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タイトル:はりねずみのおひっこしの批評 投稿者: えんがわ

一読しました。

これは挿絵付きで、出来れば水彩絵の具のもので、そんで語り聞かせるお母さんとか居たら、雰囲気があっていいなと思います。
どうしてもパソコンの文字列で見ると、温度が低温になってしまう感じがします。
この作品にもう少し温かみが加わったら、和める作品としてとても楽しい位置につけると思う。それは別に文章だけじゃなくて、他の工夫でも。

ヒマワリ畑って多分ネズミたちにとってはとてもスケールが大きくて、種にしても一つを持ち運ぶにしてもぜいぜいすると思う。ここはイメージすると面白かったです。ただ、文章はそこをまだ万全に誘導は出来ていない気もする。ミニマムなサイズ感は、絵で見れば一目で浮かぶけど、文章だとなかなか。

自分の殻に閉じこもって相手を傷つける。
それをハリネズミに例えたのは寓話性があるのですけど、ただそれだけだと大人は退屈かも知れません。

もう一つ発展するところが欲しいような。
ハリで色んなものを傷つけてしまうのを、シリアスでもコミカルでも強調したりとか。

でも、そもそも、ハリってそんなに悪いもの?
自分が恥ずかしい、時には人を傷つけてしまう、鋭敏な感覚って、一方的に悪くて改善されなきゃいけないもの?

たとえば、なにか、ハリが守ってくれるものがあった、ハリがあるからこそ関係がうまく行ったとか。
つまりハリを悪いものとして断定しないで、その個性が良くも悪くも、なにか。
上手く言えないんですけれど。
そこらへんのモヤモヤが、一番、読後に胸につかえました。

みりんさんは、多分、何かしら、もうちょっと深く突き詰めれる、別の作品でも、そうすることのできる文章の基礎力が高い作者さんだと思います。

タイトルで線を張って、冒頭のとげとげから推測させて、ハリネズミの種明かしのところはテンポよく、スマートでした。引き込まれます。

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