俳句添削道場(投句と批評)

南風の記憶さんの添削得点の低い順の50ページ目

梅見酒美味し古老は斯く語り

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 博識の古老楽しむ梅見酒

游歩人様、文法の御指南ありがとうございます。

御句ですが、気になる点が二つあります。

一つは「博識」です。古老という言葉には、「昔からのことに通じている」という意味が含まれていますので、わざわざ「博識」と書く必要はないと思います。

二つ目は「楽しむ」です。これだと、状況がちょっと伝わりづらい気がします。

そこで、例えば「古老は斯く語り」と書いたら、古老の話を周囲の者が聴き入っている様子が浮かびます。また聴き入っているということは、その古老が「博識」だということも、自ずと伝わるのではないでしょうか。

さらに、梅見酒に「美味し」と描写を足すことで、その古老が酒を楽しんでいる様子も分かると思います。

少しでも参考になりましたら、幸いです。

点数: 3

「かけこみの工事始まる寒終る」の批評

回答者 南風の記憶

添削した俳句: かけこみの工事始まる寒終る

いなだはまち様、こんにちは。「氷水」の句のコメント、ありがとうございます。
読み返すと、季語は「ソーダ水」の方が良かったと思い始めました。それと中七のリズム……実はリズムを作ることと、「食べ物」の季語が、私は苦手なのです(汗)。
これは試しで詠んだので、もう一工夫してみます!

さて御句ですが、「かけこみ工事」の音数が長いので、十七音に収めるのに苦労されたとお察しいたします。

例えばですが、かけこみ工事の「場所」を明示するのはいかがでしょう? その場所に意外性があれば、面白い句になると思います。

(例1)寒終り駆け込み工事の村役場
(例2)寒終り駆け込み工事の駐在所

さて、別件ですが……

游歩人様へ。いなだはまち様も含め、誰も貴殿に「ここから出ていけ」なんて、一言も言っていませんよ。せっかくの場ですから、今後とも、お互いに学び合えたらと願っています。

点数: 3

街の灯がどれも真ん丸朝霞

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 霞む灯や魚眼レンズを覗くごと

そうり様、こんばんは。「うりずん」の句へのコメントありがとうございます。

御句ですが、ちょっと考えすぎたかなという印象です。「魚眼レンズ」という比喩を使いたかったのも分かりますが、ここは「丸」だとストレートに描いたほうが良いように思います。

またコメントに「朝五時」とあるので、時間情報も入れましょう。「霞」の子季語で「朝霞」というものがあります。

「街の灯がどれも真ん丸」と読めば、読み手は一瞬驚きます。なんで?と。そこで「朝霞」と持ってくれば、「なるほど霞がかかって丸く見えるのか」と想像できます。

どうしても「魚眼レンズ」を使いたかったら、何が魚眼レンズのようだと分かるように書くべきかと思います。上五は字余りになりますが、例えば次のような例です。

「魚眼レンズめく街の灯や朝霞」

どちらが表現したいニュアンスに近いでしょうか?

点数: 3

鼓動めく春日の日輪の日暈

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 早春や日暈は日輪の鼓動

そうり様、こんばんは。「トカトントン」の句へのコメント、ありがとうございます。

御句ですが、私の好きなタイプの句です。「日暈は日輪の鼓動」というフレーズに、詩の力強さを感じます。日暈が日輪の鼓動であるというのは、そうり様の感性ですから、この通り堂々と言い切って良いと思います。

気になる点……というより疑問なのですが、太陽を「日輪」と言い換えたのは、「日暈」「日輪」と日の字を並べたかったのでしょうか? もし狙いがないのでしたら、そうでないのでしたら「太陽」とストレートに書いた方が、分かりやすくはあります。ただ、やはり「日」の字を並べたいという意図があるのでしたら、このままでも構わないと思います。

掲句は、もし「日」の字を並べたい場合、私ならこうするという例です。早春を「春日(はるひ)」に変え、日の字を三つ、畳みかける形にしました。少しでも参考になりましたら、幸いです。

点数: 3

宇宙より桜前線走りくる

回答者 南風の記憶

添削した俳句: 宇宙より桜前線走り来る

そうり様、こんにちは。私が「プレバト」の夏井先生なら、御句には<才能アリ70点>を付けます。

桜前線が「宇宙」からやって来た、それも「走り来」た。若々しい勢いのある、まさに詩です。

特に下五の「走り来る」という描写が、私は好きです。この描写に、作者の実感がこもっている。この下五が、御句の肝ではないかと思います。

直す箇所があるとしたら、一点だけ。走り来るの「来る」は、「くる」と平仮名で書いた方が、「走る」という動作に焦点が当たり、さらにフレッシュな印象になるのではないでしょうか。

さて、拙句「ガジュマルの~」の句へのコメント、ありがとうございます。ガジュマルが「絡まる」という意味なのだと、お調べになったのですね。そうり様の豊かな探求心と向上心には、正直敬服致します。そして経験上、貴殿のような方は、上達していく方です。

どうか俳句、続けられて下さい。そうり様は近い将来、私のライバルになると予感しています。

点数: 3

南風の記憶さんの俳句添削依頼

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投稿日時:

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