冒頭部分で世界観を表現できているのは好印象。
表現力が豊か。
短編だからなのか、登場人物の書き込みが足りないと思った。
イメージしずらい。主となる人物の個性、容姿が欲しいと思った。
仕草や動きは申し分無いと思う。
漢字率が高いような気がした。
あまりあれこれ指摘するとなんだけど、
「精々」「尚も」「聳える」
辺りは漢字を開いても良いような。
使用されている漢字やストーリーから、ライトノベルというか、一般文芸とライトの中間な気がした。
大人向けの作品ならばいいが、若い人向けなら、もうちょっと書き方を変えたほうがいい。
問題があるとすれば若干、表現・語彙が引っかかるところ。短編では読み解けない構成力くらい。
人称に関してはスルーして読んでいるので、あしからず。
●『丸い翠の目を更に大きく見開いた反応に、』
見開く……何かを見るかのように、目を大きく開く。
辞書によって若干変わるけど、「更に大きく」は省いても良いかと。
●『ローリエは形のいい眉を下げて、胸の前で手を合わせた。』
この場合「眉尻」のほうが良いような。個人の好みだけど。
眉尻……眉毛のうち、顔の中央から遠い端。
●『摂取したのは小指の先に乗る程度の欠片だが、』
「小指の爪ほど」のほうが、わかりやすいかなと。
久々にまともな小説を読めました。
執筆頑張って下さい。