ノベル道場/小説の批評をし合おう!

いーぴんさんの返信一覧。最新の投稿順2ページ目

元記事:歪ーいびつーの批評

いーぴん様(*'ω'*)

熱のこもったご意見、ありがとうございます(´∀`,,人)♥*.
狂愛好きの方からの意見、とても嬉しく参考になります!!

1に関しては、なるほど。確かにそこは挿入すべきかと思いました。

実はコンテストの規定文字数に2万文字ほど足りずw
どこを増やすべきか思案していたので、とっても助かりました(*`・ω・´*)ゝ

主人公の恐怖描写が足りないですか…。
あまり大袈裟にしても読者が冷めちゃうかな?と、抑えてしまったようですね…。

私も狂愛は好きなのですが、あくまでもミステリーとして幅広い層の方に読んでもらいたい。っていう欲が、逆にどっちつかずになってしまったようですね^_^;

一応、狂愛ものですが「イヤミス」を意識して書いてしまったので:;(∩´﹏`∩);:

3に関しては、実は意図してなんです。
どんでん返し作品なので、ネタバレに繋がるので言えませんが。笑

でも、読んでいてそこでつまらないなぁ…。と思われて離脱されてしまっては、全く意味のないことなので、失敗ですかね(´Д` )汗

いーぴん様には、是非ともラストまで読んでもらって、その時にまたアドバイスや批評を貰いたい‼︎
なんて、図々しく思ってしまいます。笑

今回は、とても参考になるご意見、ありがとうございました(*`・ω・´*)ゝ

上記の回答(歪ーいびつーの批評の返信)

投稿者 いーぴん : 0 投稿日時:

 最後まで読みました。面白かったです。
 やっぱり自分は優雨ちゃん推しですねー。夢ちゃんを助けるためなら己の身ひとつ犠牲にできる献身さ、嫉妬による暴走、そして美しい最期……いーぴんは彼女に作中No.1ヤンデレ賞を送りたいです!(ちなみに次点は朱莉ちゃん(*´-`)) 真犯人は絶対夢ちゃんだと思ってましたが……見事に外れましたね(笑)「わたしとお友達になれない子はいらないんだよ」っていう夢ちゃんサイコキラーエンドか、「実は夢ちゃんが偶発的に涼を殺めており、優雨はそれを隠すも奏多によって真相が暴露される」っていうエンドのどちらかじゃないかと考えてました。最後まで彼女は天使だった。
 長くなったのでA.最後まで読んだ感想、B.文字数稼ぎの改善案のふたつに区切ります。

A.最後まで読んだ感想
 総評としては「ひとつひとつのエピソードが面白く、特に事件の真相あたりから物語への求心力が段違いで増した。逆に言えば、エピソード同士のまとまりが少し弱く、また真相判明までの前振りがやや長く感じた」です。以下にそう感じた理由を述べていきます。

1.エピソードのまとまり
 作中エピソードとしてはざっくり①涼の死(メインテーマ)②主人公へのいじめ③奏多の束縛(ストーリーの大部分を占めるエピソード)④隼人を退ける⑤何者かに拘束される主人公⑥優雨から見た主人公⑦楓から見た主人公⑧涼の母、に分けられるかと思います。(抜けてたらごめんなさい)
 この②~⑧までのサブストーリー自体は面白いと思うのですが、メインストーリーとの繋がりがもっとあった方が良いかなと思いました。繋がりって何かというと、例えば冒険ものだと、ラスボス戦にて、かつて出会った人たちが各地から集まり共闘、そして大団円を迎えるというのは定番ですよね。総評で真相までの前振りがやや長く感じたと述べたのも、この真相へと至る道筋がぼやけて見えたのが要因です。
 単体のエピソードが連なっていくのはweb小説の特徴と言えばそうなのですが(あとは連載漫画)、小説としての完成度を高めるのであれば、このような「このエピソードを経たからこそ、このラストシーンが生まれたんだ」みたいな展開にすればより良くなるのではないでしょうか。

