ノベル道場/小説の批評をし合おう!

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元記事:弟のラスボスフラグに兄の気苦労は絶えない

投稿サイトで定期的に更新しているのですが、まったく感想やお気に入り、評価を頂けないので、あれもしかして面白くないのかな?っと己の力不足を痛感しております。
個人的にこの小説はweb小説の大賞に出品したく思っているんですが……文体、語彙力や表現力などなど長所や欠点を教えてください。
皆様からのご意見やご感想、さらに全体的な問題点から細かい欠点などお待ちしております。

上記の回答(弟のラスボスフラグに兄の気苦労は絶えないの批評)

投稿者 結尉奈りお : 0 投稿日時:

かもめ氏さん、初めまして!
3話「ドブネズミに捧ぐ子守歌」の途中まで読み終えました。

孤児とスラムと貧困。これらの組み合わせは王道というか、僕も好きな展開なのですぐに感情移入が果たせました。ここに奴隷とか性搾取が入ってくると、なお好みの雰囲気に仕上がるので続きが楽しみです。ドラゴンも良いですね。あれやこれが物語の中でどういう風に活きていくのか、期待しています。

ここからは「たのもー!」ということで、気になった点をいくつか。

まず第一に、この作品のキモというか、どの部分が一番の売りなのか分かりませんでした。プロローグだけでも『ドラゴン』と『前世の記憶』という大きな要素が同時に出てきますし、それとも最底辺にいる主人公兄弟の苦しみにフォーカスした話なのか。いろいろ混ざりすぎてて飲み込み辛い。

また、一度にたくさん出した割には、それを扱いきれていない。ドラゴンはプロローグ以降、全くと言っていいほど出てこないし、冒頭の終わりで唐突に数年が経過して漆黒の飛竜が出てきたと思ったら、それっきりです。前世の記憶も異世界新生を匂わせるだけで、特別、物語の本筋に絡んでいるとも思えません。

ドラゴン使い、リザード使い。ドラゴンと契りを交わすと魔法が使える等。わざわざプロローグ時点から登場させた設定も後出しになるみたいですし、これなら1話から大々的にドラゴンを出すか、プロローグの話題を他に変えた方がいいのではないでしょうか。

あらすじにある「死亡フラグ」も死に戻りとか、そういう能力がなければ折るも何もないと思いますし。そこに前世の記憶が絡むとしたら、前もって説明がないので事後に言われてもご都合主義になり、すでに痩せ衰えている弟の生命を『ケツ売ってでも守る!』といった熱意も感じられないので主人公も不自然です。

最後に、これは個人的な趣向になりますが、どうせなら貧乏設定をもっと徹底的に描いてほしい。ちょうど2話の冒頭で井戸が出てくるのですが、スラムの公衆井戸なんて不潔この上ないですし、アフリカの有色水みたいなのを飲んで弟が病気になるとか。そういう描写があれば、なお面白いと思いました。

長所。良かった点

孤児、スラム、貧困。ドン底の三大要素。
せっかくのドラゴンの出番が増えることを望みます。

良かった要素

ストーリー

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元記事:財閥のご令嬢の専属執事なんだが、その家系が異能者軍団な件について

なろうで開催しているWeb小説の大賞に応募したため、改稿を考えています。

文体、語彙力や表現力などなど......最低一次選考には残れるくらいに上げたいです。なので、私の今の文体や表現力などを見て―長所や欠点を教えて頂けますでしょうか? お願いします。m(_ _)m

分かりにくいと思った方に簡単に。

『せめて一次選考に残るくらいの文体や表現力を身につけたい。だから、どこが良いのか悪いのかを教えてください』

上記の回答(財閥のご令嬢の専属執事なんだが、その家系が異能者軍団な件についての批評)

投稿者 日暮一星 : 1 投稿日時:

