発句(俳句)は取り合せ物と知るべし~芭蕉
◆取り合せ俳句のカンタンレシピ/①
もっともカンタンな俳句の作り方は
配合・取り合わせまたは二物衝撃とも言われ
季語ともう一つの物を衝突させて
詩的連想をひろげる作句法です
型 1
名月や 男がつくる 手打そば/森 澄雄
極寒や 顔の真上の 白根嶽/
飯田龍太
七夕や 風のしめりの 菓子袋/桂 信子
啓蟄や 衣干したる 雑木山/
角川春樹
上はみな配合の句です
1
上5に4文字季語を置き、(や)で切る
2
無関係(実はまだ気付かれていない隠れた関連がある)な名詞の下5を置く
3
中7は下5の名詞に掛かる
4
中7+下5はワンフレーズになる
↑
このレシピを句帖の頭に貼っておくこと
(藤田湘子
20週俳句入門より~転載)
上5に対しどんな下5を持ってくるかが、作者の創意の別れ道です
と
ここまでは詩人でなくとも、ソレらしい俳句を作ることはできるといった話。
この手法は言葉遊びに堕すること多く、それっぽ俳句は作れるようになるが、あくまでもトレーニング向きの作句法で、対象の生命を伝え感動を伝える一物仕立には及びません~悠附記