2.主人公の主体性
 たとえ物事に積極的に介入しない性格(臆病、ことなかれ主義、斜めに構えるタイプなど)であったとしても、障害にあたればそれを乗り越えんとするのが主人公だと自分は思っています。
 それが彼女の性格だと言われてしまえばそれまでなのですが、夢ちゃんが障害=奏多の束縛や涼の死などを積極的に乗り越えようとしている場面をもっと出して欲しいかなと感じました。夢ちゃんも一応言葉で抵抗してはいるのですが結局奏多に流されてしまい、また本来なら主人公が担うはずだった役割を優雨ちゃんが喰ってしまっているような印象を受けました。三幕構成が参考になると思います。

3.ミステリーとしては真相に至るまでの伏線がやや弱め
>>「イヤミス」を意識して書いてしまった
 その路線を狙ってたんですね。だとすると狂愛は単なるフレーバー、その愛を発端とした「涼の死」に迫るのがメインストーリーでしょうか。
>>私も狂愛~あくまでもミステリー~
 補足ありがとうございます。なんとなく見えてきました。序盤を読んだ時は狂愛メインかなと思い込んでしまってのあの感想でした。ですがミステリーを押し出すのであれば、先の返信で述べた恋愛要素のあれこれはあまり気にしなくとも良いと思います。

 ミステリーとして見るなら「この人が犯人で間違いない!」という確信に至れるような根拠がもっとあればと思いました。
 例えば「涼の死因は背中を強く打ち付けたことによる事故死と見られているが、なぜか額にも打撲傷がある。これは他殺なのではないか? するとこの時刻現場にいたのは──」みたいな感じで、読者が推理できる余地を残してあげるとより良いかと思います。

 これは余談ですが、恋愛ものとして見るなら過程が足りないかなと思いました。奏多、楓、涼、優雨の4人が夢ちゃんを好きになった理由について、ハッキリ伝わったのが見た目のことだけだったので、もうひとつ何か欲しかったなと感じました。
 それから奏多や楓の病み方は、結構好みが分かれるかなとも思いました。愛というよりどちらかというとサイコホラー的な、相手を思い通りにコントロールしようとするタイプの病み方ですね。恋愛ものとして見るなら、奏多の暴君っぷりにトキメキを抱けるかに全てが掛かっていると言えるでしょう。
一度区切ります。

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元記事:歪ーいびつー

皆さん初めまして(*'ω'*)
こちらのサイトを利用するのは初めてです。

【人が怖い】コンテストに応募したく、加筆修正中の処女作になります。

色々な方からのアドバイスや批評を頂きたく、こちらのサイトを利用させて頂きました。
よろしくお願いしますm(_ _)m

上記の回答(歪ーいびつーの批評)

投稿者 いーぴん : 0 投稿日時:

 初めまして(*^^*)高1春の途中まで読みました。狂愛良いですよね! 自分も大好きなジャンルなので、読んでいて楽しかったです。

 欠点の指摘歓迎とのことで、個人的に気になった点を述べていきます。

1.愛と狂気がやや物足りない
 いきなり個人的な好みに走った意見なのですが、もっと序盤に「デレ」を、中盤からは「病み」を見せて欲しかったなと思いました。

1-1序盤の「デレ」
 あらかじめ申し上げておくと、ベタベタひっつけるべきだ、という意味ではないです。ただ、主人公に好意を抱いている描写の合間で、ちらりと常軌を逸した愛情を匂わせてみると良いかもと思いました。