 初めまして、日暮一星です。

 批評の前に少しだけ。
 そもそも、表現力や文章力だけを磨けば一次選考に残れるものなのでしょうか。ラ研の下読みQ&Aでは『新人賞で最も通るのが難しいのは一次審査。応募作の9割が落とされる』『“文章さえできていれば一次審査は必ず通る”は嘘』『一次審査では小説になっていない作品が落とされる』『文章は投稿者が考えているほど加点にも減点にもならない』という旨のコメントがあり、それらが本当ならば、とても文章だけで一次に残れるような作品を作るのはかなり厳しいと思います。それができるのは恐らくほんの一部の天才でしょう。
 彩様に『新人賞を獲りたい! なにかしら結果を残したい!』という強い思いがあるのなら、ご自身の書く作品の文章だけにとらわれないことです。キャラクターストーリーや設定など、加点を取るための要素はたくさんあります。逆に言えば、それらは減点にもなりえる要素です。もっと貪欲に、広い視野で作品を見据えてみてはいかがでしょうか。

 本題に戻ります。
 第一章まで拝読させていただきました。軽快なリズムと分かりやすい文章でサクサク読めます。ただ、『ガチャッ』などのたびたび出てくる擬音語につっかかりを覚えました。表現にこだわりたいのであれば、安易な擬音語は控えた方がいいでしょう。
 また、不必要な視点移動や場面も見受けられました。物語の流れも決して悪くないテンポなのですが、全体的に薄く感じられ場面ごとの臨場感に欠けます。いちおう山はあるけど勾配が少ないような、そんな印象でした。その影響もあってか、異能よりも主人公の無能さ(ガンアクション要素)が勝っており、『異能バトルアクション』というよりも『ガンアクション』の作品を読んでいるようで、釈然としない読後感が残りました。

 本題よりも前書きが長くなってしまいました、ご容赦ください。これ以上書くとボコボコにしてしまいそうなので失礼します。彩様のご活躍を陰ながらお祈りします。

長所。良かった点

軽快な文章

良かった要素

文章

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要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 財閥のご令嬢の専属執事なんだが、その家系が異能者軍団な件について

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元記事:ビーストジハード

 1話だけなのですが、初のVRMMOに挑戦したいということで1話だけ描きました。主人公の武器が『ハリセン』ということで弱そうな武器を活躍させる作品にしたいと思ってます。
 VRMMOものが初めてなので、表現の分かりにくさ、描写不足などご指摘いただければ幸いです。

上記の回答(ビーストジハードの批評)

投稿者 結尉奈りお : 0 投稿日時:

チャンドラさん、初めまして!
現在、投稿されている1話部分を読み終えました。

読む前の情報にも提示されていましたが、ハリセンを主人公の武器にするというのは、工夫という意味でも良いアイディアだと思います。VRMMOと聞くとSAOが頭をよぎるのですが、向こうのサイトでの説明文が確かなら、あとでログアウトできなくなるという展開も既存作と似てますね。ただ、僕がSAOを思い浮かべるように、大抵の読者もそういう展開を望んでいると思いますから、必ずしも悪いことではないでしょう。

ここからは「欠点の指摘歓迎」ということで言及させていただきます。

まず気になったのはタイトルです。ビーストジハードというと、僕的には「獣の聖戦」と解釈したのですが、このゲーム名の由来は何なのでしょうか。動物的な要素が強いのかとも考えましたが、特にそういうわけでもなく。エピソードのタイトルも『冒険が始まる!』とか『何かが起きる!』といった感じではないので、初めて起動する展開に相応しくないと思いました。

そもそも、この作品は全体的に説明を省きすぎです。主人公が引きこもった理由が退部云々の二言ぐらいでは共感できませんし、RSFラボとは具体的にどういう会社なのか? どうして人気なのか? GUOというのはGEOのことだと思いますが、ヒッキー御用達のアマゾンではダメなのか? 人気ゲームを発売日に買う気なのに予約もしない主人公。それは何故か? というか、どうしてハリセンなのか?

