすいんですが、探偵ものの小説としてどうかなと思う点が結構ありました。
・文章は基本的にとても読みやすいです。文章・シーンもよどみなく流れていくので、違和感なく没入出来ました。
・ワトソンがシャロンの記憶力に驚くシーン、物語開始時点で知り合いなら『相変わらずだな』という方が自然では?
・ホームズが列車強盗の犯人をクランカーと気付かなかったのが不自然に思いました。
 そもそも、探偵事務所を構えて既に何件も事件を解決しているなら、当然犯人がクランカーであるケースも少なくないはず。なのに上から服を着ているだけで分からなくなるというのは『探偵』としては不自然では?
 後さらに言えば、そもそも子分は撃っておいて親分を放置して長々推理を披露しているのも謎に感じます。銃を撃つのが嫌な訳でもなく、腕が良いのになぜ?
 
・せっかく後ろに居て奇襲できたワトソンが、なぜしがみついたのかも謎です。武器がないのは良いんですが、頭部を殴るとかもっと手があったのでは?

・で、これが一番の問題点なんですが。ストーリー上、『シャロンの推理』と『事件の解決』が特に結びついてないんですよね。
 列車強盗の事件自体はホームズの銃撃による子分の無力化と、ワトソンの格闘戦によって解決されています。つまり、ホームズが推理をする意味がないんですよ。
 例えば機関室を制圧した後、親分が居ない事に気付いて『じゃあ親分がどこにいるのか』となり、その上で親分を探しに行くならまだ推理の必要があったでしょう。(もっとも、虱潰しがしやすい一本道の列車内でそれをやる意味は薄いですが)ですが、現実的に『犯人を一人でも逃がしたら乗客に被害が及ぶ』列車強盗に対して、端の車両から鎮圧して行った上で親分を制圧するという展開上、やってる事は『虱潰し』な訳です。
 出来れば、シャロンの推理が事件解決に対してもっと有効に働く展開にしてほしかったと強く思います。

・最後に歴史オタクとしての疑問を挟みますが、『科学技術で覇権に手を掛けた帝国』が、『技術の塊』である列車に警備員や軍人を配備していないのは不用心では?
 ストーリーとしては不自然ではないので、今のままでも良いとは思いますが、気になる人はいるかも。

第二章について。
・冒頭のエミリーの『どういたしまして』以降の地の文、『ある/である』が多すぎて若干読みづらいです。
・男根主義がマッチョイズムの和訳なのはよくわかっているんですが、すこし作品の雰囲気を壊している気もします。こだわりがなければわざわざ漢字表記しなくても良いと思う。
・特に貧乏な訳でもなく、『若干空気が読めない』『男性社会で育って女性との距離感がつかめない』などの設定もなく、普段のお礼で自宅に呼ぶ男は人としてかなりダメだと思う。少なくとも俺が見かけたら『お前それは無いって』って後で言います。
 ついでに言えば、もしワトソンがエミリーの好意を理解してやってるなら『同居相手の女性』が居る所に呼ぶのはなお一層マズいと思う。

・エミリーがワトソンにジャックの事件を伝えるシーン。エミリーの語りが淡々とし過ぎて居て、キャラ性が見えないため『言わされている』ように感じます。
 先述のナンパに遭いやすい・『癒し系』等の設定から気弱なキャラと思えば、エミリーはもう少し怖がりながら伝えるべきだと思う。
 あるいはワトソンと同じ医学部(推定)であるなら、『検死をやる人も気の毒に』とか『筋肉も骨も切り方が雑過ぎるよ!』くらいのズレた感想を出してもいいでしょう。――あるいは逆に『この切り方、明らかに内蔵の位置を把握して切ってるよね』でも良いですけど。
 いずれにせよ、『エミリーというキャラ』として非常に弱いと感じた。

・一章でも書いたが、ホームズが『犯人がクランカーである可能性』に備えていないのが謎ですね。一章とは異なり、明確に死体が出ているのだから『この斬り方は余程大掛かりな設備か、クランカーでなければ不自然』みたいな気付き方はしないのだろうかとすら思う(例えば、筋肉に包まれた骨は弾性と剛性が違う上に血でぬめるため、『音を立てずに使える程度の刃物』で骨ごとバラバラにした死体を作るのはとても困難)。

・列車強盗の時と異なり『事件は既に起こってしまった』以上、武装している犯人に真正面から仕掛けるのが謎。銃で無力化してから話聞くとか、尾行して家突き止めて警察呼ぶとか、尾行して武装解除させてから挑むとか、なんかないのか。 
 『とりあえず突撃』は冷静な探偵キャラのムーブではないと感じました。
 ついでに言うと、『そういう我慢が出来ないくらい、謎が好きで謎を解き明かしたい』というキャラなら、もっとそういう風に各シーンで描写すべきと思う。