 例えば、奏多をどういう具合に病ませたいのかにもよりますが……。
林間学校にて、みんなでカレーを作っている
→涼くんとお米をといでいると何となく良い雰囲気に。その時、奏多の呻き声が響く。
→そちらへ向かうと、奏多の指から大量の血が流れている。手には型抜きが握られており、それで人参をハート型にくりぬいている最中、誤って指を切ったのだと分かる。
→慌てて先生を呼んでくる主人公。わちゃわちゃしていたせいで、主人公の班はお夕飯の仕度が間に合わず、他班のカレーを分けてもらうことに。
→「奏多くんごめんね。私が余計なこと言わなければ……」実は型抜きは主人公のもの。かわいいと思って持ってきたが、結果的に奏多を怪我させてしまうことに繋がった。「夢は悪くないよ。でも怪我のせいで右手が上手く使えなくて……良ければ食べさせてくれないかな?」奏多くんにあーんしてると、朱莉ちゃんにカップルみたいと揶揄される。恥ずかしくなった主人公は、うつむきながらカレーを頬張る。その時、ゴリッと硬い感触がした。石でも混じっていたのだろうか?
→こっそり鏡で確認すると、それはハート型の人参だった。「へぇ、他の班でも同じことやってたんだ」夢はごくりとその人参を飲み込んだ。

 このように序盤から狂気の片鱗を出しておくと、中盤で病みが加速した時に「それでも涼を選ぶんだ……やっぱり指だけじゃ足りなかったね」みたいな感じで次の「病み」に繋げやすくなるかと思います。

1-2中盤の「病み」
 狂愛と銘打つからには、もっとぶっ飛んでいた方が良いかなと思いました。(途中までしか読めてないので、的外れな意見だったらごめんなさいね)これは個人的な意見ですが、狂愛の良さは、愛のためには他人には到底理解できない行為も平然としてしまうところにあると思っています。

 邪神 白猫様の作品は、どちらかというとじわじわ日常を侵食していくタイプの狂気かと存じます。このタイプのヤンデレは、やること自体は派手でなくとも、その方法が異常なパターンが多いです。
 例えばですが、スマホは4桁の数字からなる暗証番号でロックされているのに、誰かが勝手にメッセージを送った痕跡がある。
→実は1万通りのパターンを試し、暗証番号を当てていた。とか。
 「主人公に関することなら、この子はどんなことでもしてしまうだろう」と読者に思わせられればしめたものですね。

2.主人公の心理描写が少ない
 無い訳ではないのですが、もっと欲しいなと思いました。特に奏多の狂気に触れた時に対する反応ですね。
 ヤンデレって結構ホラーとの親和性が高くて、狂愛というのは、ある意味では幽霊や化物と変わらない、要は主人公にとって異質なモノ、理解不能なモノです。それに触れた時の生理的嫌悪感や恐怖といった感情を、読者は主人公の目線から体験しています。
 ホラーでもそうですが、主人公がちゃんと怖がってくれていないと、読者にもその恐怖感は伝わりません。故にヤンデレを扱う時には、心理描写を特に丁寧に取り扱う必要があります。
 大切な幼馴染みである奏多から、だんだんと彼の内に潜む狂気が綻び出てくる……。このように日常が侵食されていくさまは面白いと思います。これを夢ちゃんの視点で描ききれれば、より魅力的な作品に仕上がるかもしれませんね。

3.ヤンデレキャラの視点を入れるのが早すぎる
 入れるなら病みを描ききった終盤、または中盤以降のターニングポイントの方が望ましいでしょう。
 なぜかというと、これは2で述べたホラーとの親和性に繋がります。種明かしされたお化け屋敷がつまらないように、下手にヤンデレキャラの視点を入れてしまうと、そのキャラの行動原理が読めてしまい、ハラハラ感が薄まるためです。

 狂愛と聞いて、つい語り過ぎて長くなってしまいました……。ここに書いたこと全て、あくまでいーぴん個人の意見なので、合わなければ流して下さいね。
 ここでは奏多くんにしか触れられませんでしたが、優雨ちゃんも主人公のことが好きだったと判明した瞬間、やっぱりねと納得すると同時にテンションめっちゃ上がりました! 作中で一番好きなカップリングです。
 それでは、ぜひぜひ邪神 白猫様だけの素敵な狂愛を書いて下さいね。影ながら応援しています。