省略しても問題なさそうなキャラメイクや、後出しで構わないアイテム説明などにページの3分の1を振っていながら、すぐにでも説明してほしい上述のことには細かい言及がありません。その割に展開が早いので、ほとんど読む側が納得できないうちに話だけが進んでしまい、なんだか寂しい気持ちにさせられます。

地の文も著しく中立性を欠くというか、これは文なのかセリフなのか分からないときがあり、また『諭吉』や『ハード』といった知らない人は知らない略称が多用されているのが目につく。これもまた説明がないので、一言さんお断りよろしく、読む人によっては置いてきぼりを感じる要因になるかもしれません。

あとは個人的になりますが、チャンドラさん曰く『弱そうな武器を活躍させる作品にしたいと思ってます』とのこと。しかし、レベル1の初戦闘で特に何をすることもなく敵グループを殲滅していますので『ハリセンだから』という作品の前提が死んでいるような気がします。

これも説明や戦闘描写が極端に不足しているのが遠因だと思われますが、もっとハリセンを物語に絡めて不可欠の存在にするとか、基本ダメージは最弱だが属性エンチャント次第では『ボス級絶対殺すマン』になれる等。とにかく、ハリセンを目立たせるべきではないでしょうか。

ゲームという性質上、バランスのために必ず長所と短所があるはずなので、超上級者向けと銘打ったうえで極端な性能にし、それを主人公が徐々に使いこなしながら活躍していく。

あくまで例ですが、もし本格的に連載という考えをお持ちならば、これは参考までにご自分のオリジナリティを貫いていってください。応援しています!

長所。良かった点

よくあるVRMMOモノとしては可もなく不可もなく。
ありそうでなかったハリセンのアイディア。ここから広がる無限の可能性には脱帽の一言です。

良かった要素

オリジナリティ

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要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: ビーストジハード

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元記事:ビーストジハードの批評

ドラコンと申します。拝読しましたので、私見を申し上げます。

 貴作はまだ2463字と短いこともあり、私見を申し上げづらいことがありますことを、予めご了承ください。

 まず、タイトルですが『ビーストジハード』だけだと、何のことかわかりません。もちろん『ビーストジハード』とは、舞台となるゲームの作品名なので、不当ではありません。私でしたら、『ビーストジハード』に以下の副題を付け加えます。

「ゲームの世界でハリセンで戦うこととなりました」

 次に、世界観理解には、オンラインRPGプレイの必要ではないでしょうか。

 それからハリセンについてです。『ドラクエ3』にも登場しましたね。ネタ的な武器ですが、やりようによっては「強力」な武器になるでしょう。ハリセンも扇(扇子)の一種です。鉄製の鉄扇は、日本や中国では武器として使われていました。それに、扇は『真・三國無双8』の大喬・小喬の得意武器や『ドラクエ10』の武闘家・スパースター・踊り子・天地雷鳴士の装備武器として登場します(もっとも『ドラクエ10』の扇の特技は、敵にマヌーサ〈弱体〉、味方にバイキルト〈強化〉をかける「補助系」が主体です)。

 ですので、ハリセンを武器とされても決しておかしくありません。

 私でしたら、以下のようなことにします。

 ・武器にもレベルがあって使っているうちに強化させる。
 ・鍛冶屋などで強化できる。
 ・ハリセン自体が、武器屋で流通している。

上記の回答(ビーストジハードの批評の返信)

スレ主 チャンドラ : 0 投稿日時:

 ご指摘ありがとうございます。普段、アニメや漫画は見るのですが、ゲームはあまりしないので、いまいち世界観や施設が思いつきませんでしたが、武器のレベルや鍛冶屋での強化というのは参考になりました。暇があればドラクエ等、プレイしてみたいと思います。
 ハリセンってゲームで使われていたのは初めて知りました。
 タイトルは普段適当につかていたのですが、確かにビーストジハードでは何がなんだか分かりづらいですね。副題をつければどんな内容か分かるなと感じました。
 今後は主人公にはハリセンで活躍してもらい、ギルドや鍛冶屋などの必要な施設を出していこうと思います。

 ドラコンさん、アドバイスありがとうございました。これから執筆頑張ります。

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元記事:ビーストジハード

 1話だけなのですが、初のVRMMOに挑戦したいということで1話だけ描きました。主人公の武器が『ハリセン』ということで弱そうな武器を活躍させる作品にしたいと思ってます。
 VRMMOものが初めてなので、表現の分かりにくさ、描写不足などご指摘いただければ幸いです。

上記の回答(ビーストジハードの批評)

投稿者 ドラコン : 2 投稿日時:

ドラコンと申します。拝読しましたので、私見を申し上げます。

 貴作はまだ2463字と短いこともあり、私見を申し上げづらいことがありますことを、予めご了承ください。

 まず、タイトルですが『ビーストジハード』だけだと、何のことかわかりません。もちろん『ビーストジハード』とは、舞台となるゲームの作品名なので、不当ではありません。私でしたら、『ビーストジハード』に以下の副題を付け加えます。

「ゲームの世界でハリセンで戦うこととなりました」

 次に、世界観理解には、オンラインRPGプレイの必要ではないでしょうか。

 それからハリセンについてです。『ドラクエ3』にも登場しましたね。ネタ的な武器ですが、やりようによっては「強力」な武器になるでしょう。ハリセンも扇(扇子)の一種です。鉄製の鉄扇は、日本や中国では武器として使われていました。それに、扇は『真・三國無双8』の大喬・小喬の得意武器や『ドラクエ10』の武闘家・スパースター・踊り子・天地雷鳴士の装備武器として登場します(もっとも『ドラクエ10』の扇の特技は、敵にマヌーサ〈弱体〉、味方にバイキルト〈強化〉をかける「補助系」が主体です)。

 ですので、ハリセンを武器とされても決しておかしくありません。

 私でしたら、以下のようなことにします。

 ・武器にもレベルがあって使っているうちに強化させる。
 ・鍛冶屋などで強化できる。
 ・ハリセン自体が、武器屋で流通している。

長所。良かった点

 オンラインRPGのプレーヤーとしては、世界観に入っていきやすかった。
 ハリセンを武器として出しても決しておかしくはない。

良かった要素

設定

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投稿者 りんりんご 返信数 : 1

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なかなかブックマークや評価をもらえませんし、面白くないんだろうなと思うのですが、どこを直せばいいかのか分かりません。皆さんからぜひア... 続きを読む >>

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やりなおし令嬢は完璧を目指す

投稿者 利麗 返信数 : 2

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もちろんまだまだ初心者なので、文章力より書きやすい会話に力を入れました。ですが、会話が多すぎて、読みにくいと実の妹に言われました。 ... 続きを読む >>

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元記事:陰キャラのヒロシくんは結婚がしたい。

最後まで読んでいただけると大変ありがたいのですが、最初から、あるいは途中からダレてきて、読むのが苦しくなった際は、すぐに読むのを中断していただいても構いません。どの辺から読む気にならなくなったのか、教えていただけると幸いです。

ついでに、読んだところまでの地の文と会話文の両方を批判していただけるとなお、ありがたいです。

誹謗中傷も、喜んで承ります。

よろしくお願いします。

上記の回答(陰キャラのヒロシくんは結婚がしたい。の批評)

投稿者 Andy : 1 投稿日時:

Andy です
そもそも日本語が変かもしれませんが、コメントさせていただきます(英語も変です)
(If you hope, you may have the chance of getting the English feedback which may be better than the Japanese in this situation.)
辛口だと思いますが、ご了承ください

読んだのは、プロローグと第1話です
大体10000文字あるので、読むのに30分かかる人がいても、変とは言えない分量と考えています

一番気になるのは、設定の記述の多さです
例えば豚畜生の前では、
『馬→スピード2倍』『馬→魔法が使えない』『馬→需要が高い』
『クラスチェンジ→ボスが目標→雑魚はスルーしたい→目つぶし』
などがありますが、この論理は一般ではないので、読みづらい印象を与えると思います

二つ目はジャンルの設定の適切さです
ラブコメ 恋愛 ネトゲ― オンラインゲーム 友情 学園
と表記されていますが、第1話まで読んでも(30分より少ないくらい)、ラブコメも恋愛もありません
(プロローグに文字としてはありますが)
これは、興味を持った人が裏切られたように感じてしまうのが、損をしていると思います

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https://kakuyomu.jp/works/1177354054890440552

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 陰キャラのヒロシくんは結婚がしたい。

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元記事:芽吹く蝶

こんにちは!はじめましての方ははじめまして!
エニシダといいます!

エブリスタのコンテストに応募し、落選したものになります。
今後につながるために欠点、改善点等を教えていただきたいです!

7,000字ちょいの短い話になります。
文字数制限のある公募だったので、色々と詰め込み感があるような気がしています……

よろしくお願いします!