・二章についても一章と同じ問題点があるんだが、結局シャロンの推理は『警察が居ない所をあたる』という場当たり的かつ、虱潰しと同程度の効果がない。しかも一章と同様、推理そのものは犯人の正体や用いている手段の解明・その後の戦闘に全く影響が出せていない。
 推理が虱潰し以上の効果を持っていないのが特に致命的で、二章時点での活躍だと『探偵』というより『よくしゃべるガンマン』の印象が強いです。

 例えば簡単な虱潰し脱却の手段としては『フム、実の所今夜被害が出る可能性がある現場の内、警察が張っていない場所はここ以外にも5つある。けれども私がここに来たのは他でもない、犯人が選べる逃走ルート上に警察が張っている現場が最も少ない――つまり用心深い犯人が選ぶであろう場所がここなのさ』とか、『まぁ、勘と言われればそうなのだがね、もし犯人がここに現れるとすれば被害者に共通する「ある特徴」に確信が持てるのサ』みたいな、ただ『警察が居ないところに来ました』っていうのはやめてほしいです。
 戦闘面への推理の活用について言うならせめてクランカーであることを想定した上で、トリモチ弾などの機械制御を阻害する道具を持ち込むとか……。

三章について。
・前半はまぁいいと思います。個人的には、別に刑事に頼まずとも『前に奥方の浮気調査を受けたことがあってね、この辺りの配管工とは知り合いなのさ』とするすると地下空間の地図をコネで手に入れて『探偵としての業績』を示してくれても良かったかなぁ。

・イヴが登場して、ワトソンを組み倒すまで大分あるのに『とりあえず鎮圧しておこう』とならないシャロンの心理が謎。もし無警戒と不用心が売りのキャラならもう少しそういう描写をしてほしい。
・目を話していた隙にジェイコブが外骨格を装備していたというのは展開として弱いように感じる。凶悪な殺人犯の確保は癇癪ジジイの相手より優先すべきだろうと思うし、『無能な警察』として書くならそういう揶揄や描写が足りないと感じた。無論、シャロンが言及しても良いと思う。

・人造人間という研究にシャロンが気付くシーン。推理の根拠が特に描写されていないので、推理として面白くない。
 例えば『ここに来るまでに見た電算系の機械部品、タンパク質を樹脂化するための部品に防腐剤まで……ただの強化外骨格の研究だけじゃなさそうだ』なんていう風に、シャロンの推理そのものに対して読者が読み解ける情報があればいいんだけど、それなしに『キミは気付いたようだね』『残念ながら悪い予感が当たったようだ』『そう……実は!』って言われても、読者は置いてきぼりで面白くない。

・『ジェイコブが切裂きジャックとして活動していたのは、自分の芸術を理解できる人間を探すため』という推理。推理そのものに穴はないのだが、『他の動機』が薄すぎる上にこれ以前の部分でジェイコブの動機をミスリードする物がまったく登場しないため、推理として純粋に面白くない。

長所。良かった点

色々あるんだけど、後編でまとめて書きますね。

良かった要素

文章

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光速の走り屋オオサキショウコ

投稿者 まとら魔術 返信数 : 5

投稿日時:

 特殊能力をテーマとした走り屋小説です。  同人誌に出すためにクオリティを高めたいです。  どうか、批評お願いします。 続きを読む >>

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優等生なはずの北欧系美少女クオーターの後輩が、ゲーム部で陰キャな俺にだけになぜかウザ絡みしてくる~ある日、部室を乗っ取りに来る陽キャたちが現れました~

投稿者 もちもちだんご 返信数 : 4

投稿日時:

 長編小説の練習の一環として書いてみました。  長所・短所を教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。 続きを読む >>

たのもー!(ボコボコにしてください)

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荒野の百姓

投稿者 じゅんくん 返信数 : 7

投稿日時:

米農家が喧嘩するんだ。リボルバーで…… 魂を込めた2作目。どうぞよろしく 続きを読む >>

たのもー!(ボコボコにしてください)

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元記事:クラスまるごと召喚されたけど、モンスターマスターは嫌われものでした

初めまして。とにかくぼこぼこにしてください。超辛口でお願いします。

1、何話でやめたか
2、キャラクターは魅力的か
3、話に矛盾はないか
4、そもそも面白いか

この四点です。どうぞ、よろしくお願いします。

上記の回答(クラスまるごと召喚されたけど、モンスターマスターは嫌われものでしたの批評)

投稿者 ハイケ : 0 投稿日時:

1話のみざっくり読ませていただきました。この手の作品をあまり読まないので、分かりにくいところもありましたが引き込みは充分だと思います。
少しテンポが早く感じましたが、これで良いと思います。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/23481425/650245913

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: クラスまるごと召喚されたけど、モンスターマスターは嫌われものでした

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元記事:緋《フェイ》──訳アリ少女が拾った男は、最強の狼

2022/2/1から3/14まで開催されるカクヨムの「戦うイケメン中編コンテスト」に応募している作品になります。
ヤンジャンとか青年誌の読み切りをイメージして書きました。
受付締切までまだ時間があるので、作品のブラッシュアップのため、ご意見をいただけたら幸いです。
特に本コンテストの性質上、「キャラが立っているか(魅力的か)
」「続きが読みたいか」についてコメントして欲しいと思っています。