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元記事:盆の船

自分の実力がどれほどのものか知りたくて投稿します。ぜひ批評していただけると嬉しいです。
以前他サイトに投稿した作品です。

上記の回答(盆の船の批評)

投稿者 いーぴん : 0 投稿日時:

 最後まで読みました! 面白かったです!
「お盆に海へ出ると死者に連れていかれる」ってどこかで聞いたことがあるなと調べてみたら、どうやら昔からの言い伝えみたいですね。カイト様の作品は、その言い伝えの組み込み方がお上手でした。おばあちゃんの語り口が良い意味で不安を煽ってくれて、気づけばいーぴん自身も、作中の子供たちと一緒になってハラハラドキドキしてしまいました。本当に面白かったです!

 総評としては「都市伝説的な恐ろしさを十二分に秘めているが、ホラーとしてはラストがやや尻すぼみに思える」です。

「ラストがやや尻すぼみ」と個人的にですが感じた理由としては、以下の点が挙げられます。

1.主人公が直接怪異に晒されていない
「伝聞形式の怖い話なんていくらでもあるじゃないか」と突っ込まれてしまいそうですが、そして実際にその通りなのですが、このお話の場合だと主人公をピンチに陥らせた方が盛り上がるかと思いました。

 というのも、伝聞形式の怖い話は大抵「身近で起こりうる避けようのない恐怖」を扱ったものだからです。
 例えばですが、
「てけてけ」→なんの罪もない一般人が、下半身が無い幽霊に襲われます。襲われた人は語り部になり得ないので語られるなら伝聞ですが、「この話を聞いた人は3日以内にてけてけがやってくる」というオチがつきます。「こんな恐ろしい化け物が、3日後に自分のところにやってくる」という点が恐怖ポイントです。
「口裂け女」→こちらも何の罪もない一般人が襲われます。「ひょっとすると自分の住む町にもいるかもしれない」という点が恐怖ポイントです。

 しかしカイト様のお話だと、極端な話、海にさえ行かなければ他人事ですよね。これは先の例で挙げた「てけてけ」「口裂け女」よりずっと怪異を避けやすいです。こうなると読み手側にとっても他人事の恐怖になってしまいます。

 ではどうすれば良いでしょうか。いーぴんも色々考えてみたのですが、やはり「主人公を海へ行かせて怪異に晒す」のがベストかと思います。「好奇心に負けて海に出てしまった」「不思議な力で誘われてしまった」「兄弟や友人が誤って海に出てしまったので、連れ戻さなければならない」など、何でもいいのですがとにかく主人公を海へ行かせる=危険に晒させることで、「自分の身に起こった恐怖感」を演出できるのではないでしょうか。

 他には「怪異の方から主人公の元へ来させる」という手も考えられます。主人公はちゃんと言い付けを守って海に出ていないのに、死者に引き込まれてしまうパターンです。この場合だと「海で拾った石が、実は飛び降り自殺をした人の骨であり、その骨を媒介として霊がきてしまう」「主人公が霊媒体質で、ちょっとしたことがきっかけで霊に引き込まれてしまう」など、「主人公が狙われる理由付け」があるとより物語に説得力が生まれるでしょう。

2.「海に出てはいけない」という戒めを、メインの登場人物全員が最後まで破らない
「開けてはいけない扉」「振り返ってはいけない道」など作中で「~してはいけない」と銘打たれたものは、読者にその禁忌を破ることが期待されているそうです。
 禁忌を破るということはそれ相応のペナルティを受けることとなります。読者は「ペナルティの内容は何か」「主人公はそのペナルティをどうやって退けるか、または退けられずに破滅していくのか」を楽しみに読み進めるわけですね。

 例えば「メリーさん」だと主人公に捨てられた人形が、電話を通して人形自身の居場所を教えます。「ゴミ捨て場にいるの」から始まり、途中で主人公は「人形が自分のところへ近づいてきている」ことに気づきます。同時に読者も、その電話を「取ってはいけないもの」だと認識します。
 ではここで電話を取るのを止めてしまったらどうでしょう。

