俳句のレシピ ◆ 蜘蛛 ◆
くも
蜘蛛の巣
蜘蛛の囲~くものい
蜘蛛の糸
蜘蛛の子
鬼蜘蛛
女郎蜘蛛
例句
蜘蛛かなし脚つづめ死を真似るとき
たかし
夕蜘蛛のつつと下りくる迅さみる
汀女
蜘蛛に生れ網をかけねばならぬかな
虚子
囲の蝶のもがきに蜘蛛のともゆれる
多佳子
くもの糸一すじよぎる百合の前
素十
レシピ④
工〈たく〉みていへる句にあらず。
ふといひて、宜しと後にてしりたる句なり。
~三冊子・梅若葉鞠子の宿のとろろ汁~芭蕉自身の句についての言。
意訳
工夫して作った句ではなく、すらすらと口を衝いて出た句である。
言わば即興句だが、あとで読むとワルくない。