上記の回答(芽吹く蝶の批評)

投稿者 いーぴん : 0 投稿日時:

 最後まで読みました! 素敵なお話ですね。蝶々が空へと上がっていく描写が、とても美しかったです。うなじにサナギがあるというのも、ミステリアスで良いですね。エニシダ様は詰め込み過ぎを気にされているようですが、自分は特にそういった印象は受けませんでした。

 総評を述べると「この作品の良いところも、あまり良くないと感じたところも、全てラストシーンに集約されている」です。
 ラストシーンは情景としても美しくて良いなと思ったのですが、一方でやや淡白にも感じます。
 これはラストシーンの書き方が問題なのではなく、そこに至るまでの過程に原因があるのではと推測しました。以下に述べていきます。

1.景文くんとの関係性が希薄
 主人公にとって、景文くんは他人同然の関係です。ラストまでそれは変わらず(これは仕方ないと思います。たった数日、日常を共に過ごしただけで硬い絆を結ぶのはかなり難易度が高いです)故に彼が蝶になったシーンでの感慨が薄くなってしまっているように思えます。個人的には、最初から兄弟同然の間柄にした方が、よりドラマチックに仕上がるかなと感じました。

2.景文くんの目指すものが不透明
「大家族で暮らしていた環境から一転、広い家に祖父と二人きりで寂しい」からの、「サナギの中は液で満たされているので、この中に入れば寒々しさも薄れる気がする」という旨のセリフが出てきます。おそらく蝶になるフラグのためにこのセリフを入れたのかと思いますが、ちょっと強引かなと感じました。

 具体的に言うと、
・サナギの液(=幼虫一匹分の組織が溶解したもの)だと、実質一人きりと変わらないのでは?
・それだと、わざわざサナギにならなくとも、押し入れなど狭い空間に入っただけで満足できるのでは?
・仮にこのサナギ理論が成立したとしても、ラストで蝶になってしまったら意味を成さないのでは?
・そもそも、少年にも自分のうなじにあるサナギが見えていた、つまり自分がサナギの状態だと知っていたのなら、「サナギになりたい」という願望は初めから達成しているのでは?

 とか色々考えてしまって、結果彼にあまり感情移入できませんでした。もちろん、いーぴん自身が彼のことをいまいち理解できていないせいで、的外れなことを言ってしまっているかもしれないです。
 それでも、ここは素直に「蝶になってどこまでも行けるようになりたい」などと言わせた方がより自然になるかと思いました。
(「蜘蛛の子になりたい」でも成立するかなと思います。卵嚢から一度に数千匹生まれるそうですよ。大家族で楽しそうですよねー。でも蝶からは外れてしまいます……)

 また後に「旅をしたい」という旨のセリフが出てきますが、ここもやや唐突に感じました。その前まで、旅に関する話が出てきていないからだと思います。例えばですが、

この家は、まるで虫のいない虫かごのようで寂しい。主人公たちの元へ行けば変わるのだろうか。
→主人公たちと、数日共に過ごして気づいた。死んだ家族がいない時点で、どこへ行こうが孤独なままだ。空っぽの虫かごはどこまで続くのだろうか。願わくば、この虫かごから外に出るための羽があればいいのに。
→サナギになって、この世界そのものが大きな虫かごだと確信する。そして虫かごの外には家族がいることも。この寂しさを埋めるためには、人間の則を超えて蝶になるしかない。
 この例文のままだと説明的過ぎますが、今の家が寂しい→蝶になりたいまでの流れを地続きにできれば、より物語に没入しやすくなるかなと思います。

 もっと良い例としては……ラストに蝶になる作品でパッと思い付いたのが「零~紅い蝶~」「夢見館の物語」どちらも原作はゲーム作品です。

「零~紅い蝶~」→双子の姉妹がとある村に迷いこむお話です。
 村には不思議な紅い蝶が飛び回っています。これは伏線で、実はこの蝶たちは、かつて姉に絞め殺された妹たちの魂でした。色々あって主人公が(この村でいうところの)双子の妹を絞め殺してしまい、首元にできた両手の跡から、一匹の蝶が飛び立ちます。それが妹の魂であると知っている主人公は必死になって追いかけますが、彼女は遥か空へと消えていきました。
 話の道筋もですが、ラストの紅い蝶たちが飛び立つシーンも参考になると思います。