「後に聞いた話だが、先日行方不明になった私のクラスメート。警察の調査によると、どうやら彼女にもメリーさんと名乗る人物から電話が掛かってきたらしい。通信記録によると、私と同じようにメリーさんは彼女へ近づいていったそうだが、ひとつだけ、決定的に異なる点がある。彼女は途中で電話を切らなかったのだ。そして通信記録はメリーさんの一言で途切れる。『わたしメリーさん、今あなたのうしろにいるの』」

 自分で書いておいてなんですが、というより自分で書いたから言うのですが、めちゃくちゃつまらないですよね。
 これがオリジナルだと、「メリーさんに一言申すために電話に出る」「母親に電話で助けを求めるはずが、間違えてメリーさんの電話に出てしまう」といった形で主人公はタブーを犯し続け、ラストは「今あなたのうしろにいるの」で締められる、とても面白いお話に仕上がっています。

 同じ結末を迎えるにしても、主人公が関わっているか否かで面白さがずいぶん違ってくるのがお分かり頂けたかと思います。
 念のため。カイト様の作品がつまらないと申しているのではなく、そのままでも十分に楽しめますよ。ですが、より読者を引き込むための一工夫として、「主人公(あるいは身近な人物)にタブーを犯させる」という手もあると知っておくと、より面白い作品作りに繋がるのではないかと思います。

 色々書きましたが、いーぴんは結構好みで語るところがあるので「こんなことを考える人もいるんだなぁ」程度に気楽に捉えて下さいね。
 先におばあちゃんの語り口が好きだと述べましたが、「船頭は頭数だけ見るので、それを利用して生者と入れ替わろうとする」という話にはゾッとしました。「船頭が数合わせのために生者を引き込むこともある」というのもなかなかに恐ろしい話ですね。
 船にいる霊の中には、もしかすると引き込まれただけの生身の人間が乗っているかもしれない……。そうなると、村にいる人間の中には死者が紛れこんでいることになりますよね。考えただけでも恐ろしいです。
 最後になりましたが、素敵なお話ありがとうございました!

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元記事:芽吹く蝶

こんにちは!はじめましての方ははじめまして!
エニシダといいます!

エブリスタのコンテストに応募し、落選したものになります。
今後につながるために欠点、改善点等を教えていただきたいです!

7,000字ちょいの短い話になります。
文字数制限のある公募だったので、色々と詰め込み感があるような気がしています……

よろしくお願いします!

上記の回答(芽吹く蝶の批評)

投稿者 いーぴん : 0 投稿日時:

 最後まで読みました! 素敵なお話ですね。蝶々が空へと上がっていく描写が、とても美しかったです。うなじにサナギがあるというのも、ミステリアスで良いですね。エニシダ様は詰め込み過ぎを気にされているようですが、自分は特にそういった印象は受けませんでした。

 総評を述べると「この作品の良いところも、あまり良くないと感じたところも、全てラストシーンに集約されている」です。
 ラストシーンは情景としても美しくて良いなと思ったのですが、一方でやや淡白にも感じます。
 これはラストシーンの書き方が問題なのではなく、そこに至るまでの過程に原因があるのではと推測しました。以下に述べていきます。

1.景文くんとの関係性が希薄
 主人公にとって、景文くんは他人同然の関係です。ラストまでそれは変わらず(これは仕方ないと思います。たった数日、日常を共に過ごしただけで硬い絆を結ぶのはかなり難易度が高いです)故に彼が蝶になったシーンでの感慨が薄くなってしまっているように思えます。個人的には、最初から兄弟同然の間柄にした方が、よりドラマチックに仕上がるかなと感じました。

2.景文くんの目指すものが不透明
「大家族で暮らしていた環境から一転、広い家に祖父と二人きりで寂しい」からの、「サナギの中は液で満たされているので、この中に入れば寒々しさも薄れる気がする」という旨のセリフが出てきます。おそらく蝶になるフラグのためにこのセリフを入れたのかと思いますが、ちょっと強引かなと感じました。