コメントをいただいた方の作品は、必ず目を通してコメントを返させていただきます。
※なお、カクヨムでのコンテストという事で、WEB用の改行を多用した文体となっております。ご了承ください。

上記の回答(緋《フェイ》──訳アリ少女が拾った男は、最強の狼の批評)

投稿者 s.s : 1 投稿日時:

読みました。

総評から述べますと、読みやすく丁寧に作られている作品、それが故、意外性に欠ける。と言った感じです。

まず、キャラクターが魅力的かと聞かれれば、しっかりとキャラは立っていましたし、バックボーンなども書けていたと思うので、好感は持てます。しかし、なんというか、物足りなさを覚えます。
なにかしらに偏愛があったり、何かを極端に恐れたり(例としてはジョジョ五部のミスタみたいに4を恐れている)みたいなのがあると面白いかなと思いました。

続きが読みたいか? ですが、割と綺麗にしまっているので、私はあまり続きを読みたいとは思えませんでした。しかし、これは書き方の問題であって、続編の匂わせや、この後主人公の前に立ちはだかる巨悪を作中で描いていれば結果は変わると思います。

世界観は攻殻機動隊をかなり参考しているようで、類似点が多くあるな、と思いました。私としては攻殻機動隊フリークなので、この世界観は好きです。腕がガバッと開いて中から銃出てくるのいいですよね。

ストーリーや構成は、王道であり読みやすかったです。しかし、先が読めるようなお話になっていた部分もあるので、そこを改善したいのであれば、主人公をとことん困らせるべきだと思いました。
まぁ、王道が好きな人も沢山いるので、ここは十二田さんが何を目指すかによって、王道を書くか、邪道を書くかが決まってくると思います。

文章は読みやすく、特に戦闘描写は戦いの一挙手一投足が脳裏に浮かびました、それ以外にもお風呂上がりのシーンなんかも妖艶な雰囲気が出ていて、すごく良かったです。

個人的にまとめると、キャラクターやストーリー、文章は高水準でまとまっているものの、意外性、オリジナリティーに欠ける、と思いました。
作品を丁寧に作っているんだな、と言うのが伝わってくるほど筋道がしっかりとされていて、それが故に分かりやすいけど、意外性に欠けてしまうので、そこをどう改善するかが肝だと思いました。

上から目線、すみません。お互いがんばりましょう!

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ranove.sakura.ne.jp/story_system/public_story/07218.shtml

要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 緋《フェイ》──訳アリ少女が拾った男は、最強の狼

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元記事:深紅星輝─精霊魔術で行く精霊道─

はじめての批評依頼なので、色々拙いところなどがあるかもしれませんが、よろしくお願いします。
辛口コメント等大歓迎です、良くない所があれば指摘してください!

・力を入れている所
 戦闘描写に力を入れています! 敵の破壊描写、どの精霊術式を使うかの咄嗟の判断などに特に力を入れました。

・不安な点
 1、用語の解説が足りているかどうか不安です……。かなり複雑な世界観なので、全部を一気に解説するのは愚策だと判断しました。そのため、詳細な世界観の解説は後の方にかなり散らばらせて行っているのですが、そういったのが読みにくいと感じる方がおられるのではないかと心配です。
 あと、用語の解説が分かりにくい、もしくはそもそもとして存在していないものがあるかもしれないので、それも指摘してくださると幸いです。
 2、ストーリーが複雑すぎるかも知れないです。正直に言って、どの程度ストーリーを簡潔にすればいいのか分からなくて……。
 改善したほうがいいと思われる場合は、その旨の指摘をお願いします。

 まとめておきますと、重点的に批評していただきたい部分は「ストーリー構成」と「用語の説明の仕方」で、それ以外の点で気になる所があればそれも指摘していただけると助かります。

上記の回答(深紅星輝─精霊魔術で行く精霊道─の批評)

投稿者 ラプラス変換 : 0 投稿日時:

 頑張ってep2.00まで読んだ。

・力を入れている所
 そんなに力を入れている感はしなかった。そういう描写だけって感じ。

・不安な点
1 後のほうに散らばらせてコレはいただけない。序盤でこれだから、読む気が失せる。

2 ストーリーを簡潔にするというか、ただの脚本。
 情景や世界観が欠落していて、読んでいて苦痛。
 根拠は見出し、あらすじ、まえがき。『※』多いし、どうでもいい前書きもダラダラ書かれている。枝葉に拘りすぎ。
 章立ても見づらいし、読みにくくしている意図が理解できない。この時点で読み手のこと考えていないんだろうなと思った。
 普通に作品探していたら、本編に進まず切っている。

 新人賞やコンテストにも応募しているようなので、そっちで書評がもらえるでしょう。
 創作活動頑張ってください。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 深紅星輝─精霊魔術で行く精霊道─

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