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タイトル: 俳句のレシピ集の返信の返信の返信の返信の返信 投稿者: 一本勝負の悠

レシピの⑦ 季語 244 卯の花

テーマ: ブログ
2015-05-28 10:18.45

◆ 卯の花 ◆

うのはな

卯の花、空木の花、花卯木
山空木、谷空木、箱根空木

卯月~今の五月頃、全国の山野に自生する円錐状五弁に咲く花

卯の花腐し~うのはなくたし
とは、そのころの長雨を言う

例句

母も唄ひしカチューシャの歌紅うつぎ

林 翔

屋根も垣も網干し卯の花月夜なり

古賀まり子

ひと日臥し卯の花腐し美しや

橋本多佳子

妻(め)を泣かせ、やがて卯の花腐しかな

俳句
自習室

凡そ、物を作するに、本性を知るべし。
しらざる時は、珍物新詞に魂を奪はれて、外の事になれり。

魂を奪はるるは、その物に着する故なり。

是を本意を失ふといふ。

~去来抄

意訳

句を生む時は、その物の本質を認識することだ。

その物の本質を知らないと、物の珍しさや言葉の新しぶりに心を奪われて、頭でこね上げた句を作ることになる。
これは、物(対象)に執着するから起こることで、物の本意を見失うこととなる。

・鶯の身を逆(さかしま)に初音かな

其角

この鶯は春闌わの時の乱れ鳴く姿で、初音の鶯の姿ではない。

・鶯の岩にすがりて初音かな

素行

この鶯は岩から岩へ餌を拾い歩く鶯で、初音を鳴く鶯ではない。

つまり、去来が言うに

両句とも、(身を逆さまに) (岩にすがりて) と初音の鶯の姿ではなく、 初音の本意を見失って頭でこしらえたウソの句だ
ということ。

よろしければ、卯の花で一句どうぞ

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