 具体的に言うと、
・サナギの液(=幼虫一匹分の組織が溶解したもの)だと、実質一人きりと変わらないのでは?
・それだと、わざわざサナギにならなくとも、押し入れなど狭い空間に入っただけで満足できるのでは?
・仮にこのサナギ理論が成立したとしても、ラストで蝶になってしまったら意味を成さないのでは?
・そもそも、少年にも自分のうなじにあるサナギが見えていた、つまり自分がサナギの状態だと知っていたのなら、「サナギになりたい」という願望は初めから達成しているのでは?

 とか色々考えてしまって、結果彼にあまり感情移入できませんでした。もちろん、いーぴん自身が彼のことをいまいち理解できていないせいで、的外れなことを言ってしまっているかもしれないです。
 それでも、ここは素直に「蝶になってどこまでも行けるようになりたい」などと言わせた方がより自然になるかと思いました。
(「蜘蛛の子になりたい」でも成立するかなと思います。卵嚢から一度に数千匹生まれるそうですよ。大家族で楽しそうですよねー。でも蝶からは外れてしまいます……)

 また後に「旅をしたい」という旨のセリフが出てきますが、ここもやや唐突に感じました。その前まで、旅に関する話が出てきていないからだと思います。例えばですが、

この家は、まるで虫のいない虫かごのようで寂しい。主人公たちの元へ行けば変わるのだろうか。
→主人公たちと、数日共に過ごして気づいた。死んだ家族がいない時点で、どこへ行こうが孤独なままだ。空っぽの虫かごはどこまで続くのだろうか。願わくば、この虫かごから外に出るための羽があればいいのに。
→サナギになって、この世界そのものが大きな虫かごだと確信する。そして虫かごの外には家族がいることも。この寂しさを埋めるためには、人間の則を超えて蝶になるしかない。
 この例文のままだと説明的過ぎますが、今の家が寂しい→蝶になりたいまでの流れを地続きにできれば、より物語に没入しやすくなるかなと思います。

 もっと良い例としては……ラストに蝶になる作品でパッと思い付いたのが「零~紅い蝶~」「夢見館の物語」どちらも原作はゲーム作品です。

「零~紅い蝶~」→双子の姉妹がとある村に迷いこむお話です。
 村には不思議な紅い蝶が飛び回っています。これは伏線で、実はこの蝶たちは、かつて姉に絞め殺された妹たちの魂でした。色々あって主人公が(この村でいうところの)双子の妹を絞め殺してしまい、首元にできた両手の跡から、一匹の蝶が飛び立ちます。それが妹の魂であると知っている主人公は必死になって追いかけますが、彼女は遥か空へと消えていきました。
 話の道筋もですが、ラストの紅い蝶たちが飛び立つシーンも参考になると思います。

「夢見館の物語」→蝶々が住む館から、妹を助け出すお話です。
 「蝶になりたい」のは妹の方で、ただ興味本位といった風です。しかし館にいる蝶たちの話を聞くうちに、館の蝶がかつては人間だったこと、蝶になれば二度と人間には戻れないことを主人公は知ります。妹も「やっぱり蝶になりたくない」と叫びますが、時既に遅く、妹は蝶にされてしまいます。そして色々あって妹は元の姿に戻ります。
 不気味なのに美しいという、不思議な雰囲気を纏った作品です。蝶々たちの意味深な会話も参考になると思います。

 色々書きましたが、あくまでいーぴん個人の意見ですので、あまり気に病まないで下さいね。自分としては、幻想的な雰囲気が味わえる作品に出会えて嬉しいです! 今後に繋げたいとのことで、ほどほどに頑張って下さい。影ながら応援しています。

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元記事:俺は勇者じゃないらしい。でも勇者を名乗ることにした。

はじめまして。武井と申します。

小説を書いてみましたが、正直、自分でもあまり面白くないと感じています。
どこをどう直せばいいか分からないので、投稿させて頂きました。

自分の小説の短所は何なのか、どうすればより魅力的な小説になるのか、教えてください!