「夢見館の物語」→蝶々が住む館から、妹を助け出すお話です。
 「蝶になりたい」のは妹の方で、ただ興味本位といった風です。しかし館にいる蝶たちの話を聞くうちに、館の蝶がかつては人間だったこと、蝶になれば二度と人間には戻れないことを主人公は知ります。妹も「やっぱり蝶になりたくない」と叫びますが、時既に遅く、妹は蝶にされてしまいます。そして色々あって妹は元の姿に戻ります。
 不気味なのに美しいという、不思議な雰囲気を纏った作品です。蝶々たちの意味深な会話も参考になると思います。

 色々書きましたが、あくまでいーぴん個人の意見ですので、あまり気に病まないで下さいね。自分としては、幻想的な雰囲気が味わえる作品に出会えて嬉しいです! 今後に繋げたいとのことで、ほどほどに頑張って下さい。影ながら応援しています。

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https://estar.jp/novels/25695207

要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: 芽吹く蝶

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元記事:憑きモノ

8年くらい前に書いた作品なんですが、プロットも設定も無しに完全思いつきでモチベーション頼りに勢いだけで出来た小説です。一応、某J小説新人賞の一次がなぜか通りました。
長所も欠点もフルボッコでも何でも良いのでご指摘宜しくお願いします!
こういうシチュエーションがあった方が良いとか、ここは要らない等具体的なアドバイス歓迎です。

上記の回答(憑きモノの批評)

投稿者 いーぴん : 0 投稿日時:

拝読しました!
面白いお話だと思ったのですが、少しだけ気になる点があったので、そちらから述べさせて頂きます。

①登場人物が覚えられない
主要人物5人のキャラ紹介文が挟まれますが、この設定を覚えきるのは、個人的に難しかったです。また、読まれずにスルーされる読者が少なからずいるように思えます。この紹介文はばっさりカットして、お話の中で登場人物を覚えてもらえるように変えていくと、よりよくなるのではと思います。

では登場人物を印象付けるには如何致しましょうということですが……どうしましょうね。
5人から3人にまで減らせますか?人数が減るだけで後述の「この台詞は誰だろう問題」も一気に解決します。文章もすっきりまとまると思いますので、今いる5人各々の役割を3人分へと圧縮する方法が個人的には一番宜しいかと思います。

それが難しいならば、主人公+一人をメインに置いて、他を賑やかしのサブに置くのはどうでしょうか。物語のプロットを弄って、二人一組のペアで行動させるのも良いかもしれません。

後はその人物を特徴づける一般名詞をあだなに付けるのは如何でしょうか。例えば動物名で統一すると、背の高い子はキリン、寝癖が凄い子はライオン……みたいな。戦隊ものの色分けや、RPGのような役職名も覚えて貰いやすいかもしれません。本名を覚えてもらうのはすっぱり諦めて、「どの子がどんな性格か」をまず読者に掴んで貰うのが目的です。人物名より一般名詞の方がイメージしやすいですからね。

②台詞を誰が話しているのか分からない
正確に言うと、理解するのに労力を要する、でしょうか。口調も分けられているので、しっかり読み込めばどの台詞を誰が話しているのかは掴めます。ですが、"~と○○は言った"と直接的に誰がと銘打った台詞以外は、「この台詞はどの子だろう」とつっかえてしまう箇所が何個かありました。

原因は5人という大人数でお話しているからに尽きると思われます。これが3人以下だとあまり発生しない問題ですね。どうしてもゴチャゴチャしてしまいます。

登場人物を絞るのがベストな解決策だと思いますが、他の策としては、1別行動させる、2お話の区切りごとにスポットを当てる登場人物を変える(若草物語のような)、3主人公+一人をメインに据えて、他の人物をサブキャラに落とす。読者に覚えて欲しい人物の優先順位を上げる方法です。
以上3つが自分が思い付いた案です。

最後に『某J小説新人賞の一次がなぜか通りました』→おめでとうございます!この作品がプロに評価されたということですね。誰にでもできることではないです。色々書きましたが、引き込まれる部分も確かに存在したので(後述の良かった点に挙げます)少し手直しすれば大幅に良くなると思います!

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 憑きモノ

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