個人的に気になっているのは、
・冒頭がつまらない
 多分、最初の数行を読んで離脱してしまう人が多いような気がしています。
・表現力が乏しい
 描写か下手なのは自覚しています。どう改善すればいいか、知りたいです。

よろしくお願いします!

上記の回答(俺は勇者じゃないらしい。でも勇者を名乗ることにした。の批評)

投稿者 いーぴん : 1 投稿日時:

 全部読みました。綺麗にまとまっていて、個人的には良かったと思うのですが……。
>>~正直、自分でもあまり面白くないと感じています。
 と武井トシヒサ様は感じていらっしゃるようなので、なぜご自身が面白くないと感じたのか、自分なりに推測してみました。

①対象読者が不明瞭ではないか
 どのような読者様に「面白い」と感じて欲しいのか、具体的に挙げられますでしょうか。類似作品だと、
・主人公が超嫌な奴で、最終的に勇者パーティーにふるボッコにされる、いわゆる逆ざまぁ系→ざまぁ部分で爽快感を味わいたい読者様向け。
・勇者側が超嫌な奴で、最終的に主人公にふるボッコにされる、いわゆる追放系。→同上。
・戦力不足等で勇者パーティーに入れなかった主人公が、ユニークスキルで無双する、いわゆる俺tueee派生系。
→主人公が活躍しているところを見てスカッとしたい読者様向け。
・特殊能力持ちの主人公が、平凡な勇者パーティーをどんどん活躍させていく、いわゆる俺tueee系。→同上。などですね。

②展開に意外性はあるか
 テンプレ作品(逆テンプレ含む)と言われるものでも、何かしら予測のつかない、でも期待は裏切らない展開は練り込まれています。伏線の使い方、お約束要素の捻り方。面白い作品はこれらがお上手です。

③主人公が活躍できているか
 ここでいう「主人公の活躍」とは、必ずしもプラスに作用するものとは限らないです。主人公が足掻くほどに悪い状況に陥る話も中にはあります。(ホラーやパニック映画に多い気がします)(でもプラスに作用するものの方がweb上では受けやすいと思います)
 要は、主人公(=読者の感情移入先)にきちんと焦点が当てられているかということを意味します。また、視点主=主人公である必要はないですが、web小説の大部分は視点主と主人公が同一である印象です。

④本題に入るまでが長くないか
 前提知識を書いていく内に、本筋がどんどん遠くなっていくというのは、ありがちなパターンですね。特にweb小説においては常に即バックの危険性を孕んでいるため、この作品は何を描こうとしているのかをなるべく早めに提示する必要があります。

 念のために。上で挙げた例は、別に武井トシヒサ様の作品に当てはまると申し上げている訳ではないので安心して下さいね。文章力は一定以上あるのに、何故かつまらない小説にありがちなパターンをまとめてみただけです。でも、もし①~④いずれかに自作が当てはまるかもと感じたのなら、それがご自身の作品を面白くないと思う理由のひとつなのかもしれません。(上を目指そうと思えば、どこまでも上がいますからね!)

 長くなりましたが、何かひとつでもご参考になれば嬉しいです。

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 俺は勇者じゃないらしい。でも勇者を名乗ることにした。

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現在までに合計26件の投稿があります。 5件づつ表示中。現在全6ページ中の2ページ目。

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投稿者 田上祐司 返信数 : 4

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元記事:「天から落ちた、最強だが性格が悪い、最低ランクの勇者が異世界で仲間達と独立部隊パーティーの一員に任命され戦争に巻き込まれ帝国と戦う!

もうすぐ話は終わらせようと思っています。
改稿でキャラ特に主人公の性格を掘り下げたりをしましたが、前にこのサイトでいただいた「序盤の展開が遅い」と言うご意見がこれまで私のまとめ力不足で序盤の話をまとめ切れなかったのですが、何とか切りました。
その後良くなっているか、あるいは問題点、こうしたら良い等のアドバイスをいただけたら幸いです。

上記の回答(「天から落ちた、最強だが性格が悪い、最低ランクの勇者が異世界で仲間達と独立部隊パーティーの一員に任命され戦争に巻き込まれ帝国と戦う!の批評)

投稿者 ワルプルギス : 3 人気批評! 投稿日時:

初めの5話程度+勇者パーティー対メガス以降のバトルシーンを読みました。

前に指摘を受けたという序盤の展開速度は、早めに戦闘シーンを持ってきていることである程度解決出来ているのではないかと思います。

ただ、文章自体がやたらと説明的で首をかしげる言い回しも多く、読み続けるのが辛いです。
初期はともかく最近なら、と思って最後の方の戦闘シーンも読んだのですが、あまり変わりませんでした。
せっかくなろうに居るのですから、上位の方の作品を読み漁って文章力を上げることを狙うのが良いかと思います。

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要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 「天から落ちた、最強だが性格が悪い、最低ランクの勇者が異世界で仲間達と独立部隊パーティーの一員に任命され戦争に巻き込まれ帝国と戦う!

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元記事:ラ・ピュセル〜オルレアンの乙女〜

今現在第5話まで投稿済みですが、まるでポイントが伸びません。そこまで気にしてはいないのですが、さすがに5話まで書いてブクマが1だとよほどつまらないのか?とちょっと心が折れそうですε-(´∀`; )
そこで長所欠点含め、なにかしら感想及び指摘をいただけたらと思います。
よろしくお願いします。

上記の回答(ラ・ピュセル〜オルレアンの乙女〜の批評)

投稿者 甘粕 : 0 投稿日時:

なろうの方にもコメントを入れておきましたが、こちらにも合わせて書いておきます。

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要望 : 欠点の指摘歓迎! スレッド: ラ・ピュセル〜オルレアンの乙女〜

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元記事:幼馴染ヒロインのことをバカにしたら、なぜかリアル幼馴染と同棲することになりました

短編として書いてみました。

良かった点、悪かった点、教えてください。よろしくお願いします。

なろう用に書いたあらすじの批評もできたらお願いします。

上記の回答(幼馴染ヒロインのことをバカにしたら、なぜかリアル幼馴染と同棲することになりましたの批評)

投稿者 パクトボー : 0 投稿日時:

最初、主人公の会話相手の姿が見えないのが気になります。幼馴染の校内での評価を、聴衆の反応で示せるチャンスだと思うのです。地の文で済ますのは少しもったいないかな、と。
後半になって唐突に「二人きりの時の呼び名だ」「昼休みの時は初凪もギリギリ隠せていた」と解説されるのが後出しな感じです。
これに限らず、全体的に設定開示やキャラ配置の取捨選択がアンバランスに思えました。主人公の家族関係の話など。
それと、少し文章の推敲が足りないように感じました。わりと最初のほうからちょくちょく誤字脱字が見られます。(この言葉を譲らないぞからな!→ぞ・からな、のどちらか一方にすべき、等)
盛り上がる前に終わって、短編としては「灯油撒いたけど火をつけてない」みたいな感想です。もうちょい先も見せてほしい、という意味で、物足りなく思います。

ちなみに、幼馴染ヒロインが負けやすくなったのは「幼馴染が勝つのは当然のことであり、勝っても面白味がなくなったため」という考察を読んだことがあります。昔は幼馴染ヒロインって基本的に有能でしたし、積み重ねた時間が違いますからね。浅倉南とか。

小説投稿先URL(別タブが開きます)
https://ncode.syosetu.com/n6293gf/

要望 : たのもー!(ボコボコにしてください) スレッド: 幼馴染ヒロインのことをバカにしたら、なぜかリアル幼馴染と同棲することになりました

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